滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)
2012.10.16 (火)

開かない国会

日本は防衛・安全保障も、経済も、財政も、問題は山積なのに、なかなか国会が開きませんね。いったい何を考えているのでしょうか?そうこうしているうちに、衆議院の補欠選挙が始まってしまいました。常識的には、選挙の最中に国会を立てることはないので、おそらく11月になるのでしょう。そうすると、巷間言われている12月9日の総選挙は難しいのかもしれません。早くて翌週16日でしょうか。

国会は、臨時会について、野党が開会を求めることもできます。(通常国会はかならず1月に開かれるので、これは求めるとかそういうことはありません。)衆議院か参議院の4分の1の議員が要求すれば、臨時会を開かなければなりません。特例公債法案もほったらかしにして通常国会を閉じてしまったので、地方財政を含めて影響が出始めています。そうしたことをうけて、責任ある政党として、自民党が臨時会の開会を求めてもいいのではないかと思っています。もちろんその前に、いまいろいろ段取りしていると思いますが、与野党の党首会談で具体的に合意を進めることが何よりも必要です。にもかかわらず与党が責任を放棄するのなら、野党主導で臨時会を求めるべきだと思います。

この特例公債法案、いろんな意見が出ていますね。私も、毎回毎回この特例公債法案でもめて、国会が空転したり、くだらない取引が行われたりすることには反対です。この際、与野党でしっかりと合意して、特例公債法案と予算案を連動して審議・採決するなど、申し合わせをするべきです。もちろん根本的には、私自身も「日本は自主憲法を制定すべき」との立場ですから、憲法を改正して「衆議院の優越」を拡大すべき(同時に、参議院を良識の府として定め、参議院からは大臣などの政府役員を出さず、政局・政争を持ち込まない工夫をすべき)だと思っています。

しかし一方で、このおかげで、尖閣諸島沖の漁船衝突事件の対応で世界中から嘲笑されるなど、あまりにひどかった菅政権を失脚させることもできました。一時は居直りと居座りを決め込んでいた菅総理をひきずりおろしたのも、この特例公債法案です。このときは、政局うんぬんよりも、国民のため、日本のために、菅総理をなんとかして替えてほしいという世論があったので、むしろ歓迎された面もありました。

今回はどうなのでしょうか?まさにこれは、各党のメディア戦略と、日常活動を通じての国民との信頼の度合いによると思います。私の知るところでは、まだ国民生活レベルでの具体的な影響までは出ていませんが、12月になれば国・県・市町村の職員、警察官や学校の先生まで、公務員の給料とボーナスの支払いがありますし、生活保護費などは国庫補助が4分の3で毎月の支払いが必要です。これまでの地方議員の経験上、年内に成立しないと、影響が出始めるでしょうね。そうなると、ただでさえ国内経済も良くないので、日本全体の景気にも悪影響が及びます。まして、昨今言われている中国経済の問題や、スペインを起点とするユーロの問題なども含めて、予断を許さない状況になるでしょう。

こうしたことに、まず責任を負うのは、自民党のほうでしょうか?これは、キチンと言っておかなければならないので、あえて申し上げますが、この責任を負うのは間違いなく、今の与党です。与党幹部の中にも、「すべての責任は自民党だ。野党が協力しないから悪い」という言い方をする人もいますが、これは自分たちのことを棚に上げて良く言うよ、という話で、そもそも国会を回し、議案を通す責任は与党側にあるので、そういうなら与党と野党を交代しなさいということです。トランプで言えば、カードを配ってゲームを進めるのが親の責任で、子は配られたカードをもとにゲームを進めるので、カードがうまく配れないのを子の責任にされても困るという話ですね。それなら、親と子を交代しようと申し出ればいいだけの話です。そうすれば、今までどおり、カードの配り方が悪いとか、不公平だとか、野党らしく文句を言えるということです。

とはいえ、自民党には、これからの日本を立て直してほしい、正常化した国会をつくり、世界の中で日本が責任ある立場を占められるようにしてほしい、という期待にこたえなければなりません。ただ足を引っ張るだけ、と思われてはなりません。陰湿な取引を、間違っても持ちかけてはなりません。新しい安倍総裁のもと、クリーンでオープンな議論を進めてゆかなければなりません。そういう点では、正々堂々と国民の前で議論し、協力すべきは協力する、党利党略ではなく、日本をどうするかという議論を前面に出して戦ってゆかなければなりません。

そういう点で、状況によっては自民党から臨時会の開会を求め、自民党が積極的に国会をリードする流れを創ってもよいと思っています。解散は遠のくかもしれませんが、自民党が責任ある姿勢を示し続けることこそ、失った信頼を回復し、新しい日本を国民と共につくってゆくという期待を集めるものだと思います。遠回りなように見えて、これこそ次の総選挙で国民の信頼をいただく一番の近道だと思います。

今の内閣のあのメンバーであれば・・・また、韓国の議員と一緒に竹島の領有権放棄を主張した日本の国会議員も民主党に復党したようですが・・・こんな得体のしれない人たちがうごめく民主党なら、放っておいても、どんどん支持率は下がります。だからそんなことは気にせず、ひたすら日本のため、国民のために汗を流す自民党であってほしい。わき目も振らず、今日本が抱える課題を見つけ、議論し、解決する政党であってほしい。私も新人支部長で、国会で議論できないことが歯がゆい時もありますが、地方の現場で、街頭演説などで、多くの国民に課題を語り、自分なりの解決策を語ってゆきたいと思います。国民との対話こそ、政治の原点だと思っています。

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