滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)

2012年08月の記事一覧

2012.08.26 (日)

コンクリートをどう使うか

しばらく忙しくて、ブログを更新できず失礼しました。この夏は二日間だけ、甲賀市土山町の実家にお墓参りに行きました。毎年のこととはいえ、懐かしい故郷に帰り、いつものお墓に行って手を合わせるというのは、これだけでもリフレッシュになりますね。それ以外は連日、夏祭りやら街頭活動・訪問活動やら・・・この休みは書き入れ時だと思って動いていましたので・・・肝心のホームページのほうがおろそかになっておりました。申し訳ありませんでした。

さて、大津に帰ってきてまもなく・・・大変な豪雨が南部地域を襲いました。田上、大石、石山外畑、内畑などの地域が浸水し、大きな被害が出ました。

私はこれまで市議会議員、県議会議員をやってきたので、こうした地域災害は非常に気になります。雨があがって直ちに現地入りしようと思いましたが、あいにく道路が封鎖されており・・・翌日の朝早くに出直しました。やはり通行止めでしたが、事情を話すと現地に入ることができました。自民党の地域支部の皆様をはじめ、多くの自治会の方から、「おお、大岡君よく来たな!一番乗りだな!」と、非常に喜んでいただきました。政治が地域からの信頼を得て、緊急事態にあたり的確な情報を集める力を得るためにも、「迅速な現場入り」の重要性を再確認しました。おそらくこれは、政治だけにとどまらず、企業経営者にとっても非常に重要なポイントだと思います。

今回の災害は、行政的なタテマエの上、つまり過去を見ながらの判断では、「50年に一度の災害」と言うことになっていますが・・・昨今のゲリラ豪雨をはじめとする水害のニュースが頻発していますし、日本の気象が変わってきていることは多くの国民が感じていますね。つまり、多くの人は、そのうち来るんじゃないかとうすうす感じていたということです。50年に一度は過去のデータで、同じ豪雨が明日来るかもしれないし、来年も同じことになるのではないか、というのは、多くの人が懸念していることです。

問題は、政治はどう受け止め、どう行動できるかです。政治の仕事、これはリーダーシップを発揮することですから、本来は政治家が、昨今の豪雨の頻発や気象の変化を感じて、「過去のデータにとらわれず、ゲリラ豪雨対策を進めるぞ!」と言わなければならない。動物の世界も、危機管理の力がある、敵が来るのではないかというカンが利く、動きが早くて率先避難ができる、という個体がリーダーになるわけです。当然人間の世界も、「むむっ、これは変だ、対策を打とう!」と感じられる人物、行動できる人物がリーダーにならなければなりません。残念ながら、選挙制度の問題なのか、政治に対する期待の問題なのかはわかりませんが、今の政治家は必ずしもそうではない。私はこれからも、この点を特にしっかりと肝に銘じて、実力をつけてゆきたいと思っています。

ところが・・・当たり前ですが、私たちは国を挙げて、昨今の気象の変化を踏まえて災害対策を進めようと思っているのですが・・・それを妨害しているのが例の、「コンクリートから人へ」というスローガンです。民主党政権になってから、実に2兆円以上も公共事業を減らしました。(その反面、生活保護のバラマキは1兆円近く増やしました。)その結果、たとえば今年の7月に九州北部を襲った豪雨では、大分県竹田市において、民主党政権が仕分けとか言って治水事業を止めたところだけが氾濫し、結果として市民・民間に多くの損害が出るという、まったく呆れかえるような事態が起きています。これは、皆さんが住む町でもじゅうぶん起こりうることであり、一刻もはやく見直しを進めなければなりません。

そもそも、コンクリートと人を同列の位置において、さあどっちを選ぶのかと迫ることが間違いです。まさに民衆を扇動するための言葉遊びにしかすぎません。真剣に政治を考えるのであれば、人間が発明した道具であるコンクリートを、人の暮らしのためにどう活用するのかを考えるべきです。

「思いつき」や「言葉遊び」、「その場しのぎ」と「言い訳」に終始したこの3年間の民主党政権ですが、忘れてはならないのは、それを生んだのは過去の自民党政権がだらしなかったからです。つまり、民主党政権の生みの親は、風に流された有権者ではなく、それを煽ったマスコミでもなく、ほかでもない自民党自身だということに気づかなければなりません。当然、仕事として、自民党が政権を批判し、対案を出すのは良いと思いますし、むしろ足りないくらいだと思っていますが、それと同時に過去に対するきちんとした反省が必要だと思っています。反省のない党や候補者の意見は、残念ながら有権者の耳には届きません。

新しい候補者である私たちは、まずしっかりと過去の反省をしたうえで、めちゃくちゃになってしまった日本を立て直すべく、政治への信頼を取り戻すべく、世界から尊敬され自信を持てる日本を作るべく、全力投球で頑張りぬく覚悟です。ピンチはチャンス!無党派層とか、無関心層とかいいますが、有権者のみなさんは、関心がないように見えて、しっかりと品定めをしていると思っています。政策、人柄、真剣さ、将来性など、いろんな側面から通信簿をつけられていると思っています。皆様からの期待を受け止められるかどうか、滋賀1区から国会に送るにふさわしいかどうか、きびしい試験に合格できるようがんばりますので、ぜひ引き続きご支援ください。よろしくお願いします。

