大岡敏孝 Official Site

地域と語る会

今日は曳馬地区で地域と語る会を開催いたしました。

これは、私の後援会活動ではなく、県議会報告とあわせて、地域の課題を聞かせていただこうというものです。
もちろん地域と言っても、自治会単位の話から、中区の話、浜松市の話し、県西部地域の話、そして静岡県全体の話と、いろんな広さがあるのですが、細かいことにこだわらずいろんな話を聞かせていただこうと思い、開催しています。

そこで、今日は面白い話を聞かせていただきました。

お見えになった方が、「TPPについて、私は大岡さんの意見には賛成です。でも、TPP参加には絶対反対です。」とおっしゃるのです。

私はTPPに参加すべきという意見をそこらじゅうで言いまくっているのに、どういう意味かな?と思って聞いてみると・・・

「今の政府がTPPに参加して、いったい誰が交渉に行くんですか?どうせロクでもない政治家が行って、カモにされて帰ってくるなら、やめておいたほうがいい。みすみす国益を損なうためにTPPに行くようなものです。だから絶対に反対です。」とのこと。
まったくスジが通っています。私もその通りだと思いました。

ここで思ったのが、外交交渉でも経済交渉でも、「誰が行くのか」を前提に戦略を考えないと、成功に導けないということです。「交渉に参加する」という政治公約では不十分と言えます。「誰が行くのか。」「この人物が行くから大丈夫だ」というところまで国民に示さなければ、決して安心してはもらえない。このことを改めて気付かされました。

言われてみると、同じような経験をしたことがありました。それは「行政改革をやる」とか「教育改革をやる」とか言っても、「誰がやるのか」によって結果は大きく変わります。日本中でも「にせ行革審」や「にせ教育改革」のようなものはたくさんできました。結局「行革審を作る」ことが目的になっていて、お茶を濁しただけで終わりというパターンです。

そういう意味では、確かに今の政府にTPPに参加させたら、カモにされて終わりかもしれません。
日本がアジア地域のリーダーになるどころか、むしり取られて馬鹿にされておしまいになるかもしれないと思いました。

私ももう一度考え直さなければならないかもしれませんね。
どうすれば日本がアジアの盟主として地域から尊敬される国になれるのか・・・それは、「誰がやるのか」によるということです。
交渉に立つ人物だけでなく、日本のリーダーに立つ人物による、ということですね。どの党の人物であろうと、人物の力量によるものであって、民主党とか自民党とか、そういう政党によるものではないことだけは確かなようです。

人物本位で政治家を選ぶ必要性を、改めて感じました。