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地域の実力(障害者政策)

今日は、ある福祉施設の皆さまとともに、鈴木康友・浜松市長と政策懇談会をしました。
衆議院議員の城内さんも同席していただきました。

私はこの施設の所長をずっと応援していて・・・この所長さんは自分自身が重度の障害者でありながら、それを乗り越えて施設運営をし、多くの障害を持つ人たちに仕事や生きがいを提供しています。私は本当に素晴らしいことだと思っています。障害者が障害者のために努力すると言うのは、ある意味で、障害者政策の理想です。

所長からは、いろいろ康友市長が手掛けて下さった政策へのお礼と、障害者トイレの充実についての要望、そして、障害者の家族が抱える重大な問題・・・それは、障害を持つ子どもを持った親は、本当に頑張って子どものために努力をしてこられますが・・・いずれ年老いるわけです。すると、高齢者となった両親、あるいはどちらかの親が、壮年期に差し掛かる障害を持つ子どもの面倒をみなければならない。そうしているうちに、親への負担は増え続け、病気になったり介護が必要になったりするわけです。つまり、親は介護保険、子どもは支援費制度の支援が必要となる。すると、一体どうやって家族は暮らしていくのか。住む場所は以前のままで大丈夫なのか。サポートは合理的に受けられるのか。・・・こうした課題への対応を要望されました。

これらの課題は、まさに国の縦割りが生みだす問題です。
施設によって財源が違うとか、資格が違うとか、色々な課題があります。
ホームヘルパーなど相互乗り入れができる資格もありますが、障害の場所や種類などの関係もあり、全ての資格を取り対応することは簡単な事ではありません。

こうした課題の隙間、つまり省庁の隙間をどう埋められるかは、中間自治体である県の重要な仕事だと思っています。
同時に、障害者が活躍しやすい、活動しやすい環境を作れるかどうかは、街の実力を見る一つの指標だと思います。

今日も大きな宿題をいただいた一日でした。

なお・・・以前からの宿題である、障害者の学びの場、特別支援学校の整備は、政令市になっても県が担うべき重要な課題です。これについては、私も全力で取り組んでいます。

まず手始めに、城北工業高校内に、100%就職を目指す特別支援学校の分校を作ることになりました。これには一部の議員から強い反対を受けましたが、浜松市や商工会議所と協力して何とか実現する事ができました。

いまは肢体不自由児のための学校をどうするかの議論を進めています。私としては、肢体不自由の子どもたちは容体が急変する事も多く、教育と医療と福祉的ケアが融合した、新しい形の学校を作りたいと思っています。

こうした、障害を持つ人たちをどのような政策で包めるかと言うことは、地域の実力を問われる問題だと思います。
県と市が連携して、しっかりと進めてまいります。
ぜひ皆さまからの応援もお願いしたいと思います。