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第213国会が開会しました。政治改革国会になるのでしょうか。
今日から第213国会が開会しました。まずは150日間、そして必要なら延長して、予算の審議、法案の審議、その他特に政治改革についての議論、そして行動・実行をしてゆきます。
昨年発覚した、自民党の一部派閥のパーティー券に伴う不適切な経理処理、それらの議論が進む中で、自民党の派閥の意味や問題点、その存続の可否が党内の会議だけではなく、様々なメディアで議論されています。さらには昭和63年に発生したリクルート事件をきっかけに自民党改革が議論され、その翌年、平成元年に自民党が自ら決めた「政治改革大綱」。この中には「派閥解消の第一歩」として、「最高顧問の派閥離脱」「総裁、副総裁、幹事長、総務会長、政務調査会長、参議院議員会長、閣僚は在任中派閥を離脱」と明記されています。この35年前に自民党が国民と交わした約束を、いつになったら守るのかという疑問が投げかけられています。
いまこれを書いている時点においても、政治は刻一刻と動いています。これまでに、岸田総理が岸田派解散を検討と表明し、二階派は解散を決定。その後清和研(安倍派は失礼な呼称と思うので塩谷座でしょうか)が解散を決定しました。そして昨日、森山派、有隣会(谷垣グループ)が解散を決定。現時点で政治団体として残っているのは、麻生派、茂木派、石破グループの3団体となりました。
昨日決まった「中間とりまとめ」において、「派閥」の解消というタイトルのもと、いろいろ書かれていますが、それが実態を伴うもの、党の機構を変化させるものになるかどうかは、これからの運用次第です。この改革案が良いとか悪いとか、それは私たちが評価するものではなく、国民に評価していただくものです。現時点で派閥あるいは派閥に準ずるものとして残った3団体については、それぞれの団体で議論し、中間とりまとめに沿った形で派閥を解消されるものと思います。
それと、昨日はもう一つ大きな動きがありました。それは、「政治改革大綱」についてです。小渕優子選挙対策委員長が、この35年前の約束を守るということで、茂木派を離脱されました。
じつは私も、今回の件があるまで、このような約束があることを知りませんでした。その冒頭には、「自らの出血と犠牲を覚悟して、国民に政治家の良心と責任感をしめす」とされています。これを決めた35年前には15歳の少女であった小渕優子さんが、誰よりも早く、率先してけじめをつけ、その責任を示されたことには敬意を表します。同時に、今回対象となっている各議員は、それぞれみずから検討して、適切な対応をしていただきたいと思います。約束を守ることは大切なことです。
年末にある議長経験者の方に呼ばれて、話を伺いました。その際に、「いいか大岡君、国民は良く見てるんだ。政治はな、緊張感を持って頑張ると政権を与えられる。でもそのうちたるんでくる。おごりが出てくる。そうすると、落とされる。私の感覚だとそうだな、だいたい10年か15年ごとに、おごりや油断からくる問題が発生する。その時にはな、若手ががんばらんといかん。思い切って掃除するつもりで、やりなさい。」「それとな、こういう時は、人の動きをよく見ておけよ。向かって行くやつ、逃げるやつ、性格や器量がわかる。ピンチに強い奴じゃないと、使い物にならん。」と言われました。金言だと思います。
この国会はおそらく冒頭から、国会の議論と並行して、自民党派閥問題、政治改革問題が議論され、またそれに関する目まぐるしい動きが出ることになりそうです。自民党にとってはピンチなんですけど、これまで変えられなかったものを変え、約束しながら忘れ去っていたものを思い出す、大きなチャンスかもしれません。
常に私たちの背中には国民がいて、国民の皆様から選んでいただいて国会で仕事をしている、ということを忘れずに、議員活動に邁進します。これからも皆様のご支援、それと合わせてご意見、ご指導をよろしくお願いいたします。
2024年は政治への信頼回復の年。「行動してから考える」一年にします。
新しい年を迎えました。皆様それぞれ、新しい目標を立てられたことだと思います。大事なことは目標に向かう過程であり、それを楽しむことだと言われます。素晴らしい一年になることをお祈りしています。
