滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)

2011年05月の記事一覧

2011.05.25 (水)

5月臨時県議会

少し時間がたってしまいましたが、5月臨時県議会を開きました。

今回のテーマは、やはり復興支援です。

私は新しい任期で最初の質問に立ち、復興支援の姿勢や節電対策、それと県内の津波対策について知事に質問しました。

復興支援については、「県職員全員が一度は被災地に入り、肌で現場を体感すべき」と主張しましたが、知事は明確には答えませんでしたね。
どうやら、現場の迷惑になる事を心配しているようですが・・・そんな事はないし、そんな事があってはならないと思っています。

公務員が行くのですから、個人で行くにしても事前準備もしっかりやるべきだし、やれなければ静岡がいざという時に役に立ちません。一人でも多く、役に立つ公務員を育てる意味でも、業務派遣でもボランティアでもどちらでもいいので、かならず一度は現場を感じ、地震の恐ろしさと復興支援の熱意を体感してくるべきだと思います。

そういう質問をする以上、私自身は誰よりも現場を知っておきたいと思い、先日2度目の被災地入りをしました。

今度は牡鹿半島に入り、現地の地区長さんや漁協の組合長さんたちといろいろ打ち合わせをし、同時に汗を流してきました。

被災地はいまだに御覧の通りですが・・・(これが2カ月以上たった状況です。いまだにこんな感じです。)
すでに、避難所なり親戚の家に避難している人たちの生活は落ち着きを取り戻しています。もちろん、多くの不自由はあります。それらは、被災者の皆さんが辛抱しているのです。

一方で、行政支援は安定化し、今後は民間中心の支援が期待されています。それは、皆さんが自分たち、あるいは自分の会社にできる事をやると言う事です。

牡鹿半島では、日本の古き良き田舎らしくて好感を持ったのですが、自分たちの生活は辛抱するが、地の神様を祭る神社が倒壊したのが気になるらしく、なんとかみんなで力を合わせて再興しようと言う動きになっています。

労力や宮大工さんは、地元の人たちや、その人脈で何とかなるのですが、すぐに使える木がないので困っているとのこと。私は早速自分なりの人脈を頼って、なんとか力になれないかと動いています。

皆様の中にも木材を寄付してもいいと言う方がいらっしゃったら、ぜひお願いします。

また、こうした民間レベルの支援はいくらでも見つかります。
今回の被災地支援は長期戦になりそうですが、大きくても小さくても、出来る事をひとつずつやると言うのが一番力になると思います。

私も自分の事、自分の県の事のように思って、東北の支援を進めたいと思います。

2011.05.12 (木)

明日、浜岡が停止

明日、浜岡原発4号機の停止作業を行うと発表がありました。5号機は14日とのこと。

今回の停止の理由や経緯は不透明で、しかも海岸地域に住まいを置く県民への対応については不十分だと懸念しておりますが、原発が止まる以上、かなり踏み込んだ節電対策と代替電源確保対策を進めなければなりません。

県として、今月20日の議会に節電対策の補正予算を上程するのですが、これがどうも他人事というか、当事者意識が薄い感じを受けています。

たとえば、県庁事務所内への電力デマンドメーターの設置。

これは、設定した電力利用を越えると、警報が鳴って自動的に電源をオフにして節電すると言うものらしいのですが・・・そんなの職員が節電意識を持って、蛍光灯やパソコンのモニターを切ればいいだけの事です。こんなものに1000万円も使うと言うのは、理解できませんね。
しかも・・・自動でやると言うのが良くない。結局、一人一人の職員の意識が高まりません。

仮に、復興支援も自動で行われたら、どうでしょうか?国民や公務員の間に復興支援に関する意識が高まるでしょうか?募金でも、ボランティアでも、自分たちが当事者としてかかわるから、自主的に動くから、復興への意識が高まるものです。結局、手配するだけで汗を流さないと言う、今の公務員に対する批判を理解していないのでしょうか?

