大岡敏孝 Official Site

新年を迎えて

新しい年を迎えました。皆様それぞれ、新しい目標と共に年を越されたことと思います。

私のほうは・・・大みそかにバイクで転倒し、足首を骨折してしまいました。気が緩んでいたというか、油断していたというか、凍結もしていない、浮き砂もない普通の道路で、一人で転んでしまったのです。ずいぶん大きく報道されたので、多くの皆様にご心配をおかけしてしまいました。本当に申し訳なく思っております。今年は「猪突猛進」をやめ、「油断大敵」を胸に刻んで、しっかりと着実に働きたいと誓いました。

しばらく入院して、ようやく落ち着いてきたので、お詫びとご報告を兼ねてこの記事を書いています。生まれて初めて救急車に乗りました。救急医療のありがたさ、地域医療の重要性を、身をもって感じました。骨折がフレイルの大きな原因になることもよくわかりました。すでに、左足は右足の半分程度の太さになっています。筋肉が落ちるのは、本当にあっという間です。治るまで数か月かかると思いますが、しっかりとリハビリをして、後遺症などが残らないようにしたいと思います。

さて、いよいよ28日から国会が始まります。私もそれまでには退院させてもらって、国会の仕事に支障のないようにしたいと思います。今回の国会は、3月末から始まる統一地方選挙、そして5月の新しい天皇陛下のご即位、7月には参議院選挙がありますので、非常に日程が詰まっています。例年より、こなせる案件の数が少なくなると思いますが、重要なことを先送りしないよう、しっかりと立案・審議を進めたいと思っています。

地元に関することでは、まずは来年度予算での対応、国から地域への支援を確実に進めます。国道1号線、161号線の整備は、私たちが責任を持って進めます。477号線、422号線、303号線、367号線は、県と連携し、国がしっかりと支援して整備を進めます。

新年早々熊本で地震がありましたが、災害対策は何より重要です。大戸川ダムについて、これまで地域の皆様には、雨が降るたびに避難勧告をせざるを得ない状況でした。梅雨や台風の時期に、毎日毎日避難勧告を受ける気持ちは、私たちの想像以上でしょう。安心して眠れる日はなかったかもしれません。なんとかこの状態を解決すべく、今年は大きく前進したいと思います。「誰一人取り残さない」国も、滋賀県も同じ思いで地域の安全を守ります。

また、これから3年間、集中的に強靭化を進めます。大津市、高島市においては、瀬田川、大戸川、安曇川を除いて、いずれも河川が小さく、これまで国では十分に応援できませんでした。しかし今年からの新しい方針で、小さな河川も国が直接支援できるようになりましたので、これを好機として、地域の安全レベルを大きく高めたいと思います。

教育について、大津市では、新たに中学校からの給食事業をスタートすることになりました。国としても、しっかりと支援し、市と国が連携して、おいしくて栄養の高い給食を子供たちに提供してまいります。また、県が所管している特別支援学校の充実強化も必要です。大津市内の施設の建て替えをふくめて、国も応援してしっかりと投資を進めてゆけるよう、協議します。学力、体力、そして心の力の3点において、それぞれの子供たちの良さを見つけ、伸ばしてゆく教育を作ります。

環境については、まず先進的なごみ焼却場の整備を支援します。ごみ問題は、市民の皆様に最も身近で、しかも環境影響の大きな事業です。大津市においては大規模建て替えを市と国が連携して進めています。地域のご理解を得て、着実に事業を進めます。高島市においては、昨年の暮れに場所について決定がなされました。このことを受けて、国が積極的に支援できるよう、準備を進めます。琵琶湖の環境についても、例えば除去に多額の費用をかけている水草について、これを電気に変えられないかなど、新しいチャレンジを進めてまいります。その他、環境にやさしい、環境負荷をゼロにする、商品と環境の関係を見える化するなど、新しい取り組みをしている企業について、金融機関とも連携しながら積極的な支援を展開します。

防衛に関しては、滋賀県における基地および自衛隊施設は、すべて私の選挙区に集中していることから、責任をもって対応してまいります。まず、昨年発生しました、饗庭野演習場において迫撃砲を誤った方向に撃ち、民間人に被害を出してしまったことについて、私からも深くお詫び申し上げます。市とも連携し、原因究明と再発防止について、厳しく指摘し改善いたしました。これからも、民主主義政治体制における防衛機構であることをしっかりと認識し、国民の皆様に代わって適切に指導してまいります。一方で、日本の周辺の防衛環境は厳しくなっており、国民と国土をしっかりと守れる体制整備に努めてまいります。沖縄県の負担軽減も含めて、滋賀県の皆様にはしっかりとご理解とご支援をいただけるよう、防衛政策の啓発に取り組みます。

中小企業に関しては、私は国会議員でたった一人しかいない中小企業診断士であり、私のライフワークです。事業承継を着実に進めるとともに、なかなか金融機関が対応しきれない小さな案件についても、国および地域の商工団体と連携して取り組めるよう、政策展開をします。M&Aについても、専門家と連携して、事業と従業員の雇用を守れるよう、対応できる体制整備を進めます。ものづくりやサービス業の高度化、生産性の向上のための投資を支援します。消費税増税対策や、海外展開支援も進めることで、中小企業の安定した操業と活性化を進めます。

さまざまな政策についてお話ししましたが、最も重視しているのは皆様の声です。声にならない声までしっかりと聴き分けて、皆様の期待に着実に応えてまいります。

重ねて申し上げますが、年末の私のミスもあり、今年は「猪突猛進」をしません。子供たちを見守りながら移動する母イノシシのように、国民の声を聞き、経済の状態をしっかりと観察し、着実な前進をしてまいります。

今年もご指導ご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。