さて、昨年から引き継いでいる課題として、国際的には何よりも戦争ですね。ウクライナの戦争に加えて、イスラエル・パレスチナにおいても激しい戦闘が発生し、多くの無辜の市民が犠牲となっています。特に子供や女性が理由もなく殺されていることには耐えられません。国際法違反を直ちにやめるよう、日本も行動するべきです。それ以外にも、緊張する台湾と中国の関係、ロシアが危機になったことで息を吹き返した北朝鮮、アフリカや西アジア、中央アジアなどの途上国支援、先進国を中心に脱炭素と経済の均衡ある発展をどう実現するか、など、山積した課題がありますので、私の得意分野から一つずつ取り組みを進めます。
国内に目を向けても、円安傾向とともに、物価の上昇が大きな課題です。これまではデフレが課題として対策をしてきたので、様々な政策を大きく転換しなければなりません。実際にはデフレ下での対策を未だに引きずっており、ともすればバラマキでしかも効果がない政策が目立ちます。これにはなぜか各省庁が反発するものもありますが、力強く一つずつ見直しを進めます。また、少子化が止まりません。昨年生まれた子供は72万6000人程度とのこと。あと20年たったことを想像すると、20歳の子供が72万人。これは途中で増えることはないので、この数字です。そして私たちの世代、団塊ジュニアが75歳前後になっていますが、一学年200万人。そしてその親、団塊世代が100歳前後になっていて、この世代はかなりお亡くなりになっているとはいえ、おそらく4分の1程度、70万人程度はご存命と思います。しかも認知症が進んでいると想定すると、日本の社会保障は間違いなく破たんします。少子化を食い止める対策は喫緊の課題ですし、医療や介護など社会保障の改革も今のうちから進めなければ間に合いません。
これら、防衛にしても少子化対策にしても、財源が必要なのですが・・・残念ながら昨年のうちに決めきることができませんでした。国民の負担が増えるので、誰もやりたくないのですが、だからと言って先送りしたら将来負担が増えるだけです。こんな無責任なことはできませんので、今年はしっかりと決める年にしたいと思います。
しかし、こうしたことを進めるうえで一番大事な「政治への信頼」が揺らいでいます。昨年の暮れに発覚した、一部の派閥、一部の議員のパーティー券に伴う政治資金の問題ですが、国民の間では自民党全体、ひいては他党も含めた政治全体の不信につながっています。もちろん私自身には何の問題もないのですが、所属する派閥が捜査されていますし、政治への信頼にかかわる根幹的な問題ですので、自民党改革は徹底的にやっていきたいと決意しています。派閥のあり方についても、国民の中から「時代遅れ」「気持ち悪い」などの批判をいただいています。私たちが十分に説明できていなかったことも原因ですし、これが政府や党人事の適材適所や、選挙区における公平公正な候補者選定を妨害しているとの批判は当たっています。したがって派閥のあり方も抜本的に議論し、必要な改革を進めるべきだと思っています。これらはこれまでのしがらみにとらわれていたら何一つできません。しがらみを捨てて国民のため、国政のために何をすべきかを軸に議論します。
私は今年も行動し、実践する年にします。聞くところによると、人間の脳科学では、まず考えてから行動するという構造になっておらず、行動してから考える(つまり検証し分析し、次の行動で対策する)という構造になっているとのこと。つまり一歩目の行動、実践をやらない限り、考えも検証も修正も成長もできないということのようです。周りの人は私のことを「考える前に行動するタイプ」と思っておられるようですが、私自身としては、行動する前に結構いろいろ考えたり想像をめぐらしたりするほうだと自認しています。今年は自分なりには、行動前にいろいろ考えることを少し減らして、まず一歩を踏み出してから考えて次の一歩を踏み出すというサイクルで活動したいと思います。そのサイクルを速く回すということを心がけます。
今年も、国際的にも国内的にも課題が次々に発生する1年になると思います。政治家の真骨頂は、こうした次々に現れる新しい課題にどう的確に対応し、判断するか、にかかっていると思っています。事後にじっくり分析することは二の次で、まずは直面する課題に正しく判断し行動する力こそ、政治家に求められる素養だと考えています。今年の新しい課題に果敢に挑戦し、正しい答えを導き出せる1年にしたいと思いますので、引き続きご指導とご支援をよろしくお願いいたします。