また、家庭や中小企業に節電への啓発を行うために、1000万円。
私の知る限り、浜松の中小企業の方がずっと節電に取り組んでいます。こまめに電気は消しますし、冷房も緩い。ある企業は、大企業ですが、節電のために自動販売機のコンセントを金曜日には抜いています。そして、月曜日の朝に入れる。月曜日の朝からジュースを飲む人は少なく、昼食時にはしっかり冷えているので、問題ないそうです。これで、40%も節電できる。
そういう努力をしていない県庁が、いったいどういう立場で中小企業に節電の指導をするのでしょうか?理解に苦しみます。

今回の原発の停止は、ある意味で大きなチャンスです。
いろんなものを見直すきっかけになると思います。

戦中戦後を生き抜いた先輩方の中には、「今の暮らしは華美になり過ぎている。もっと質実剛健にすべきだ」という意見を持つ方が多くいらっしゃいます。東京都の石原知事も、天罰だと言葉を滑らせましたが、言いたい事の真意はここだと思います。

日々の衣食住のスタイル、企業での行動、家族や仲間との休日の過ごし方など、今のうちにいろんなものを「原発がなくても大丈夫」にしておけば、いずれ石油が枯渇した時に、一方で科学技術が進んで原子力をさらに安全に管理する事が出来るようになっていれば、何も困る事はないと言う事です。

「ピンチをチャンスに変える」は、言い古された言葉ですが、私は常に考えているテーマです。

県民の皆様、県内企業の皆様にも全面的にご協力をいただいて、この暑い夏を乗り切りたいと思います。その一つとして・・・私たち議員も、議場でのこの暑苦しいスーツを見直さなければならないのかもしれません。

ピンチをチャンスに変えて、新しいライフスタイルをふじのくに・静岡県から発信したいと思います。

2011.05.11 (水)

浜岡原発の停止を受けて

浜岡の原子力発電所が停止する事に決定しました。
国の依頼を受けて、中部電力としては苦渋の選択をされたものだと思います。

私は、その後の経済産業省の発表に注目しています。それは、浜岡にとって決定打になると思うからです。

菅総理の突然の発表と、その後の経済産業省の発表を読むと、総理は「なんといっても国民の安全と安心のため」としているし、経産省は「浜岡原発は地震には安全だけれども、津波対策のために全部停止を要請」となっています。つまり、地震安全はOKだけど、津波安全と国民の安心がダメだと言う事になります。

私はこれは、いったん止めたら二度と起動できないのではないかと思いました。それは、浜岡原発という一つの対象に「安全」と「安心」という、全く別次元の対策を求めたからです。

「安全」なら、想定があって基準があり、それを満たせば安全ということになります。例えば、自動車の安全ボディは、どんな事故を起こしても安全かというと、そうではありません。100キロ同士で正面衝突すれば、運転手は死んでしまいます。しかし、安全基準は満たしていると言うことになります。この前提に立たないと、自動車は全部装甲車か戦車になってしまいます。

しかし安心というのは難しい概念です。どこまでやれば安心か、というのは、すごく違いがあります。基準があいまいなんです。「暮らしの安心」とか「老後の安心」のように漠然としていれば、全部漠然とするのでいいのですが、それを浜岡原発の津波対策という極めて具体的で狭い部分に限定した場合、「安心」を理由にして止めてしまったら、もう再起動できないのではないかと思います。それは、どんな津波対策をやっても安心かどうかわかりませんし、国民の70%とか80%の安心は担保されないからです。

実際に、ある経営者と話したら、「防波堤なんて意味ないと思うよ。まず地震が来てそれが壊されて、30分後に津波でしょ。ないよりマシ、って感じじゃないか?」とのことでした。つまり、防波堤程度では安心できないと言う事です。

実際に、私も東北に入り、無残に破壊された防波堤をたくさん見てきました。一方で、仙台では、高速道路が土塁になって、水をせき止めたことも確認しました。それでも、静岡県の海岸を全部土塁で囲っても、安心できないと言う人がいるかもしれません。

こうしたことから、今回の政府の要請による原発停止は、2年やそこらでは済まないと思います。それは明言しておきたいと思います。また、中部電力に対して、火力発電に転換するための燃料代差額などの補償も、年間2000億円以上といわれています。それなら5年で1兆円、10年で2兆円の補償を積むことになってしまいます。

一方で、総理は原発のことしか言っていませんが、それだけでは不十分です。

おそらく総理が想定するような津波、浜岡原発が大災害を受けるような津波が来たら・・・原発の隣に住んでいる人は、放射能で死ぬのではなく、津波で即死します。総理の言うような津波が来たら、浜岡から浜松の沿岸までで、おそらく数万人から10数万人の人が、津波に飲まれて即死する事でしょう。この対策はどうなるんでしょうか?

