滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)
2011.03.24 (木)

選挙のやり方を合意

今日、県庁で各会派代表者会議がありまして、二つの大きなことを決めました。
1.東北関東大震災に対し、議員一人10万円の寄付をする。
2.選挙カーの運行について、「時間短縮」と「流し連呼の自粛」をする。

まず1点目については、政治家は「寄付の禁止」という項目があり、通常は厳しく取り締まられるのですが、この点は議会として適正に処理したうえで実施するとのことです。(参考 http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo08.html)

2点目について、県議会の全ての会派で合意ができたと言うことは、非常にいいことだと思います。

選挙カーの運行の仕方についてはいろんな意見があります。被災地の現状に鑑み、いろんなことを自粛すべきだと言う意見があります。特に北関東ではガソリンが入手できない事もあり、選挙カーそのものを作らない、と言うことを決めた議会もあるようです。それ以前に、被災地では、選挙そのものができず延期になっています。

一方で、「こういう時こそ政治家は街に立って、有権者に政策を伝えるべきだ。今回の地震を見て、何を反省し、何を見直し、今後どういう政策を進めるのか。また被災地にどういう支援をするのか。ビジョンを外に出て県民に直接伝えるべきだ。」という意見もあります。私も、この意見です。

こういうのは、「どちらかが正しくて、どちらかが間違っている」というものではないと思っています。そもそも選挙のスタイルは人それぞれ違いますし、法律に触れない限りそれで良いとされています。
これは、野球のピッチャーやバッターのフォームのようなもので・・・野茂はあの投げ方でいいし、八重樫はあの打ち方でいいんだと思います。(少し古いですね(笑))

そもそも・・・と言う点では、公職選挙法を見直して、選挙カーと言う制度そのものを見直す時期が来ていると思います。選挙カーと言うのは昔クルマが少なかった時代に考えられた合理的なシロモノで、視覚と聴覚に同時に訴えられる便利で訴求力のある手段でした。しかし今や、選挙の時の大音量での連呼は、内容としてはほとんど意味がないものになっています。

しかし、公職選挙法では選挙の手段をガチガチに規制されていて、選挙カーを出さないと、政治家が政策を訴える手段を大きく削減されてしまいます。特に知名度の低い新人にとっては、この手段を奪われることは非常に不利になってしまいます。

私は、要は「やり方」の問題だと思っています。これまでのような「大音量で」「走行しながら」「候補者の名前と「助けて下さい」「最後のお願いです」という懇願や泣きを叫び続ける」という「やり方」が問題なのであって、音量に配慮し、流し連呼をしない、内容のある政策を語る、と言うことなら、県民に効果的に思いや政策を伝えることができると思います。

そういう意味で、今回の県議会での合意は合理的で、今後も継続できる内容だと思います。
これなら、新人が不利になることもないし、全候補が合意・協力できますし。
あとはスタイルの問題ですから、それぞれが自分に合ったやり方で選挙活動を進めれば良いと思います。

こういう時だから、県民の皆様は私たちの考え方や行動指針に関心を持っておられることでしょう。
私としては、とにかくいろんな場所に立って県民の皆様に直接政策を訴え、「政策本位の選挙」「人物本位の選挙」にしたいと思っています。

「流し連呼」や「泣き」がなくなっても選挙ができるんだ!ということに、候補者も県民も気づく選挙になるといいですね。

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