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アストラゼネカワクチンを接種

今日、アストラゼネカ製ワクチンの副反応などを調査するコホート調査に参加することにしたので、順天堂大学に行って、アストラゼネカのバキスゼブリアというワクチンを接種してきました。

今回の新型コロナワクチンはそもそも、我が国はファイザー、モデルナとあわせて、アストラゼネカ製のワクチンも承認していました。しかしその後、ヨーロッパにおいて「血栓ができやすい」との報告があり、一部の国が使用を止めたこともあって、日本でも一般に接種を広げずにいたのです。日本国内で製造され、今年は1億回分以上調達する予定のワクチンが、使われずに放っておくわけにいかないので、広く国民に広げる前に副反応などの調査をする、ということになったようです。

私も年齢的に接種時期が来ておらず、ワクチンを打っていない状態でしたので、何らかのお役に立てればということで、今回のコホート調査に参加することにしました。しかしすでに報道されていますが、都市部において、中年・若年の需要に対してワクチン不足が顕著になり、調査結果が出る前に東京や大阪には出荷することになりました。このあたり、段取りがちぐはぐになっている面があり、今後改善が必要ですね。むしろ今からだと、それぞれ別の種類のワクチンを1回ずつ交互に打つ「交差接種」のコホート調査に切り替えたほうがよさそうですね。それは担当にしっかりと提案しておきます。

コホート調査は全国7か所の機関が指定され、私は最も先行している順天堂大学の1組目でした。順天堂では500人の調査を予定しているとのこと。西日本では、神戸と熊本の2か所となりますので、ひょっとしたら滋賀県民でアストラゼネカを打つのは私が初めてかもしれません。1週間は毎日、腫れや副反応の状況を記録し、万が一(実際には100万に8件くらいのようです)血栓が出来たとき(脳の血栓、つまり脳梗塞などはどの程度自覚できるのかわかりませんが・・・)はすぐに窓口に連絡することになります。

いま、日本は猛烈なスピードでワクチン接種を進めて下さっています。これはまさに日本の「現場力」で、平日も土日もワクチン接種をしてくださっている医療関係の皆様のおかげです。また、一人一人がしっかりと予約し、正確に時間通りに行き、指示通り接種を進めるという、国民の協力のおかげです。先進国の中では出遅れたワクチン接種が、今は上位グループに迫る勢いとなってきました。このままのペースでいけば、10月末には希望者のほとんどの方に届けられるよう、国・県・市が連携して頑張ります。

一方で、若い女性の中には、ワクチンの体への影響、長期的な影響を心配する声があります。こうした相談を受けることもあります。その時には決まって、「不安な気持ちを持ちながらワクチンを打つのはやめてください。あくまで個人の判断で打つものです。一方で、ネット上などにはデマ情報も多いです。私たちは安全だと評価して承認していますが、これからも正確な情報を出すことに心がけますので、それを読んだり、すでに接種した人の話を聞いて、安心出来たら打ってください。嫌がる人に無理やり接種する、ということは全く考えていませんので。国民全員の分は用意しているので、いつでも、打ちたくなった時に申し込んでください。」と伝えています。そうすると、安心してくださいます。

確かに、ファイザーやモデルナといったメッセンジャーRNAワクチンは今回が初めて、アストラゼネカのウイルスベクターも初めてではないにせよ新しい技術です。したがって、今後5年、10年、20年となると影響はわかりません。ただし、世界各国も、コロナに感染するよりはワクチンを打ったほうがリスクが少ない、と評価して接種を進めています。政治が国民の命や健康を守る政策の柱の一つがワクチン政策で、これは「打つリスク」と「打たないリスク」を天秤にかけて評価しています。したがって、当然リスクはゼロではありません。打っても打たなくてもリスクはゼロになりません。これは、例えば移動するときに、車も電車も歩きもリスクはゼロではないし、エネルギーを得るにしても原発もソーラーも火力も風力もゼロリスクのものは無いのと同じことです。

この先、新型コロナが消えてなくなることはないと思います。だとすると、リスクが最小レベルになった時点で、その先はリスクを飲み込んで、社会活動、経済活動を再起動してゆかなければなりません。私は、この「社会・経済再起動」の道筋の提示は、近く行われる衆議院総選挙で国民の信を問う重要なテーマだと思っています。ワクチン接種の推進は、どの政権であろうと進めていた課題だと思いますが、社会・経済再起動、つまりいつごろからどのような手順で教育や福祉などの社会活動や、国民の暮らしそのものである経済活動を再起動し活性化するのか、という点は政党によって意見が異なり、さらには国民のご理解とご協力が不可欠だからです。国民が納得していない形で再起動しようとしても、絶対にうまくいかないからです。

いよいよ任期満了が近づいてきましたが、目先のことや党利党略にとらわれることなく、私たち新しい自民党は「国民政党である」との自覚をもって、国民と向き合い、国民と語り、その力をいただいて、政治を進めてまいります。引き続き、皆様のご意見を聞かせてくださいますよう、よろしくお願いいたします。