安倍先生が凶弾に倒れる
安倍元総理が凶弾に倒れられました。国民に向かって政策を訴え、国民からの信任を得るための参議院選挙の最中に、銃器によって政治家を殺害するなど、絶対に許されることではありません。言論による政治を暴力で排除しようとする行為に対し、強く強く抗議します。安倍先生もこのような形で突然殺害され、政治生命も自分の余生もすべて壊されてしまい、本当に無念だったと思います。心からご冥福をお祈りいたします。また、昭恵夫人の悲しみも察するに余りあります。
昭恵夫人と初めてゆっくり話をしたのは、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の場でした。他に議員がいなかったこともあり、いろいろな話をさせていただきました。私の意見もよく聞いていただき、本当に明るく朗らかで心優しい女性です。あの昭恵夫人をこんな形で悲嘆のどん底に落とすなど、絶対に許せません。
今回の事件は、いろんな油断やミスが重なって起きたのではないか、とも思っています。二度とこのような惨事を起こさないためにも、しっかりと検証・反省しなければなりません。演説のやりかたや場所、警護の体制、警護はじめ関係者の動きなど、課題が見つかると思います。一方で、担当者や責任者を処分・左遷して終わらせてはなりません。安倍先生は、なんと言っても『再チャレンジ』の人でした。ご自身も失敗をばねにして再チャレンジを果たされましたし、国民の再チャレンジを様々な場所で応援してこられた方です。今回、警察官をはじめ事件に居合わせた多くの皆さまも、失敗や落ち度含めて多くの経験をされたと思います。それを活かして再発防止を進めるためにも、安倍先生が唱えてきた再チャレンジの考えの下、警察官や党関係者は経験を共有し、より良い社会のためにこれからも務めを果たしていただきたいと思います。
安倍先生との思い出は、たくさんあります。忘れられないのは、私が衆議院選挙に出る年、つまり2012年の3月だったか4月だったか、仲間の若手議員がたくさん集まって、これからの政治の形を議論した集会がありました。国会の会議室を借りて開催し、そこに当時は総理でも自民党総裁でもない、野党(当時は民主党政権)の、いわば無役(厳密には何か役についておられたと思いますが)であった安倍晋三先生を講師としてお招きしたのです。
その時の安倍先生は、切れ味抜群でした。「いまの日本の政治に強い危機を感じている君たちの思いは良く分かった。私も同感だ。しかし、こんな国会の会議室に集まって議論して、何が変わるというのか。こんなことをしている場合ではない。君たちは若く、そして思いがあるのなら、行動しろ。もう衆議院の解散総選挙は近い。出られるところから出ればいい。どの党でもいい。自民党じゃなくても全然かまわない。もう準備を始めようじゃないか。私も行動する。みんなで行動しようじゃないか。出られる者は出る、応援する者は応援する。そして一人でも多く仲間を国会に送って、それからもう一度集まろう。話はそれからだ。」という趣旨の演説をされました。ほかにもいろいろお話になったと思いますが、私の脳裏には今の話が焼き付いています。
その後、確かに安倍先生は行動されました。なかなか解散にはならなかったのですが、そのうち9月に自民党の総裁選挙が行われました。安倍先生は派閥の反対を押し切って出馬。失敗したら後がない、まさに捨て身の行動だったのだと思います。一回目の投票で2位、議員票でも党員票でも2位でした。(ちなみに議員票1位は石原伸晃先生、党員票1位は石破茂先生でした。)そして迎えた決選投票で勝利をもぎ取り、野党である自民党の総裁に就任されることになりました。その後、政権交代から安倍長期政権になる経過は、皆さんご存知の通りです。「あ、あの時に私たちに言ったことを、ご自身も実践されたんだ」と思ったことをよく覚えています。捨て身の勝負に勝ったのだと思いました。(あの時負けていたらどうなったのだろう、と想像したくもなります。)
