大岡敏孝 Official Site

有限失効内閣?

新しい内閣が発足しましたが・・・残念ながら、新鮮さも突破力も感じないですね。
これは皆さんも同感だと思います。

一番良くわからないのが与謝野さんの入閣です。私は以前から城内さんを応援している関係で、
平沼さんとお話させていただく機会がたくさんありました。本当にすばらしい政治家で、信念の人
でした。ただ・・・平沼さんの声がうまく出なくなったことは・・・
本当に残念でなりません。政治家にとって、「声」と「言葉」が如何に重要かを痛感した事件でした。

それはさておき、そもそも「たちあがれ」ができたとき、なぜ平沼さんと与謝野さんが一緒にやるの
か良くわかりませんでした。それぞれ郵政問題をはじめ、主張の各論は違ったはずです。それが
ともに立ち上げたので、小異を捨てて大同についたのか、呉越同舟なのか、いずれにしても新しい
一歩なんだろうなと思っていました。

そうこうしているうちに・・・与謝野さん主導で民主党との連立という話になり・・・このあたりから良く
わからなくなり始めたのですが、その後与謝野さんが孤立、さらには菅総理が与謝野さん一人だけ
を釣り上げる形で入閣と、さらに訳がわからなくなっています。

最初は、「こういう正真正銘の「一本釣り」で5~6にん単品で内閣に釣り上げて衆議院3分の2を
満たすのか、これは新手の作戦だな」、とも深読みしたのですが、どうやらそういうものもないようで
すね。

私は経済対策云々について、与謝野さん一人が入ったところで変わらないのではないかと思って
います。というのも、すでに問題の洗い出しは終わっています。要は政治の決断だけなんです。
やるかやらないかだけなんです。それが、大衆迎合に走りすぎた民主党政権ではやれないで今に
至っているだけです。

私も市議、県議を経験していますが、政治家の決断が大きく事態を動かす場面を何度か見てきて
います。地方政治でもそれはあるんです。まして、国内のあらゆるものを決められる国政ですから、
今ほど政治決断が求められているときはありません。

そうした中、外にも中にも弱腰・優柔不断ぶりを露呈してきた今の政権に、与謝野さん一人が入った
ところで変わるでしょうか?「有言実行内閣」をさらに推進する、とのことですが、言ったことをコロコロ
変える上に何も実行しないで来た人が言う言葉か、と思ってしまいました。
「有限失効内閣」の間違いじゃないでしょうか?

国が存亡の危機ですから、がんばってもらわなければならないのですが、県としてはそれをあてにする
ことなく、「国がやらないなら、県がやる!」という昨年来の姿勢のままで、必要な政策を打ってゆきたい
と思っています。