明日、浜岡が停止
明日、浜岡原発4号機の停止作業を行うと発表がありました。5号機は14日とのこと。
今回の停止の理由や経緯は不透明で、しかも海岸地域に住まいを置く県民への対応については不十分だと懸念しておりますが、原発が止まる以上、かなり踏み込んだ節電対策と代替電源確保対策を進めなければなりません。
県として、今月20日の議会に節電対策の補正予算を上程するのですが、これがどうも他人事というか、当事者意識が薄い感じを受けています。
たとえば、県庁事務所内への電力デマンドメーターの設置。
これは、設定した電力利用を越えると、警報が鳴って自動的に電源をオフにして節電すると言うものらしいのですが・・・そんなの職員が節電意識を持って、蛍光灯やパソコンのモニターを切ればいいだけの事です。こんなものに1000万円も使うと言うのは、理解できませんね。
しかも・・・自動でやると言うのが良くない。結局、一人一人の職員の意識が高まりません。
仮に、復興支援も自動で行われたら、どうでしょうか?国民や公務員の間に復興支援に関する意識が高まるでしょうか?募金でも、ボランティアでも、自分たちが当事者としてかかわるから、自主的に動くから、復興への意識が高まるものです。結局、手配するだけで汗を流さないと言う、今の公務員に対する批判を理解していないのでしょうか?
また、家庭や中小企業に節電への啓発を行うために、1000万円。
私の知る限り、浜松の中小企業の方がずっと節電に取り組んでいます。こまめに電気は消しますし、冷房も緩い。ある企業は、大企業ですが、節電のために自動販売機のコンセントを金曜日には抜いています。そして、月曜日の朝に入れる。月曜日の朝からジュースを飲む人は少なく、昼食時にはしっかり冷えているので、問題ないそうです。これで、40%も節電できる。
そういう努力をしていない県庁が、いったいどういう立場で中小企業に節電の指導をするのでしょうか?理解に苦しみます。
今回の原発の停止は、ある意味で大きなチャンスです。
いろんなものを見直すきっかけになると思います。
戦中戦後を生き抜いた先輩方の中には、「今の暮らしは華美になり過ぎている。もっと質実剛健にすべきだ」という意見を持つ方が多くいらっしゃいます。東京都の石原知事も、天罰だと言葉を滑らせましたが、言いたい事の真意はここだと思います。
日々の衣食住のスタイル、企業での行動、家族や仲間との休日の過ごし方など、今のうちにいろんなものを「原発がなくても大丈夫」にしておけば、いずれ石油が枯渇した時に、一方で科学技術が進んで原子力をさらに安全に管理する事が出来るようになっていれば、何も困る事はないと言う事です。
「ピンチをチャンスに変える」は、言い古された言葉ですが、私は常に考えているテーマです。
県民の皆様、県内企業の皆様にも全面的にご協力をいただいて、この暑い夏を乗り切りたいと思います。その一つとして・・・私たち議員も、議場でのこの暑苦しいスーツを見直さなければならないのかもしれません。
ピンチをチャンスに変えて、新しいライフスタイルをふじのくに・静岡県から発信したいと思います。