ほかにもいろいろな思い出があります。持病の潰瘍性大腸炎の特効薬だということで、滋賀県自慢の鮒ずしや、鮒ずしヨーグルトを届けたことがあります。なんとも言えない、まずそうな、酸っぱそうな顔で鮒ずしヨーグルトを食べる写真を送っていただきました。いつもユーモアがあり、目下の私たちに対する優しさをもった政治家でした。
亡くなられたことが今でも信じられません。言葉も出ません。今日(7/10)、参議院選挙の投票を済ませてから、大和西大寺に弔問に行きました。同じような思いの国民の皆様が本当に驚くほど駆けつけておられて、500メートルはあろうかという長蛇の列になっていました。私は自宅の花壇に咲いた花を切って、それを安倍総裁時代のマニフェストに包んで花束を作り、献花してきました。
賛否両論ありますが、はっきりとした意見や主張を持った政治家でした。私もその姿勢を見習いたいと思います。いつもユーモアを持った政治家でした。私もそうありたいと思います。凶弾に倒れ、突然人生を終えるべき人ではありません。本当に残念でなりません。どうか安らかにお眠りください。
パラリンピックと戦争
北京パラリンピックが始まりました。冬のパラリンピックも、寒い中日本人アスリートが頑張っていることに、多くの勇気をいただきます。特にパラリンピックは、道具の進歩によって、病気や事故で失ってしまった機能を補って、アスリートの力を引き出している点においても、機械好きの私としては感動を覚えます。
そういう点では、同じく私がこれからのスポーツの形として応援している「eスポーツ」も、いろいろな意見はあると思いますが、ぜひ多くの皆様に認めていただき、普及させたいと思っています。eスポーツが最も優れている点は、パラリンピックで使っている「機械」ではなく、パソコンやゲームコンソールなどの電子機器によって、どんな障害、どんなハンディがある人でも、健常者と同じ土俵でスポーツができることです。さまざまな操作機器(インターフェイス)を使えば、パラリンピックにチャレンジすらできない重い障害を持っている人でも、障がい者どうし、あるいは健常者を相手にも競技が可能です。また、遠くにいても、コストの点で遠征などが出来なくても、あるいは国の問題、社会の問題で練習場や試合会場が整備できなくても、世界中いろんな国の人々と競技ができます。私はこの最高のユニバーサルデザインである点に、eスポーツの魅力を感じています。
いま、eスポーツの「e」と「井伊(いい)」をからめて、井伊家ゆかりの地である「彦根」「高崎」そして新たに「浜松」で、eスポーツの拠点づくりが始まろうとしています。「ダジャレ」をきっかけに、「歴史学習」と「世界的なユニバーサルスポーツ」という、あまり見たことのない「新結合」を実現していただきたいと思っています。私も全力で応援してゆきます。
さて、ロシアがウクライナに侵攻した件ですが、私は「パラリンピックが始まれば、停戦合意がされるのではないか」という淡い期待を持っていたのですが、残念ながらプーチン大統領はそんなに甘い人物ではありませんでした。私たちから見たら、今の日本の常識からしたら、まさに狂気なんですが、たった80年前の世界の常識なら、あんなもんなんでしょう。かつてイギリス、アメリカやフランスがナチスドイツに寛大・及び腰であったことが、ナチスドイツの拡大を生み、多くの犠牲者を出した大戦に至ってしまったこと、同じ歴史を繰り返してはならないと思います。日本は毅然とした態度で立ち向かい、ロシアがウクライナから兵を引くまでアクセルを緩めずに取り組む必要があります。
欧米は民間企業の動きも迅速です。さまざまな経済制裁、経済封鎖や資本・技術の引き揚げを企業主導で決断しています。その点、日本の企業は弱いのではないか、との意見があります。確かに多くの日本企業は決断に時間がかかるので、欧米よりも遅く感じるかもしれませんが、多くの日本の経営者はステークホルダー全体の丁寧な意思決定が重要だと考えているので、着実に根回ししロシアを封じ込める動きを始めているものと思います。歴史に学んでも、今回のロシアの件で甘い対応をするわけにいきません。それぞれの分野が連携して、ロシアがウクライナから兵を引くまで徹底して取り組みたいと思います。
