滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)
2011.10.11 (火)

ザザ中央館破産

ザザシティ中央館を運営するアルファ100の破産が確定したようです。今日、破産管財人が確定したという情報をいただきました。

破産は、以前は破産宣告と行っていたのですが、今は破産法が改正され、破産手続き開始決定と言います。いずれにしても、これからやっと処分がスタートすると言うことになります。

まず、破産手続きをしたのは、静岡地裁浜松支部ではなく、東京地裁です。これは、以前から破産を前提に会社の登記を変えていたと言う事でしょう。浜松での処理は関係者も多く、色々難しい面もあるのかもしれません。しかし、計画的であることには間違いなく、市民の税金をつぎ込んでいる物件だけに、批判が出る可能性があります。

それと、破産直前に日管さんと契約を交わしたとのことですが・・・この手法自体は、プレパッケージ型とも呼ばれるスタイルで、あらかじめ引受先を見つけておいて、結果として債権者の利益を確保すると言うものですが、どうも違和感を感じます。というのも、これまでの経緯のなかで、金融機関がサービサーに債券を譲ってから、債権者側のハンドリングが無くなっていたからです。今回も債務者、経営者側が引受先を見つけてきたとのことですが、債務者が直前に資産処分する事は、破産管財人や債権者集会で意義が出る可能性があります。一連のやり取りについての合理性を示す必要が出ると思います。

また、いまだに記者会見も市民に向けた発表も何もされていない事も、不思議です。市が貸し込んでいると言う事は、広い意味で市民が債権者であるということです。それが今回、少なくとも6億円以上の市民負担をお願いする以上、市民に対する説明責任と謝罪があってもしかるべきです。破産当事者はこのことをどの程度認識しているのか、私は疑問に思っています。

あわせて、市民の多額の負担を強いながら事業を進め、あげくの果てに6億以上をドブに捨てる結果となったこの一連の開発失敗が何だったのか、しっかりと検証する責任があります。
ザザ中央館の破たんは、日本全国を見ても、珍しいと言うか恥ずかしいと言える破綻です。10年以上もダッチロールを繰り返したあげく、最期は市民につけを回して破産というひどい結末です。
全国的にも恥ずかしい事例だけに、しっかりと検証して、今後同じミスを浜松市が起こさないようにしなければなりません。また、日本中に検証結果を発信して、悪い見本として同じような失敗を防ぐことこそ、せめてもの償いだと思います。

同時に、検証を進めると、いろんな事実が判明する事でしょう。例えば、市は過去に、一部の人を対象に、市民負担が無限に拡大するような無責任な契約を結んでいます。これは、その方々が悪いのではなく、明らかに市が悪いものです。一部の人たちはバブル崩壊後の再開発に懐疑的でした。また、シロウトである地権者たちが商業ビルを運営する事にも懐疑的でした。そうした方々を納得させるために、あとの事を考えず、また公平性という行政の責任を見失い、さらに最もひどいのは、多くの市民の利益を守ると言う、市の最も重要な使命を忘れて、不適切な契約を結んでいるのです。こうしたミスがいろんな時点であって、隠せるものは隠しながら、ごまかしながらやってきた結末が、今回の破産です。

今回の件は、私も市議会で当事者であった時期もあるので、責任の一端があると思っています。当時もいろんな事を調べ、いろんな主張をしましたが、大きく取り上げられる事はありませんでした。当時の私の主張を知る方は、「ほらみたことか!」と言ってくださる方もいますが、当時の私の力の無さ、私の議員としての信頼の軽さを反省しています。

一方で、これから私にできるせめてもの責任として、今回の件をオープンにし、検証する事に全力で協力したいと思います。これは犯人探しをするということではなく、行政の失敗を検証し、2度と同じミスを犯さないようにすると言う事が目的です。そういう前向きの意味で、過去に関係した方々の協力を得て、真実を明らかにすべきだと思っています。そうすることが、ザザ中央館を再生させるためにも第一歩になるでしょう。逆に言うと、検証なくしてザザ中央館の再生はあり得ません。

今後もザザ中央館問題には関心を持って対応してゆきたいと思いますので、また皆様の情報もお寄せください。よろしくお願いいたします。

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