総理は放射能の危険ばかりに気を取られていますが、それ以上に恐ろしいのは津波の直接的な被害です。総理の想定する津波で仮に浜岡原発が壊滅して、漏れた放射能で死ぬ人と、その時の津波に飲まれて死ぬ人では、おそらく後者がはるかに多い事でしょう。

肝心かなめの津波対策を何も言わずに、「大津波が来たら原発が大変だから止める。それだけ。」というのでは、総理としての総合的な危機対応が全くできていないことになります。そんな大津波が来たら、沿岸部の住宅街や立地企業の方が、原発よりももっと大変な状況になっています。その対応は何も言わないのでは、全く本末転倒です。

そういうことを考えると、やはりパフォーマンスだったのかな、と思わざるを得ません。

何度も震災現場に視察に入って、一体何を見てきたのでしょうか?

こうした事から、菅総理の国家経営の手腕には大きな疑問を持っています。
このままでは・・・日本が大変なことになってしまう気がします。

2011.05.07 (土)

浜岡原発が停止へ

昨日のニュースにはびっくりしました。
総理自らが浜岡原発を停止するよう要請するとの記者発表をしたからです。

まだ中部電力は回答をしていませんが、当然、今後すみやかに浜岡原発は停止する事になるでしょう。総理にああいわれて、反対することなどできません。まして、原子力政策という、国策として進めてきた部分についてですから、近く停止の表明をすることになると思います。

昨日から、私もマスコミをはじめいろんな方から「今回の総理の決断をどう思うか?」と聞かれています。
知事は「大英断」とおっしゃったようですが、私は少し意見が違います。
私としては、「ただ浜岡を止めると言うだけで、エネルギー政策も、産業への影響も、電気料金も、中電への補償も、京都議定書問題も、何も言わないので、あ れだけでは評価できない。ただ一つ言える事は、菅総理は市民運動家出身とのことだが、その姿勢が顕著に出たと言うことだ。基地はいらないとか、原発はいら ないとか、海外派兵は反対とか、そういう断片的な主張は、市民運動家ならよいのだが、総理という立場はそうはいかない。全体的な戦略、中期的な戦略を組み 上げた上で、発言するべきではないか。そういう点では、軽率だし、一国のかじ取りを任せると言う点では頼りない。今回の件は、ただ浜岡を止めるだけ、他は 知らない、というのなら、経済・産業面で打撃が大きく『人災』になる可能性がある。」と発言しています。

私も、浜岡の安全性については、本当に心配しています。それは、多くの県民も、多くの経済人も同じだと思います。浜松から浜岡までは40キロ。もし浜岡で 一大事があれば、浜松も避難指示が出される可能性があります。そうなると・・・地域の中小企業は操業できなくなり、ほとんどが経営危機を迎えます。また、 スズキやヤマハという大企業であっても、相当な打撃を受け、世界的な競争の中では危機的な状況になると思われます。私も経済人出身ですので、そういう強い 危機感があります。こうした考えを前提に、浜岡問題に取り組みたいと思っています。

しかし・・・今回の唐突な発表で、今後の議論がどう進むのかは、また不透明になりました。
どう議論が転ぼうとも、県民の命と安全を守り、県内企業の競争力を守り、地域の発展を進めると言う姿勢は変わりません。
改めて週明けにでも中部電力から説明を受け、協議をしたいと思っておりますが、建設的で発展的な方向で政策を進めたいと思っています。

原子力政策は国策ではありますが、地域の政治をあずかる立場として、責任ある政策遂行をしたいと思っていますので、今後もよろしくお願いいたします。

2011.05.06 (金)

凧揚げまつり

5月の連休も終わりましたが、浜松まつりが中止になった事は残念でした。
浜松地域はいつになく静かな連休になりました。一方で、この端午の節句に子どもが生まれたお祝いをするという事は非常に重要な事ですので、みなさま色んな形で出産をお祝いされたと聞いています。それはそれで、大変喜ばしい事だと思います。

私は、浜松まつり以外に、この時期に凧揚げまつりをするところに来ました。
と言っても、私の生まれた故郷です。滋賀県の南部地域、八日市というところです。

少し時期はズレていて、5月の末にお祭りがあります。今日はその準備、たこ作りをやっていました。

浜松まつりと同じところは、もともと男児の誕生を祝って、たこを揚げたと言う事です。
違うところは、たこのサイズと、町ごとにやるのではなくて、市全体で一つの大凧を揚げると言う事です。

今回のたこのサイズは100畳ですから、相当な大きさです。
過去には240畳のたこも上げたようですので、世界最大級だそうです。

たこ作りにあたって、市内の小学校の子どもたちの「願い札」で、たこ本体と竹串とを固定します。写真に写っている札は、市内の子どもたちが将来の夢や今年の願いなどを書いたものです。

