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政治資金規正法違反

皆様こんにちは。12月になり、お忙しくされていることと思います。今年のうちに仕上げておくべきことをやり終えて、良い年を迎えていただければと思います。

さて、猪瀬東京都知事がお金のやり取りで問題となっている中ですが、私にも政治資金についての問題があることが判明しました。重要なことですので、ご報告したいと思います。

昨日、ある報道機関の方からご指摘があり、平成24年度に私がいただいた政治資金の中に違法なものがあることがわかりました。私もすぐに確認したところ、事実であり、私自身も違法性を認めています。具体的には、私がいただいた企業献金のうち1件が、法に定められた上限を上回っているというものです。

企業献金は、政党および政党の支部のみに認められていて、その上限は、企業であれば資本金によって、労働組合などであればその構成員の人数によって定められていて、年間750万円から1億円までとされています。私がいただいた企業は、その資本金から上限は750万円であるべきところ、昨年の6月に1000万円受け取っており、上限違反ということです。

少し詳しくご説明すると、この企業は、私が平成11年に浜松市で市議会議員に当選して以来、浜松市議会議員、静岡県議会議員としての活動をずっと応援していただいてきた、浜松市の企業です。平成24年、静岡県議会議員の2期目のときに、いよいよ衆議院選挙という情勢になり、私がこれまで地盤を作ってきた浜松市を離れて、故郷である滋賀県に戻り、自民党から衆議院選挙に挑戦したいという話を相談というか報告に伺いました。

その社長は、「県議を辞めて、10年以上作ってきた地盤を離れて、またゼロから挑戦するとは、良く決断した。大したもんだ。応援する!」と言っていただきました。その時に厚かましいことは承知で、「正直言って、収入がなくなるので活動費に困っています。家族の生活は貯金で何とかなりますので、活動費を応援していただけませんか?」とお願いしたところ、快諾していただき、「大物を相手に国政に挑戦とは、男の一世一代の大勝負だ。おそらくこの程度では足りないと思うが、俺に出来るいっぱいの金額を出そう。」と言っていただいて、1000万円の提示をいただいたのです。驚き、恐縮したので、このときの景色は今でもよく覚えています。

そして、支部の設立と口座の開設を済ませ、企業献金として党の支部の口座にお振り込みいただきました。人それぞれだと思いますが、私としてはこうしたお金はやはり記録が残るほうがよいと考えており、平成24年6月に確かにお振り込みいただいています。

政治資金ですから、年末で締めて、収支報告を明らかにしなければなりません。頂いたとおりに報告をし、今年になって公開され、それを見た報道の方に指摘されたということです。すべては私の知識不足、確認不足が原因であり、違法性を認めています。献金してくださった社長さんは、意気に感じての善意であり、罪はないものと考えています。

問題はこの先どうするかということで、お金を返せば済むという話ではありません。仮に返したとしても、それは今年のこれから返すわけですから、今年の収支に反映されることであって、昨年の収支の違法性は改善されません。早速昨日のうちに、政治資金を所管する総務省と警察庁に報告し、どうすればいいか指導を仰ぎました。

総務省には「私が昨年度の政治資金について、違法状態であることがわかりました。どうすればいいか教えていただきたい。」とお話ししたところ、先方も突然のことで驚いたようで、「事実を確認し、どのような処理が適切か検討して回答します。しばらくお時間をください。」とのことでした。

警察庁には、「報道関係者の指摘で私が政治資金規正法違反であることが分かりました。私自身も確認したので、自首したいと思うのですが。」とお話ししたところ、もっと驚いたらしく、「自首ですか?ちょっと待ってください。ここではそのような自首は受け付けられません。その前に、所管の総務省の指示に従ってください。その対応と判断を待ったうえで、犯罪性があるかどうかを検討して、警察としては対応することになります。」との答えでした。

以上のような経緯で、現時点では総務省の判断と指導を待っている状態ですが、立法機関にいる者が違法行為をし、いまだに改善されておりませんので、このことの重要性にかんがみ、この場でご報告をした次第です。

猪瀬都知事のお金のやり取り問題(政治資金なのか、個人のお金なのか、賄賂性があるのかどうかはまだ不明ですが)が連日報道されていますが、おとといまで私も他人事のように見ていたら、このようなことになりました。政治にある程度お金がかかるのは事実ですが、公開性と説明責任が求められるものだと思っています。その辺のバランスをルールにしてあるのが、政治資金規正法なのだと思います。私の場合は、あらいざらい報告し、それが公開されてことで、今回の違法性が明らかになりました。その意味で、法が機能していると言えます。

お裁きがあるかどうかは現時点ではわかりませんが、すぐに対応することができたのも、今回ご指摘頂いた報道関係者のおかげです。このことには本当にありがたく思っています。立法府で働く者として、知らなかったでは済まない話だと思っています。今後も、気を引き締めて、政治活動、政策活動に邁進したいと思います。

このたびは本当に申し訳ありませんでした。以後気をつけますので、どうか引き続き、応援とご指導をお願い申し上げます。