政治資金規正法違反 その後
いよいよ年の瀬もせまってきました。今日は私は東京に来ていて、資料の整理や処分などをしています。はやく仕事を終えて、ゆっくりと新しい年を迎えたいと思っています。新年は、滋賀県の甲賀市の私の実家、静岡県浜松市の妻の実家をはしごして、正月二日には大津に帰る予定です。
さて、まずは先日皆様にご心配をおかけした私の政治資金規正法違反の件についてです。前の記事に書いたとおり、総務省と警察庁に連絡を入れ、対応についての指導を待っておりました。まず、警察庁からは、今回の件は認識のない過失であり、ご本人が認めて改善の意図があることから、今のところ私どもとしては扱わず、総務省の指示に従ってくださいとのこと。
総務省からは、総務省としては政治家の政治活動に関する資金の収支を正しく報告していただくのが仕事であり、違反に対して処分をするところではないとのこと。従って上限を超えた献金を指摘したり改善指示をする立場ではないとのこと。今回は収支を隠さず報告している点では問題はなく、上限を超えた献金について返却する意思があるので、返却された場合はその通りに今年の収支報告で報告してください。項目は、その他項目で、注記のところに昨年の献金について上限を超えたものがあり、超過分を返金したと書いていただければ良い、とのことでした。
そこで、12月17日付けで、先方の会社に連絡し、お詫びとお礼を申し上げたうえで銀行振り込みにて返金いたしました。先方からも事情を了解していただきました。
今回のやり取りも含めて、来年度の収支報告で正確に報告したいと思います。今回の件は、私が認識していなかったことが原因ですが、ごめんなさい、返しましたで済む話ではないと思っています。今後も折に触れて説明責任を果たしてゆきたいと思いますし、今後このようなことがないよう、注意して政治活動を進めてまいります。
年末、国会は閉じていて、各議員は今年の案件の整理や来年に向けての準備、あいさつ回りなどに、それぞれ忙しくしていることと思います。そんな中、安倍総理が靖国神社を参拝され、韓国や中国が反発することとなりました。
まずはっきりしていることは、これら外国の対応は織り込み済みだということです。総理が、あるいは政府が、この手の対応のシミュレーションをしていないはずがありません。当然のことながら、想定通りです。課題はここからで、国民に対し、あるいは国際社会に対し、しっかりとしたメッセージ、今回の行動に込めた思いを伝えてゆかなければなりません。政治の仕事は、「決めること」と「伝えること」が半分以上を占めています。いろんな考えをめぐらし、いろいろシミュレーションしたうえで決めて行動したわけですから、ここから伝える作業に入らなければなりません。
今回の件は、私は少なくとも決定に参画していませんし、説明も聞いていないので、総理の本当の思いはわかりません。総理なりの見通しもわかりません。しかし、国を思って、家族を思って、自分が死ねばなんとかなるかもしれないという可能性にかけて、死んでいった先人たちに手を合わせる思いは、私も同じく強く持っています。そういう意味で、私は安倍総理の行動を理解し、支持しています。
一方で、靖国神社の最大の課題は、天皇陛下が参拝に来られていないことです。1975年に三木総理が私的参拝4原則を示されてから、陛下はお見えになっていないと伺っています。こうした私的・公的論が原因しているのかどうか、陛下の御心を知ろうとするのは僭越ですので、私はそれ以上はわかりません。
いつの日か天皇陛下が安心してご参拝いただけるような環境を作ってゆきたいと思います。そのためには、国内世論の面でも、外交・国際世論の面でも、しっかりと政治が仕事をしてゆかなければなりません。その答えはわかりません。解法もわかりません。しかしながら、私たちが国内政治、国際政治に汗を流せば、いつかきっと答えにつながると信じて、頑張って仕事を続けたいと思います。
来年は、消費税の増税やらエネルギー問題やら、デフレからの脱却やら産業力の再生やら、教育改革やら公正公平な社会保障の確立やら、重要な案件が山積みになっていて、かなり忙しい一年になりそうです。年末年始にしっかりと英気を養って、来年も皆さんからの期待に応えられるように頑張りたいと思います。
皆様もどうか、良いお年をお迎えください。皆様とともに、素晴らしい平成26年を迎えられることを祈っています。