ちなみに、浜松まつりの各町との交流も行われており、私が参加している富塚西の「弥生組」の手ぬぐいも、この凧揚げまつりの拠点となっている凧揚げ会館に 展示されていました。私の生まれ故郷(の隣の町)と、いまお世話になっている浜松の地域がこうしてつながっている事には、本当にうれしく思いました。

もともと、浜松地域(遠江)と、滋賀県(近江)は、つながりの深い地域です。京都から近い海と遠い海、ということもありますし、ダイダラボッチが近江の地 面をすくったら琵琶湖になり、その土を落としたところに富士山ができ、その時に手をついたところが浜名湖になったと言われています。

また、浜松出身の井伊家は、徳川家康に従って出世し、滋賀の彦根で大大名になりました。つい先日まで、彦根市の市長は井伊さん(井伊家16代)で、「さす がに殿が出馬されると、対抗馬が出にくい」ということで、9期も務められたそうです。(それはそれで、ある意味では問題だと思いますが・・・)

八日市の子どもたちの夢を載せた100畳の大凧が、浜松の分まで高く上がってほしいと思います。

2011.05.03 (火)

烏合の衆

昨日県庁にでて、いろんな話をしてきました。

その中でも今後の課題として重要なのが、「被災地では他県や他市町村からの応援が多数来ているが、烏合の衆になっている」ということです。

もちろん、能力がないわけでもなく、やる気のない職員を派遣しているわけではありません。
むしろ、それぞれの県や市を代表して向かっているので、若手のエース級を投入しているのです。

それがなぜ烏合の衆になってしまうのでしょうか。
それは、受け入れ側の市町村が壊滅していたり、受け入れの訓練もシミュレーションもしていないからです。多くの優秀な職員が、十分な仕事も与えられず、物資が大量にどんどん送られてくるのでその倉庫整理をしたり、被災地や避難所を視察して時間を潰しているのが実態です。

本来はこういう時に、県が先頭に立って応援受け入れのコーディネートと、他市町村の職員に対する権限委譲を進めなければなりません。そんなことは、当然これまでの行政慣習にはありません。しかし今は有事ですので、こういうことを県や知事という政治責任者が決めてゆかないと、結果として多くの被災者が死亡したり苦難を受けたりすることになってしまうのです。

岩手県の場合では、私は岩手県が十分な役割を果たしていない事が、現場の混乱をさらに増加させているとみています。現に、私が現地入りした日、つまり震災後40日が経過していたのですが、その時に岩手県から出てきた資料は、「各市町村で死亡や行方不明などでこれだけの欠員が出ていますので、それを補充すべく他県や他市町村からの長期的支援をいただきたい。なお、静岡県や浜松市の支援は、今回の岩手県のスキームにのっとった支援ではなく、独自の短期的支援なので、対象外とする。」という趣旨のものでした。

一体何を考えているんだ!と怒れましたし、同時に40日たって、出てきた資料がこのレベルか、ということに唖然としました。県が全く機能していないんですね。

しかも、欠員分を補充すると言うのは、平時の話です。通常業務だけやっていればいいのなら、それで間に合うでしょう。しかし、今は有事です。欠員補充で足りるわけがない。むしろ、現場の市町村に残った職員はできるだけ多く被災対策に回すべきです。そのためにも、十分な数の応援依頼をし、権限委譲をし、通常業務は応援部隊で回せるようにしてもいいと考えます。地元・現場を知る人間が、できるだけ被災者の中に入り、避難所を回し、捜索し、仮設住宅建設などの対応をすべきなんです。しかし今の岩手県の対応では、「ではいったい誰が被災対策・復興支援をやるんだ?」ということになってしまいます。

静岡県や浜松市の部隊は、「役に立つ押しかけ女房」を目指して、自分たちで勝手にどんどん支援を進めています。しかしそれが岩手県などからすると、管理しにくいんでしょうね。しかも動きが速いから、相対的に岩手県の動きが遅いと言うことになってしまう。これが面白くないんだと思います。

こういうことこそ、「最も官僚的なイヤな部分」ですね。これを打破しなければなりません。
私は、「脱官僚」ではなく、「活官僚」を目指しています。優秀で仕事が大好きな役人をたくさん知っており、彼らを存分に活用する事こそ、地域の力を高めることだと信じています。
以上のように、岩手県はひどい状態ですが、そんなことは気にもかけず、静岡県としてはやるべき事を粛々とやる。頼まれなくても、煙たがられても、岩手県民のため、国民のために「役に立つ押しかけ女房」を、徹底してやってゆきたいと思います。いずれ必ず地域の方々は理解し、感謝してくださると確信しています。

