JALに運行支援金を支払い
長かった9月議会も明日が最終日です。今日、議会運営委員会が開かれて、注目されていたJALとの搭乗率保証問題、つまり運行支援金の支払いの和解については、全会一致で可決する見込みとなりました。
これはもともと、片務的な搭乗率保証の契約を結んだ事がミスであったと私は思っています。私は県議会の本会議で反対したものの、大多数が賛成したため可決 されました。多くの議員と議論を尽くしたものの、私の力不足に終わりました。付帯決議を付けたと言っても、具体的な内容のない付帯決議ですので、言い訳に もならないと反省しています。
その後、川勝知事が就任され、搭乗率保証に異論を唱えました。もちろん勝手にやめるわけにいきません。そこで、知事は契約に基づいて、搭乗率保証の見直し を進めようと協議を持ちかけたのですが・・・当時破綻が決定し、前原大臣が連れてきた「JAL再生タスクフォース」とやらに支配されてしまっていたJAL は、何の反応も見せずに路線を撤退してしまいます。
結果として、鳴り物入りでやってきたJAL再生タスクフォースは、たいした仕事もしないまま、潰れかけたJALに10億円もの費用を請求して、解散しま す。静岡県からすれば、こんな迷惑な話はありませんでした。このことを前原氏はどのように思っているのか、聞いてみたいものです。
私は川勝知事の戦いは、結果としてこのタスクフォース、商道徳を忘れてお金の計算のみに走ってしまったJALとの戦いだったのではないかと思っています。 また、その動機は県民の血税をこのような事に支払えないと言う、純粋な思いであったと思っています。ですから、一連の知事の戦いを応援していました。
一方で、契約がある以上・・・どこかで支払わなければならないとも思っていました。撤退を決めた時期のJALの対応はひどいものでしたが、それを理由に契 約解除できないのなら、支払うしかないとも覚悟していました。契約があるのに支払わないとすれば・・・もう誰も県と契約してくれなくなるからです。
明日の本会議で、私も討論に立ち、自分の意見をぶつけるつもりです。2年間にわたる戦いを終えるのですから、しっかり言及しておかなければなりません。そして和解が成立したら、あらためて今回の一連の問題を総括しなければなりません。
また、県民の血税を1億5000万円も使う以上、ただでは転ばないと言う姿勢が必要です。委員会では県当局は、今後JALからどういう条件を引き出すかに ついて、あいまいな答弁を繰り返しました。JALとの話し合いもせず、内容も分からないのに議案を出すと言う事には、私は非常に残念に思っています。本会 議では、仄聞を元にして答弁をする始末ですし。ともすれば、こういったいい加減な姿勢だけでも、否決したいくらいの気持ちになりました。
この点については、知事も覚悟を持って交渉に臨むと言っていますので、期待したいと思っています。
いずれにしても、和解で終わる話ではありません。空港は県政のお荷物になりかねない状況ですので、私もできるかぎりの努力をしたいと思います。