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自民党総裁選

いよいよ明日から、自民党の次のトップを決める、自民党総裁選がスタートします。

コロナの感染拡大防止と、昨晩からの台風の被害への対応を抜かりなく進めながら、約一週間で新しい総裁を決めることになります。

いろいろ議論があった、党員の直接投票については見送られましたが、多くの県連で県ごとに党員投票をすることになりました。これで一定程度、党員の皆さまの思いを反映させることができると思います。フルスペックでの総裁選挙をやるべきだという意見もありますが、その場合は任期を3年にするほうが公平だと思います。最終的には議論の末に今の形に落ち着きましたので、それには従いたいと思います。

私は、派閥が組織として決定する前から、菅義偉(すがよしひで)候補を応援しています。報道では、派閥主導で候補者が決まり、派閥の幹部同士の話し合いで多数派形成も終わったように言われていますね。しかしながら、政治の現場にいる私からすれば、各派閥が会議を持ち決定する前から菅候補を応援している人はかなりの数いると思います。おそらく派閥が決めなくても菅長官が出た時点で、今のような構図になったものと思います。そのくらい、菅さんは安倍内閣の要としての仕事をほぼ完ぺきに果たしておられたと思います。

一方で、安倍政権でできなかった課題もたくさんあります。国内政策の中身も見直してゆかなければなりません。また自民党そのものの改革も、先送りされている面が多々あります。菅さんは、官房長官の間は自分の意見を封じて政権としての意思を代弁されることも多かったのですが、もともと極めて改革意欲にあふれた政治家です。まだ結論を出すには早いのですが、そうした時代を先取りした改革に期待をしながら、自民党総裁選に取り組みたいと思います。

いま、あらためて安倍政権を振り返って、評価してくださる国民が増えています。冷静に見ても、問題山積であった経済や外交を立て直し、誰もやりたくないことではありますが少子高齢化に耐え抜くための消費税増税も進め、多くの実績を残されたと思います。また、首相に2度就任したことも良かったと思います。戦後は吉田茂さんと安倍晋三さんだけですが、一度目での反省を生かせることを考えれば、再チャレンジの道を大きく開いたといえるでしょう。総理大臣のみならず、社会のあらゆる分野や、経済の分野でも、前回の失敗を生かして再挑戦するという、日本人が苦手としてきた慣習を打ち破る大きな一歩を作っていただきました。何度でも立ち上がり、前回の反省を生かして、前回以上のパワーで臨む、というのは、私も心掛けている大好きな行動パターンです。これから日本人の生活行動を変革し、日本人の根性のひとつに実装されればと思います。

この一週間、国民の皆様に関心を持っていただき、次のリーダーについて、期待することについて、議論が深まればと思っています。