同時に、今回の東北入りで、いろんな事が分かりました。
静岡県も、災害対策は自分たちでやることを前提としていましたが、これだけ大きな災害に見舞われると、自分たちだけではできないと言うこともはっきりしました。どう効率的に応援を受け入れ、それらの人たちが自主的に責任を持って動けるためにはどうすればいいか、それをしっかりシミュレーションしておかなければなりません。

そして、静岡県の職員、あるいは被災市町村の職員は大半を被災支援に回せるようにし、通常業務は応援部隊でこなしてもらう、と言うくらいの思い切った役割分担と権限委譲を計画しておく必要があります。というのも、同じような地震が来ても、静岡県民380万人が全員被災者になるわけではありません。おそらく8割、300万人は大きな被災をしないので、300万人分は通常業務を回さなければならないのです。それに、80万人分の巨大な規模の被災支援がのしかかってくるわけです。

同じ地震が静岡県で発生しても、今回の事例研究を深め、さらには一部反面教師にしながら、万全の対応をとれるように、先頭に立って政策立案を進めますので、どうかよろしくお願いいたします。

2011.05.01 (日)

いよいよ2期目に

東北から帰ってきたら、いっぱい仕事がたまっていました。

まず選挙の後始末の残りです。
引越しと1回目の収支報告は済ませてから東北に向かったのですが、まだまだやることがいっぱいありました。特に多いのが事務処理です。

選挙って・・・街頭演説や集会というイメージが多いと思いますが、実際にやってみると選挙の仕事の半分以上は事務処理です。組織が応援してくれている候補は選挙の半分以上の担い手が確保できるので、街頭や訪問、集会に集中できるのですが、無所属系の特に新人の候補者は全部自分でやらないといけないので、選挙事務の多さに最初は驚き、戸惑うんですね。私も一回目の選挙はそうでした。

今では慣れもあるし、支えてくれるスタッフもいるので、少し楽になりましたが・・・それでもたくさんの事務処理が必要です。

そうこうしているうちに、4月で1期目の任期が終わり、2期目に突入することになりました。
明日は2期目の初登庁ということで、朝から県庁に出社します。

選挙の間にいただいた宿題が、どうしても処理できなかったので、明日から集中的にこなしてゆきたいと思います。民間にいたころから仕事は速くやれと言われ続けていたので、今でも速くひとつずつ片付けてゆかないといけない、という癖がのこっているんですね。これは出身の民間企業にほんとに感謝している部分です。

それから、2期目から会派の幹事長になりました。とはいえ、実際は用務員です。
県議会の副議長や自民党の幹事長を経験してこられた二人の先輩議員がいるので、お二人にいろいろ習いながら、議会のまわし方、運び方を勉強したいと思います。また、今期から政策調査に力を入れて、多くの皆様の期待にこたえられるように、会派としての政策力を高めてゆきたいと思います。

私は以前から、県議会で国の政党政治をまねる必要はないと主張しています。国では政党政治で政権の取り合いをしているので、対立構造は仕方がないと思いますが、別に静岡県でもまた、それと同じような政治構造にする必要はありません。むしろ一人一人が名前を書いてもらって選出されているので、それぞれの信条に従って議会活動をすべきだと思っています。

そういう意味では、私は県議会において党議拘束をするというのは、選んでいただいた有権者に対する背信につながると思っています。というのも、有権者の皆さんは個人名を書いているのですから、それぞれの政党の党利党略中心の議会活動を求めているのではなく、個人に負託しているはずだからです。それを党議拘束で個人の判断をゆがめるのは、有権者の思いではないと考えるからです。

こうしたことも含めて、今期は議会改革も重要なテーマとして取り組みたいと思います。
これには多くの議員の賛同はもちろん、有権者の皆様からの応援がなければ、絶対に実現できないテーマです。皆さんはアンケートをとると議会改革が必要だとおっしゃるんですが、実際に行動を起こすと「ハシゴをはずされる」こともあり、議員も行動に出にくい面があるのも事実です。

私もこれまで市議会議員時代から一貫して議会改革を研究し、いろんな勉強会や議連に入っているので、それらのネットワークも使いながら議会改革にも挑戦します。

明日から2期目のスタートですが、今期も絶対に手を抜かずに全力でいきますので、引き続き応援をお願いいたします。

ページのトップへ