凧揚げまつり
5月の連休も終わりましたが、浜松まつりが中止になった事は残念でした。
浜松地域はいつになく静かな連休になりました。一方で、この端午の節句に子どもが生まれたお祝いをするという事は非常に重要な事ですので、みなさま色んな形で出産をお祝いされたと聞いています。それはそれで、大変喜ばしい事だと思います。
私は、浜松まつり以外に、この時期に凧揚げまつりをするところに来ました。
と言っても、私の生まれた故郷です。滋賀県の南部地域、八日市というところです。
少し時期はズレていて、5月の末にお祭りがあります。今日はその準備、たこ作りをやっていました。
浜松まつりと同じところは、もともと男児の誕生を祝って、たこを揚げたと言う事です。
違うところは、たこのサイズと、町ごとにやるのではなくて、市全体で一つの大凧を揚げると言う事です。
今回のたこのサイズは100畳ですから、相当な大きさです。
過去には240畳のたこも上げたようですので、世界最大級だそうです。
たこ作りにあたって、市内の小学校の子どもたちの「願い札」で、たこ本体と竹串とを固定します。写真に写っている札は、市内の子どもたちが将来の夢や今年の願いなどを書いたものです。
ちなみに、浜松まつりの各町との交流も行われており、私が参加している富塚西の「弥生組」の手ぬぐいも、この凧揚げまつりの拠点となっている凧揚げ会館に 展示されていました。私の生まれ故郷(の隣の町)と、いまお世話になっている浜松の地域がこうしてつながっている事には、本当にうれしく思いました。
もともと、浜松地域(遠江)と、滋賀県(近江)は、つながりの深い地域です。京都から近い海と遠い海、ということもありますし、ダイダラボッチが近江の地 面をすくったら琵琶湖になり、その土を落としたところに富士山ができ、その時に手をついたところが浜名湖になったと言われています。
また、浜松出身の井伊家は、徳川家康に従って出世し、滋賀の彦根で大大名になりました。つい先日まで、彦根市の市長は井伊さん(井伊家16代)で、「さす がに殿が出馬されると、対抗馬が出にくい」ということで、9期も務められたそうです。(それはそれで、ある意味では問題だと思いますが・・・)
八日市の子どもたちの夢を載せた100畳の大凧が、浜松の分まで高く上がってほしいと思います。