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陸前高田を経由して仙台へ

今日は早朝に出発して、仙台に向かいました。
その際、陸前高田を経由しました。

陸前高田は報道されている通り、平地部分がほぼ壊滅状態です。
市役所や県立高田病院、高田高校も、外部はひどく破壊されていて、内部はがれきやゴミの山です。津波の恐ろしさをまざまざと見せつけられます。

ここは、まったくのゼロから都市計画を進めることになるでしょう。道路も含めて、一から書き直しをするしかないような状況です。うしなったものを悔やんでも仕方がないので、新しい街づくりをゼロから始め、残された市民の夢を形にしてもらいたいと思います。そういう意味では、ピンチはチャンスで、本当にやりがいのある仕事が目の前にあると言う事です。

陸前高田の松は日本百景にも選ばれたほど美しいものだったそうですが(私も見た事がありません。こんなことなら見ておけばよかった・・・)、それらはほぼ全滅状態になっています。地形も完全に変わってしまい、以前にどんな景色だったのか想像すらできない状況でした。

そんな中、報道もされたようですが、一本だけ松が残っていました。
写真がその松です。
津波と言う最大の苦難にも負けず、他の松がなぎ倒された中で一本だけ屹立する姿をみて・・・私もそれにあやかりたいと思いました。

その後仙台に向かい、国土交通政務官の市村氏と面会し、現在の状況説明を受けた後、復興支援のあり方について1時間以上議論をしました。私が現場の情報を持ち込んだことに非常に喜んでくださり、いくつもの提案について、「私自身も現場に入り、確認してしっかり対応します。」とお答えくださいました。

復興支援は机上の空論ではできません。
やはり、現場を見て、現場に即して迅速に対応を進める事が大事です。
また、新しい街づくりのビジョンは、過去や前例にとらわれず、自由な発想で、あらゆる英知を集めて、全く新しいキャンパスに街を書き込めるかどうかがカギです。

そういう意味では、被災地の政治家はやりがいがあります。
同時に、政治家の腕が問われる最大の局面でもあります。

ピンチはチャンス。
確実な復興支援を展開し、新しいビジョンを打ち出して、これまで以上に素晴らしい街として新しいスタートを切る事を期待しています。もちろん私たちも全力で応援します!