中小企業を守りたい
12月議会で、私がもう一つ力を入れたのが中小企業対策です。
これは、この12月議会に限った話ではなく、前回の選挙の時の
公約にも掲げていました。
具体的には「中小企業向け融資予算の増加と、枠の拡大」です。
当選後も本会議などで取り組み続けていたのですが、なかなか
実現には至りませんでした。
しかし、2年前に大きく実現に向けて動き出します。
それは・・・皮肉なことに、リーマンショックで県内経済がガタガタ
になったからでした。
この時に大幅に予算を増やし、そして今回は融資枠を5000万円
から8000万円に拡大することになりました。
これで私の4年来の政策を形にしたことになりましたが、経済悪化
で尻に火がついて行政もやっと動き出し、私の意見を聞き入れて
くれたと言うのは・・・なんとなくさみしい思いもあります。
そうなる前から意見を聞いていただきたかった、というのが本音ですね。
中小企業は、大企業に比べて経営基盤が脆弱です。税の優遇は
多少ありますが、基本的には同じ土俵で戦うことになります。
同時に大企業と中小企業は相互依存しており、どちらかが転んだら、
かならず相手に影響します。ですから、私としては、県は大企業の
成長を手伝いつつ、中小企業の経営の安定化を図る、という政策を
進めるべきだと主張し続けています。
そのために具体的にいろんな政策提言をしていますが、経済が
悪化して少しずつ実現に向かってきました。
次にやりたいのは、倒産の可能性がある中小企業の再編です。
年末から年度末にかけて、多くの倒産が予想されます。あるいは
経営が悪化して、買収される案件も増えるでしょう。それが、国内
企業で競争力強化につながればいいのですが、海外企業からの
買収で雇用も技術も流出すると言うことは防がなければなりません。
一方で、銀行はじめ金融機関は、やれコンプライアンスだの情報
公開だの個人情報保護だのがんじがらめにされて、金融機関と
してのダイナミクスを発揮できない状況に追い込まれています。
私は「銀行悪者説」に基づいたこの手の法律を全面的に見直す
べきだと思っていますが、同時に県としてはやれることからやって
ゆかなければなりません。
系列などにとらわれず、冷静に分析して中小企業の統合・再編・
経営力強化を進めるための政策を、今後議論してゆきたいと思って
います。
また皆さんのご意見をお聞かせください。