2012.08.07 (火)

党利党略中心の国会

先日、ある有識者の方のお話しを聞く機会があって・・・その方の話では、議員も当選して3~4回までは新しい政策をつくるための活動を中心にやっているが、だんだん政局に関する動きが中心になってきて、最後には政策が全く分からなくなって、政局専門、取引専門の議員になってしまうとか。

今の国会を見ていると、全くその通りだと思います。政局の話、政党同士の取引の話、党利党略の話になったら、出てくるのは高齢者ばかり。昔は自民党の高齢者が出てきてましたが、今や自民党の執行部は若返りして、その代わり今の主役になっているのが・・・日教組のボス、民主党を牛耳る輿石幹事長ですね。政策の話、たとえば大津で大問題になっているいじめ問題などは、日教組ですからまさに関係者なんですが、ろくなコメントを出しません。しかし取引になると大きな存在感を出してくる。まあ恥ずかしい限りですね。私を含めて、自民党の若手も、民主党の若手も、おそらくみんな白い目で見ていると思いますが。

残念なのは、政策中心の活動をすべき若手の議員が・・・自民党は前回の政権交代選挙で小泉進次郎議員などの一部を除いて全滅、民主党は小沢チルドレンをはじめ、政策がちんぷんかんぷんのシロウト集団・・・だれも政策をやる人がいなくなっている事です。これが、今の日本の政治の最大の不幸ですね。だから、様々な分野の政策に関する議論が何もなされない。刻一刻と時間は流れ、経済は動いているのに、政治だけが止まっている。外国と比べても、諸外国の政治は動いているのに、日本の政治だけが止まっている。こんなことを続けていたら、政治が経済の足を引っ張り続け、世界の流れについてゆけずに、本当に日本が二等国、三等国に転落してしまうと、私は大きな危機感を持っています。

もっと活動的な、もっと若々しい、もっとスピード感のある政治が作れないだろうか。党利党略中心の政治から、政策中心の政治へ。日本の経済、世界の政治・経済と同じスピードで、刻一刻と変化する状況に機敏に対応する日本の政治をつくれないだろうか。

これは、私が今回から国政を目指し、国政改革に取り組む上で、ライフワークとして定めたテーマの一つです。

そのための答えの一つが、国会議員に定年制を導入すると言う事です。このことについて事例などを挙げて説明したいのですが・・・取り急ぎ今回は、とにかく国会全体を若返りさせないと、日本の政治は邪魔なだけ、ムダなだけの存在になり下がりかねないと言う事は、多くの方々にご理解いただけると思います。

私も、皆様も、それぞれ人間ですから、おそらくその能力について、年齢的なピークがあります。民間企業であれば、自分で稼いでその中から給料をもらっているので何歳まで働いても自由だと思いますが、国会議員は税金で給料をもらい、それ以上に、国益を背負って、これが最も重要なポイントだと思うのですが、国益をかけて働く仕事ですから、当然のことながら最も能力が発揮できる年齢で、全力を尽くすと言う事が求められるはずです。ある一定の年齢を迎えたら引退し、後進に道を譲るということについては、本来民間企業以上に厳しく運用されなければならないはずです。

それが・・・いったい今の状況は、なんですか?だいたい高齢化してきたら、「もう一回だけやらしてほしい」という決まり文句を言いだして・・・それまでは労働者の代表だとか言っていた人まで、会社の仲間が60歳で定年しても、自分だけはまだしつこくやっている。さらにはもう一回だけ、もう一回だけを繰り返して、しがみつく。労働組合はこの手の国会議員に利用されているだけだと言う事に、そろそろ気づいた方がいいと思いますが。

労働組合から出ている議員さんでも、立派な方がいらっしゃいます。例えば、トヨタの労働組合から出ていた、伊藤英成議員。伊藤議員は豊田市でトヨタの労働組合の推薦議員ですから、まあ無敵でした。毎回ぶっちぎりで当選する。それでも、「私は労働組合推薦で、労働者の代表として政治を担ってきた。仲間が60歳で定年するのだから、私も60歳で引退する。」といって、選挙をやれば絶対に勝てるのに、スパッと引退して、30代後半の後進に道を譲りました。これは、私たち他の政党の人間、民主党以外の人たちから見ても、ほんとうにすごい、ということになる。

とにかく、自民党にも民主党にも蔓延している病気が、この「もう一回だけ」病なんですね。いつまでもしがみついて、離れようとしない。自主的に離れられないのなら、ルールをつくるしかありません。私は「国会議員に定年制を導入する」ということを、何としても実現すべく、全力を尽くしたいと思います。

先ほど申し上げた、もっとパワフルでスピーディでエネルギッシュな国会をつくる。この大目標に向けて、全力で取り組みたいと思います。逆に、皆様に聞きたいのは、いったい今のような、高齢化し、政局ばかりやっていて、動きが遅い国会をあと何年残すつもりですか?あと20年も30年も、こんな国会でいいと思っておられるのでしょうか?

党利党略の国会をぶっこわす!と、小泉元総理のように叫びたい気分です。

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