一方で、こうした時にふと考えるのは、日本だとしばしば、芸能人やお笑いの人、あるいは有名経営者やスポーツ選手が政治的発言をすると、つまり政権の政策を批判したり、あるいは野党の動きを批判すると、一部のマスコミやSNSなどから叩かれることがあります。私はこうした一部マスコミやSNSは、良くないと思います。芸能人であろうと、経済人であろうと、スポーツ選手であろうと、相手が政府・与党だろうと野党だろうと、ある一定の根拠をもって論じることは妨げてはならないと思います。むしろ、よく聞く耳を持つべきです。もちろんフェイクや、誤った情報をもとに論じることもあるでしょう。それは、専門家ではないので仕方ない面もあり、むしろ専門家である私たちが正すべきは正し、正確な情報をもとに議論するように諭せばよいと思っています。
五箇条の御誓文で言われた、「万機公論に決すべし」は、民主主義の基礎です。私も国会議員になって10年になりますが、国会で、あるいは党内で、さまざまなテーマについて深い議論がなされているか、というと、残念ながらそうは言えません。一過性の報道をもとに追及のみが行われていたり、過去の発言を持ち出したりしてモノを言えなくしたり、そうしたことは広く議論し最適の答えを探す作業を妨げているだけです。マスコミや企業に対しても、「それは御社の統一見解なんですか?」なんて言ったら、もう担当者は発言できなくなります。まるで独裁者が支配する組織かのように、上から下まで同じ意見を求めることは、議論を封殺することだと戒めなければなりません。私たちは国民に代わって議論をするために、国民から選んでいただいている、ということを肝に銘じて活動します。
追加
日本国内でも、ネット上やいくつかの実際の場所で、ロシア人を罵倒したり、排斥する発言がされているとのこと。これは分かっていてもはっきり言わなければなりませんが、ほとんどすべてのロシア人には罪はありません。まして、日本で暮らしているロシア人には何の罪もありません。プーチン政権が考えを変え、ウクライナから兵を引けば済むことなのです。そのためには残念ながら、今まで通りの対応では、プーチン政権は侵攻を止めません。各国が歩調を合わせて防衛協力なり経済制裁をしないと、プーチン政権の行動変化のきっかけを作れないから、いたしかたなくやっていることです。私は話せばわかると信じています。対話の努力を重ねることです。うまくいっているかどうかはわかりませんが、フランスのマクロン大統領はじめ各国首脳は対話の努力をしています。私個人には十分な力はありませんが、様々なルートを使って、プーチン政権の行動変化を促す努力を重ねたいと思います。
令和四年の元旦を迎えて
新年明けましておめでとうございます。
皆様それぞれ、令和4年の新しい年、新しい月の新しい朝を、新しい目標や新しい希望とともにお迎えになったことと思います。
今年の新年は雪でしたね。私も雪の三井寺で除夜の鐘とともに新年を迎えました。格別に美しく、気持ちが引き締まる年越しでした。
昨年は、皆様には本当にお世話になりました。振り返りますと、コロナの感染が拡大し、国・県・市が連携して、できるだけ多くの皆様にワクチン接種を進める取り組みを始めました。また、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、ご尽力いただいた方、準備が無になってしまった方、いろいろなことがあったと思います。オリ・パラのアスリートたちは本当に頑張ってくださったと思いますし、多くの感動を呼びました。私が議員として支援させていただいたパラリンピックも、多くの国民に気づきや勇気を与え、いよいよ自立したイベントになることが見えてきました。そしてその後、ひたすらコロナと戦い続けた菅総理が任期満了され、新たに岸田政権が誕生しました。その後の衆議院総選挙では、多くの皆様のご支援のおかげで、私も4期目の当選を果たすことができました。あわせて、環境副大臣を拝命しました。本当に激動の令和3年で、私も追われるように仕事をしていた記憶しかないのですが、本当に地元の皆様のおかげ、地元以外からも支援してくださっている皆様のおかげだと感謝しております。
