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最前線に

明日、静岡県として、岩手県遠野市に現地支援調整本部を立ち上げることになりました。

これは、私たち志士の会が震災直後から県当局に提案していたもので、知事と危機管理局の迅速な対応に感謝したいと思います。

私たちは当初、「災害のフロントラインに、1から10まで静岡県で自己完結できるような、県のベースキャンプを設置するべきだ。救助活動から生存者や遺体の捜索、救助者の保護、物資の提供、生活支援、病人や要介護者の静岡県への搬送など、国や現地自治体の指示を待つことなく、自己完結型でエリアに責任を持つ形での復興支援を経験することは、かならず東海地震のときに活きる。」として、「静岡県ベースキャンプ」の設置を要望していました。

私は先週入稿した、選挙開始後に配られる「選挙公報」にもこのことを載せていて・・・改選後に知事と協議して実現する政策と位置づけていたのですが、こんなに早く県庁が動くとは驚きです。
私たちのほうが、県の動きを甘く見ていたようです。これは反省ですね。

静岡県では、川勝知事の「現場主義、迅速行動」が体質化してきたようです。
災害の最前線に立つことは、勇気がいることですが、テレビや電話では得られないような生の情報と経験が獲得できます。これらは、きっと東海地震のときに、静岡県の強さとして発揮されることになります。

この視点に立つと、福島原子力発電所の当事者感のなさ、最前線に立とうとしない東京電力役員や政府関係者のふがいなさを感じます。
「責任者はフロントラインにたって、自分の目で見て肌で感じて、決断をしろ!」と大声で叫びたくなります。あらゆる対応が後手後手に回っているのは、責任者が現場から離れた安全地帯にいるからにほかなりません。

浜松の英雄・徳川家康公は、毀誉褒貶のある方ですが、関が原はもとより、最晩年の大坂冬・夏の陣にも、常に最前線に立って指揮を執りました。
私はリーダーの重要な条件の一つが、常に現場に立つ覚悟があるかどうかだと思っています。

国政の現場では、すでに多くの若手政治家ががんばっていますが、私には彼らにない「たたき上げ」の現場感覚があります。市議会議員から落選を経て、県議として仕事をしてきた自負があります。

まだまだ修行中の身ではありますが、常に現場主義、最前線主義で、汗を流せる政治家を目指したいと思います。