滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)
2011.04.20 (水)

福島県災害対策本部

 

今日は浜松から550キロを走り抜いて、福島市に到着しました。

仲間の福島県議に案内してもらい、県の災害対策本部、そして政府が福島に出張している災害対策本部を視察しました。

写真は、その入り口です。
原発関連を含め、しょっちゅう記者会見があるので、カメラが多く待機しています。マスコミの関係者も相当疲れている事が顔やしぐさでわかります。被災者も、公務員も、マスコミも、みんな現場で頑張っています。

担当者から色々説明していただき、被災地の課題を感じる事ができました。

特に、政府の現地対策本部には、静岡県選出の津川議員が震災後1カ月ものあいだずっと詰めっぱなしで仕事をされていたようで、こうした地元議員の活躍は、党派の違いを超えて、本当に喜ばしいですし、頭が下がります。

こうした機会なので、いろんな方とお話ししたのですが、内閣府から出向している担当者は、
「これまでいろんなシミュレーションをしてきましたが、現場ではまったく想定通りに行きません。そういうものなんですね。今回の経験は今後の対策に大きく活かせると思います。」とのこと。

それとあわせて、「私たち役人は、どうしてもマニュアルに頼るきらいがあります。しかし実際の災害対策では、その場その場で適切な判断を素早くできるかどうか、結局はこれにかかっています。マニュアルをいくら用意しても、それを開いて検証している暇はないのです。膨大な情報を次々に処理しなければなりませんから。」との意見もありました。

ほかには、これは誰の発言かは言えませんが、「災害になってわかるのは、責任者が本当に仕事ができるかどうか。政治家が本当に実務ができるかどうか。これは本当によくわかります。普段は偉そうに言っている議員が、いざとなると何もできない。決断も対応も何も決められない。最後は地元の用事とか言って逃げる。そういう事がよくわかりますよ。」とのこと。

今回は、まさに復興支援をしている方、あるいはマスコミなどで対応を良く見ている方の生の声をたくさん聞く事ができました。これらは県の防災対策にも必ず活かしてゆきます。

それと、なるほど!と思うアドバイスもありました。

たとえば、
「避難所の人数は結構重要ですよ。あまり大きすぎる避難所は、やめた方がいいです。医師やカウンセラーも置けて合理的に見えるんですが、物資の点で課題が多い。たとえば500人の避難所に、300食の食料が割り当てられたとする。これ、配れますか?300人限定で配ったら、大混乱です。結局500そろうまで配れない。そうすると、100人ごとの避難所を作った方が、いろいろやりやすいと言う事です。」

他にも書ききれないほどいろんな知恵をいただきましたので、静岡県の対応に活かしてゆきたいと思います。

コメントを投稿する(*は入力必須項目です)
コメント
ページのトップへ