さて、令和4年が始まりました。新型コロナは、オミクロン株が今月あたりから猛威を振るいそうです。万全の対策を進めながら、3回目のワクチン接種、薬品や治療法の開発、オンライン診療の充実を含めた医療提供体制の強化について、国政からしっかりと支援してまいります。皆様におかれましても、手洗い・うがい・マスクなどの対策をそれぞれ取っていただきながら、社会経済活動については、それぞれ「誰かのため」にやっている活動であることから、影響を最小限におさえていただけるよう、よろしくお願いいたします。
経済の再生も大きな課題です。政府・与党として大型補正予算を組みましたので、それをしっかりと執行してゆきます。一方で、その予算の多くを借金財政に依存しており、「財政あっての経済」となっています。歪になってしまった日本経済が自立・正常化に向かうためには、経済の担い手である国民の皆様の理解と協力、努力と決断がどうしても必要です。このことも、私自身が先頭に立って国民や経済団体に呼びかけ続けたいと思います。私は日本企業と働く皆様の力、日本経済の可能性を信じています。
岸田新政権においては、環境副大臣を拝命しました。時あたかも、世界の中心課題は環境政策となっています。気候変動・地球温暖化の問題は待ったなしです。かつては「戦争」が人類を滅ぼす最大の脅威と思われていましたが、いまや「気候変動」は「戦争」と同等の人類全体のリスクとなってきました。昨年のCOP26で日本は一定の成果を残せましたので、これからは我が国としてのアクション、それは国民に理解され協力していただいた上での国としての行動変化を進めなければなりません。そして生物多様性です。今年は生物多様性のほうのCOP15の会議が大詰めとなります。昔に比べて虫が減った、鳥が減ったと気づかれる方は多いと思います。この生物多様性も、人類にとっての「リスク」となりつつあります。これら二つの大きな世界的課題について、私自身が最前線に立って、国民や企業に説明し、社会全体の行動変化を進めてまいります。重ねて申しますが、これは一部の企業や一部の人たちだけが行動しても成果は出ません。国民全体が理解し、そして「変化のための費用」を「国民全体が少しずつ負担する」ことが最も重要です。国民と政治が向かいあい、政治が正直に説明し協力をお願いする、現場に立って、国民の中に立って、全力で取り組みます。
昨年は地球温暖化のメカニズムについて、日本人である真鍋淑郎さんがノーベル賞を受賞されました。「人類に対する貢献」とされたことは本当に素晴らしいことで、心からの感謝とお祝いを申し上げます。真鍋さんは今年91才になられます。第二次世界大戦の終戦時には13歳。まさに焼け野原から今の日本を復興させた世代の一人である真鍋さんが「日本には帰りたくない」とおっしゃったこと、そして今も国籍上はアメリカ人であることは、私たち日本の国会議員は深刻に受け止めなければなりません。政治を仕事とする者にとって、いくつもの大きな課題を突き付けられたと思っています。
今年も激動の一年になることでしょう。夏には参議院選挙があります。選挙は国民と対話する最大の機会です。これまで進めてきたこと、これからやるべきことを正直に、真正面から議論してまいります。また、これから政治を進めるうえでの基本的な姿勢や考え方も、しっかりとオープンにしてゆきます。国民との対話、国民への説明、そして今後どうしたいかという政策ビジョンとそのための国民負担を共有することを通して、信頼関係を作り上げることこそ、今の政治に求められていることだと思っています。キレイごとばかり、耳あたりの良い話だけを叫んで社会的副作用を説明しないやり方や、負担なきバラマキの話ばかりでは、そもそも政策論になりませんし、そんなことを言い続けても国民の信頼にはつながらないと考えています。
今年一年も、精一杯働きますので、どうか引き続きご指導ご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします。
皆様にとりまして、令和4年が素晴らしい年、気持ちよく充実する年、来年以降につながる実り多い年になりますことを心からお祈りしています。
令和四年 元旦 衆議院議員 大岡敏孝
衆院選・感謝のごあいさつ
みなさま、いつも本当にありがとうございます。
このたびの衆議院選挙において、何とか小選挙区で4度目の当選をすることができました。これもすべて、支援してくださったみなさま、一票投じてくださった皆様、そして地域のすべての皆様のご理解とご協力のおかげと、心から感謝申し上げます。
