地方議会の改革
昨日の中日新聞に、私がパネラーを務めた「地方議会の多様化を
進めるシンポジウム」の記事が載っていました。
写真の中にも私が写っていて・・・けっこうゴツい感じですね。
周りの人がスリムだったからかな?
私は、名古屋市などで言われているように、「議会改革=議員の
給料の大幅カット」でいいのか、という強い疑問を持っています。
もちろん適正な給料はあると思いますし、正直言って県議の給料も、
給料としてみれば高いと思います。
一方で、私のように、会社や組合に籍を置きながら出ているわけ
ではなく、あらゆる活動費を自分で工面しなければならない場合は、
給料だけでは全く足りません。厳密に言うと(法律があるので)、
これらは政治活動費ですから、給料をいったん後援会に入れて
後援会の収入にして、そのなかから必要なものを支出しています。
率直な意見を言えば、給料はもっと低くてもいいので、活動費を
しっかりと確保してほしい。できれば政策担当秘書も雇えるように
してほしい。そのための財源は、議員定数の大幅削減で対応して
ほしい、と思っています。
公務員には、私は少数精鋭を求めています。それなら、議員も少数
精鋭になるべきだと思います。
では私にその資格があるかと言うことになると・・・まだまだ修行不足
ですので、しっかりと勉強を重ねたいと思っています。
それはさておき、今回のシンポジウムは、「議会内閣制」を含めて、
地方議会の多様化を進めようと言うものです。
議員をやっていて何とかしたいと思うのは、執行権限もないし、責任
もない、だから働かない議員がたくさんいる、という現状です。
やりたいことがたくさんあると、その実現方法にいろいろ回りくどい
手続きや根回しが必要になる半面、やりたいことがなくてただ議員で
いたいだけ、というのなら、こんなに楽な立場はないと言うことです。
これでは、政治が良くなるわけがありません。
私の知り合いにも、「議会がある日は夜に目がさえて困る。昼間に
寝過ぎて、夜寝られなくなっちゃうんだよ。」という人もいます。こういう
現状に対する一つの答えが、「議会内閣制」です。
議員の中から執行者として部局長になり、実際に責任を負いながら
政策遂行をする仕組みにすれば、仕事をしない議員、勉強をしない
議員を出したらとたんに町が大変になりますので、そういうことも
なくなるであろうと。
しかし・・・議院内閣制をとっている現在の国政は・・・タレント気取りで、
仕事も勉強もしない議員さんが散見されますので、地方も同じ状況に
なって、さらにひどい政治になってしまうかもしれませんが・・・。
「議員になりたいなら、いろんなところで挨拶して、お酌して回って、
ペコペコ頭を下げてまわれ」ということが言われています。「右や左の
旦那さま!」とやっている人が、結局選挙に強いと言うことなんだろう
と思います。
議員の本来の仕事をしっかりやれば、あるいは議員になる前の仕事で
しっかり評価されている人が、選挙でも正しく評価されるような、良い
方法はないものでしょうか?
なかなか難しい課題なのかもしれませんね。