大岡敏孝 Official Site

国政の貧困化

連日総理がいつ辞めるとか、何と引き換えだとか、くだらないニュースが流れていますね。

いつも思うのですが、ほとんどの国民はいわゆる「政局」、つまり足の引っ張り合いには興味がないのではないでしょうか?
「誰が総理にふさわしい」とか、「今総理がやらなければならない仕事は何か」といった議論は置き去りにされ、1年くらいで次々に総理を引きずり下ろして、また適当に後釜を据える・・・その繰り返しが、日本の政治をダメにし、ひいては国際社会における日本の地位を低下させ、日本の産業力の妨害・邪魔をしてきたと思います。

しかし残念なことに・・・評論家の皆様も、マスコミの関係者、特に政治に深くかかわっている方ほど、政局が好きなんですね。政局が面白いようです。結局「政治の世界」のステークホルダーである、プレーヤーとしての政治家と、それを取り巻く関係者、それを国民に報道するマスコミが政局が好きな人たちの集まりなので・・・それから出てきた最近の結論は、日本の政治の貧困化という事です。

今回も、菅総理の首と引き換えなら法案を通すが、やめないのなら通さない、という議論を野党もしていますが、本当に辟易しますね。それは法案の中身とは何の関係もない話です。
本来法律を作るのが国会の仕事ですから、よりよい国民生活のために何が必要かを議論し、その中身で勝負するべきです。しかし今は、中身の議論はすっぽり抜け落ちて、「政治的取引」「党利党略」「足の引っ張り合い」だけで法案の成否が決まってしまっています。

いったいこんな政治をいつまで続けるつもりなんでしょうか?
私もいい加減、呆れてきました。

政治が貧困化すると、結果として国民生活の足を引っ張り、企業活動の足を引っ張ることになります。
少なくとも今まかされている静岡県政が貧困化しないよう、気持ちを強く持って、志を高く持って、議会活動に取り組みたいと思っています。

いよいよ次の木曜日から6月県議会がスタートします。
いろいろ準備で追われていますが、しっかりとした審議を皆様にお伝えしてゆきたいと思います。