これからは、地域の代表、国民の代表の一人として、皆様の声、批判の声、まだ有権者ではない子供たちの声も含めて、しっかりと聞いて政策を進めてまいります。
選挙は、有権者と候補者が最も近づく瞬間でもありますので、できるだけ多くの声を聞くよう心掛けました。同時に、私の思いを正直に、ごまかすことなく、また二枚舌を使うようなことなく、伝えるよう努めました。
選挙になると、票ほしさのあまり、あの人にはああ言い、この人にはこう言うということが良く見られます。気持ちはわかりますが、このような不誠実な対応こそ、有権者の信頼を失くすものです。選挙は今後4年の任期をいただくものである以上、この先4年間に起こりうる課題については包み隠さず説明するべきだと考え、そのように行動しました。
国債、つまり次の世代が返す借金で資金調達し、困っていない人にまでばらまくような政策はやめるべきだということ。気候変動に対応して、二酸化炭素を減らす、そしてカーボンニュートラルを実現するためには原子力発電を避けて通れないこと。
それで失った票もあると思います。しかし一方で、こうした言いにくいことをしっかり発言し、文字に残していることを評価してくださる方もいます。
選挙は、国民の選択をお願いする作業です。私たち政治家、あるいは候補者は、あくまで選択肢です。正直に、わかりやすく、選択肢となる必要があると考えます。
今回の選挙を乗り越えて、また新しいスタートを迎えました。議員の任期は一期ごと、票を託していただくたびに新しい気持ちでスタートするように心がけています。
今回いただいた任期も、全力で働きぬきますので、どうか引き続きご支援賜りますようお願い申し上げて、感謝のメッセージといたします。(公職選挙法でお礼が禁じられているため、感謝とさせていただきますことをご理解いただければと思います。)
衆議院議員 大岡敏孝
選挙活動用チラシ
浜大津こだわり朝市
自民党総裁選挙
自民党総裁選挙
自民党の総裁選挙が始まりました。これは、今の菅総裁の任期が、その前の安倍総裁の任期の残り任期という規定だったことから、任期満了に伴い行われるものです。民主的な政党運営をするうえで、任期を守り、公正公平に次のトップを選ぶというのは、非常に大切なことです。(そういう点では、私はそれ以上に衆議院の任期を守るべきだと考えていて、総裁選挙を前倒ししてでも、衆議院は任期満了選挙、あるいは任期満了選挙になってしまう前に解散にするべきだと訴えていました。)
総裁選挙は、あくまで自民党という政党のトップを決めるものですが、いま自民党は政権政党ですので、議院内閣制に基づいて自民党の総裁が総理大臣になるという形で、民主主義を反映しています。さらに、たくさんある日本の政党のうち、自民党の最大の特長は、党員以外の方でも党の運営や総裁について、あれがいいだの、こうするべきだの、本当に熱心にご提案くださることです。私たちは「国民政党」と自分で言っていますが、こういう開かれた部分はこれからも大切にしてゆきたいと思います。
さてその総裁選挙ですが、私は今回「野田聖子」さんの推薦人になりました。いろいろ邪推する人もいますが、私はその前に発足した「党風一新の会」に入りました。この会の趣旨は、派閥にとらわれず、自分で考えて自分で行動する、ということでしたので、その通りに誰にも相談せず自分で考えて野田聖子さんを推薦することにしました。その理由は大きく二つです。
一つ目は、これまで何度も何度もチャレンジし、総裁選に出馬することがかなわなかった野田さんに対し、私の推薦状一枚で応援できるなら、使ってほしいと思ったことです。私自身も、落選を経験し、候補者公募でも2回失敗しています。思いを持ち続けることの大切さと、その難しさは理解しています。今回が4回目のチャレンジとなる野田さんに助力したいと思いました。
二つ目は、他の3名の候補者の方々に比べ、女性として、妻として、障害のある子供を持つ母親として、つらい思いや小さな喜びを経験し、本当に普通の人の暮らしの温度、普通に暮らす人の悩みやつらさを、より理解できる方だと思うからです。もちろん、他の候補者も素晴らしい方々ばかりです。しかしその中においても、私がこれまでの政治生活の中で出会った、障害のある子供を持つお母さんたちに似た、「芯の強さ」「賢さ」「自分の子供も、他人の子供も、きめ細かく心配し、その変化を見つける目」を持っていると感じたからです。
