滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)
2014.07.14 (月)

三日月知事誕生へ

滋賀県知事選挙の投開票が行われ、私たちが応援した「こやり隆史」さんは惜しくも落選し、三日月さんが知事に就任することになりました。

衆議院選挙区ごと、市町村ごとの結果は、以下のファイルのとおりです。

H26滋賀県知事選挙(7月13日確定)

なんとか1区では10ポイントほど勝利することができましたが、他の選挙区では負けてしまいました。6月までは有利に戦っていたのですが、終盤に県全体として大きく押し戻され、それが私たちの敗因となりました。これは、1区で復活当選された民主党の川端議員の力が大きかったと思います。川端さんは、ご存じのとおり労働組合の中では最も力のあるリーダーで、その存在は1区というよりも県全体の労働組合の運動に大きく影響を与えます。日本全国の労働組合からの支援を引き出せるのも、滋賀県内では川端さんだけです。そういう点で、川端さんが復活当選したことも、選挙戦全体の流れに大きな影響がありました。

そうしたこともあって、結果として、選挙戦終盤には、自民党と民主党の総力戦となってしまいました。本来は県知事選挙ですから、県政に関する争点を掲げて、それをそれぞれの政党が分析し、政策提言し、県内の衆参国会議員、県会議員、市会議員を中心に選挙を組み立てるべきところなのですが・・・残念ながら、「原発再稼働の是非」や「集団的自衛権」など、国政レベルの争点を持ち出され、その土俵に乗せられてしまいました。

私たちは必死に県政の課題に戻そうとしたのですが、力が及ばず、相手の土俵で相撲を取ってしまったのです。結果として、原発や集団的自衛権などが否定されたかのような形になってしまったのと同時に、県政に関するさまざまな課題について、何らかの県民意思が示されたかというと、良くわからない結果となってしまいました。たとえば、低下している小中学生の学力の問題をどうするか、伸び悩んでいる県内経済をどうするか、道路や川の整備をどうするかは、結局県民の判断がなされたかというと、良くわかりません。これは、私たちの反省点として、すごく重要なポイントだと思っています。

ほかにも、選挙のツールであるポスターやチラシ、パンフレットが良かったのかどうか、他県の国会議員の応援を活かせたのかどうか、こやりさん本人の思いを多くの県民に伝えられたのかどうか、いろんな点で反省すべき部分があり、これからの県全体あるいは地域ことの反省会に生かしてゆきたいと思っています。

あわせて、これから私たち国会議員が、三日月知事とどう向き合ってゆくのか、という点も重要です。

私は、この夜のテレビ放送を見ていて、三日月さんが、「私たちは、党派を超えて、滋賀県のために戦ったんですよね」という趣旨の発言をされたことに注目しています。これは、今回の選挙戦の意味を、自民党対民主党とか、国政の与党にノーと言える県知事とか、そういう党利党略のものとしてとらえないという、三日月さんのメッセージだと思っています。しかも、それを県民の支持を得た勝利者が出しておられるわけですから、私たちもそのメッセージを重く受け止めなければならないと思っています。

正直に申し上げて、嘉田さんが知事の時代には、私たち自民党の国会議員は十分な対話ができていませんでした。時には失礼な発言もしてしまいました。これは、誰が言ったとかではなく、私たち滋賀県の自民党が全体として反省しなければならない点だと思います。これからは、私は三日月さんのメッセージ、つまり県民を代表してのメッセージを重く受け止めて、県のトップと国政との対話を重視し、合意点を探ってゆく努力をしてゆきます。これは、私の反省であり、約束です。

私たちは、本来であれば勝てる選挙を落としてしまいました。一方で、三日月さんは、普通に考えれば勝てない選挙に果敢に挑戦し、県民の支持を得て、見事に勝利されました。

しかしもともと、こやりさんも、三日月さんも、県民のため、滋賀県のために立候補し、選挙戦を戦ったのです。県民の判断が下された以上、私たちもラグビーで言う「ノーサイド」の精神に立ち、県民のため、滋賀県のために、立場は違えど努力をしてゆきたいと思います。同時に、負けたとはいえ、こやりさんの純粋な、熱い思いもぜひ評価していただき、こやりさんの再スタートについて、三日月知事からもエールを送っていただきたいと思います。

「政治への信頼を取り戻す」 これは、私が初めて立候補した時から心にとどめている、私の挑戦の原点です。そのためには、素直な気持ちで、三日月さんの当選を祝福し、見事な戦いぶりに敬意を表し、県民のため、滋賀県のためには助力を惜しまず、県民の皆さんから信頼されるような行動を心がけたいと思います。政治家が、私利私欲や党利党略、私的な恨みつらみや私的な貸し借りで行動することこそ、政治不信の最大の原因だと思っています。品格のある政治を目指して、私自身の行動をこれから厳に戒めたいと思います。

三日月さん、本当におめでとうございました。お見事でした。参りました。県民のため、滋賀県のために粉骨砕身活動されることを、期待しています。県民のため、滋賀県のために、共に努力を重ねましょう!

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