三遠南信道が開通
先日、三遠南信道の一部区間が開通し、その記念として行われた自転車走行会に参加してきました。
当日はあいにくの雨で・・・と言っても小雨でしたので、特に気にせずに走ることができました。
アクセルを踏んで走ると気付かないんでしょうが・・・自分の足で登ってみると、上り勾配は結構な坂です。しかも自動車専用道路ですから、長い下り→長いのぼり・・・というふうに続くので、予想以上に大変でした。
三遠南信道は、ご存じの通り、途中で計画が変更になって、特に浜松北部の区間が「現在ある道を拡幅して対応」となりました。これ、安全上大丈夫なのでしょうか?私は大いに疑問を持っています。
というのも、高架道路区間は80キロ、あるいは現実的には100キロ前後で走ってくる事でしょう。それが佐久間に入った途端、いきなり下道になる。しかも 現在の道というのは・・・ぐねぐねです。どんだけ拡幅しても、限度があるでしょう。すると、曲がり切れなかったりして・・・あのあたりだと谷底や川の中、 ということになりかねません。そういう意味で、非常に中途半端な整備方針です。これは、是非見直してもらいたいと思っています。
今回、一部区間が開通しましたが、これが本格的に効果を発揮するのは、第二東名が開通する4月14日以降でしょうね。これまでにないほどの長い距離が一気に開通するので、私も楽しみにしています。開通したらすぐに走りに行ってこようと思ってるくらいです。
第二東名と言えば、以前から開通が分かっていたので、私は1期目の時から「第二東名の開通に合わせて、インター周辺整備のための都市計画や農用地利用計画 の変更を市町村と協力して進めるべきだ」と言い続けてきました。しかし当時は「まだ先の話だし、土地利用はそう簡単にいかない」という固定観念を打ち破れ ず、政策提言が実りませんでした。
そうした中、この手のことについては天才的な川勝知事が「内陸フロンティア」という分かりやすい造語を発明し、県政の主要政策に位置付けてくれたおかげ で、一気にこの話が進むことになりました。知事はどうやら第二東名しか目に入っていないようですが、私が主張してきたのは第一東名も含めてです。実際に、 第一東名のインター周辺は土地利用が規制されており(具体的には、浜松インターは北半分が開発不可、浜松西インターは周囲全部が農地で開発不可)、こちら も含めて対応が必要なのです。
よく言われるのが、「農地転用をしやすくしてほしい」という事ですが、私はこんな程度の事では解決にならないと思っています。むしろ、思い切ってまちづく りのグランドデザインを書きなおす事です。個別の農地転用を重ねては、これは高度成長期の浜松が悪い例で反省点でもあるのですが、バラバラのまちづくりに なってしまいます。都市インフラを計画的に整備できず、結局まちの経営が非効率になり、行革の効果も出にくくなります。これは、企業において事業所や生産 資産がバラバラに配置されているのと同じことで、節約で対応しきれないほどムダが出てしまうと言うことです。
それに対して、私は県土利用や市の土地利用のグランドデザインを書きなおす作業をしたいと思っています。新しい時代に合わせて、どこを開発し、どこを農地 として保全するのか。またどこに道を通し、どこに社会資本整備を集中させるのか、ということを書きなおすのです。これはまさに、高度成長期を迎えるころ以 来の、大きな変革であり、地域の投資の呼び水となる大きな政策展開になります。
川勝知事は本気で「内陸フロンティア」を形にしようとしていますので、私もこれまで温めてきた政策をどんどん出して、21世紀のふじのくにづくりに積極的に関与しようと思っています。
来年度予算では、以前から主張してきた「企業誘致の規制緩和」、とりわけ「物流事業への拡大」を実現することができました。かねてから輸送業界、物流業界 の方々との意見交換を通じて、静岡県の物流面での可能性を確信しておりましたので、政策提言を始めてから3年ほどかかりましたが、ようやく形にすることが できました。今回の予算では総額22億円の計上となりましたが、あいにく東日本大震災があり、静岡県経済も低迷している中ですので、以前ほど投資意欲がな くなっていると思われます。いまいちど周知徹底して、ぜひ民間の皆様、物流業界の皆様に活用してもらいたいと思っています。
昨日までで本会議の審議が終わり、明日から委員会審議となります。
平成24年度の静岡県の政策の方向性をしっかり議論し、皆様に成長を感じてもらえるような政策を打てるよう、全力を尽くしたいと思っています。