これまで野田聖子さんというと、政治家としてどういう視点で政治をするのか、どういう基準で判断をするのか、どういうイメージの国づくりを目指しているのか、というと、国民の中にはあまり理解されていないかもしれません。今回の総裁選挙で、限られた中ではありますが、多くの方に「野田聖子」という政治家について理解される機会になるのではと思っています。
また、皆様の中に、懸念する人がいるかもしれない点についても、正直にお伝えし、私の考えを書いておきます。
まず、ご主人様が元暴力団関係者ではないか、ということが週刊誌などでは言われています。これについては、大手新聞やテレビは報じておりませんので、その程度の確度の話だと思っています。この件で裁判も行われ、一部は勝訴され、また一部は係争中とのことです。私は詳細なことはわかりませんので、それ以上は答えられません。
ただ、一つはっきりとご本人がお約束されているのは、「私の夫には、今回の総裁選挙にも、これからの政治家としての活動や党務・公務にも、一切関わらせません。彼は公職者ではなく、試験を通った官僚でもないので、それは当然のことです。彼はもっぱら家のこと(これはおそらく野田家の資産や不動産などのことではないかと思いますが)をしています。私は常に、国民の声を聞き、その支持の下、公職にある方々、公務員として現場にあたっていただいている方々の力を借りて仕事を進めます。」と発言されています。
それから、ご主人が在日の外国人ではないかという指摘があります。これはデマで、日本人です。そもそも配偶者の国籍を聞くとか「何か変」と思われるかもしれませんが、これは逆に政治の世界では、海外においてもむしろ常識です。トランプ大統領の奥様がどこの人だとか、イギリスの王室のどなたがどの国の人と付き合っているとか、これは国民の判断にとって必要な情報と理解されています。それ以上の、その先祖がどうだとかこうだとか、そういうことまではわかりませんし、求めるのは困難です。野田聖子さんのご主人は日本人である、ということが事実です。
これから、ご本人はさまざまな場での政策論争において、ご自身の政策やビジョンを話されることだと思います。もちろん、私とは、一致している政策もあれば、真逆の政策もあります。自民党は、上から下まで意見が完全一致している政党ではありません。ひとりひとり違う意見を、会議でぶつけ合って、答えを見つけ出してゆく政党です。ですから、私は自分との違いは飲み込んで、一部は議論を経て合意点を見つけ出して、この総裁選挙を支えぬきたいと思います。
ひとつ、野田聖子さんと一致しているのは、「多様性」です。ご本人が一番大事なポイントとして、パンフレットの最初に書かれています。私は、もともと日本は多様性の国だと思ってきました。八百万の神様の世界観であったり、地域ごとに言葉も習慣も違ったり、いろんな人がいろんな仕事や活動をして、それぞれを認め合って調和してきた国だと思っています。また外国の文化、すぐれたものを取り入れ、さらに自分流に磨き上げるということは、日本人が世界一繊細な文化や技術を持つに至った背景です。「譲りあって、認め合う」「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という世界観は、私と野田聖子さんの考えは共通しています。
最後に、当たり前のことですが、党員の皆様それぞれの投票は自由です。4人の候補者、いずれも素晴らしい人物です。皆様それぞれが思う候補者に一票投じていただければと思います。そのうえで、もし私の思い、推薦する理由などに共感していただければ、「野田聖子」と書いていただければありがたく思います。
9月29日までの自民党総裁選挙、公正公平に、また自民党らしく、党員の方にも、党員ではない方にも、いろいろ考えたり意見を言い合ったりしながら、進めさせていただきます。引き続きのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
『地域の皆様と語る会』Zoomご案内
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