滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)
2011.09.17 (土)

新結合とエコ

今日はいろいろ政策関係の相談や提案をいただきながら、市内を走り回っておりました。

そのなかで、驚いたり、気づかされたりしたのが、この洞穴。
これはJRがまだ国鉄だった時代に、国鉄佐久間線という、天竜二俣から飯田線の中部天竜まで結ぼうと建設がすすめられた路線の一部です。

昭和55年までは建設がすすめられたのですが、あいにく途中で断念。ここは、途中まで掘りかけたトンネルの一部です。ですから、1キロ先は行き止まりとのこと。

そこが今は市の資産になっているのですが、今は知恵のある方が市から借りて、ワインセラーとして活用されています。中に入れてもらうと・・・ひんやりしています。夏でもだいたい15度くらいとのこと。トンネルの向こう側が抜けてないと言うのが良いらしく、年中同じ温度が保たれているので、ワインの保管には最高の場所だそうです。

ワインは詳しい方から伺うと、特に高いものほど保管が重要になるそうです。中でも、温度と振動だとか。そういう点では、雰囲気も含めて最高の保管場所ですね。

浜松は、物流の可能性が非常に高い地域です。企業が日本に物流センターを置くにあたって、1か所とした場合、一日で届けられる世帯数が最も多くなるのが浜松周辺だそうです。2か所だと別の地域になり、3か所であればまた浜松は有利になるとのことです。

そうしたなか、来年には新東名が開通します。すると、この洞窟というかトンネルの跡地も、ひょっとするとワインの物流拠点になりうると思います。なにせ長さが1キロ。薄暗くてひんやりした洞窟です。幅の狭いレールを敷いて、トロッコを使って奥の方まで効率的に管理すれば、最高の雰囲気になりそうですね。

これらは、廃線のトンネルを高級ワインの冷蔵保管に使うと言う、新しい結合によって生まれた知恵です。いつの時代も、この「新結合」こそ、新しい発明の生み出す原動力となります。

さらに、電気を何も使わないのに冷蔵保管できる。計画停電も節電協力も関係ありません。また、良いワインにひとつの物語を付け加えてくれます。

こうした新結合から生まれる付加価値や、発想の転換から生まれるエコは、私たちのまわりの至る所に転がっていると思いました。新しい気付きをいただきました。

これからも、ただ街を歩くのにも、車で移動するのにも、そういう目でいろんなものを見てゆきたいと思います。ボーっと見ていても、新結合はひらめきませんので。

政策も、同じだと思います。常に問題意識、課題意識を持って、いろんな角度から眺め直してみて・・・新結合による新しい政策を創り出したいと思います。

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