滋賀1区の自民党支部長に就任
今日付けで、衆議院滋賀1区の自民党支部長に就任しました。これは、国会で解散があれば、自民党公認候補として衆議院選挙に出馬することになります。
滋賀県は私の生まれ故郷であり、近く現職である静岡県議会議員を辞職して、滋賀県での活動を開始したいと思っています。もちろん、「立つ鳥あとを濁さず」という言葉がある通り、継続中の仕事にしっかりとめどをつけてゆきたいと思っています。
多くの方々、とりわけ私の県議会議員選挙や県議としての仕事を応援してくださった方からは、「なぜ途中で県議をやめるのか?またなぜ静岡県ではなく滋賀県から出るのか?」という疑問をお持ちだと思います。
まず、静岡県の皆様、そして27歳で政治活動を始めてから今までずっと応援してくださった方々のおかげで、今回のチャンスが回ってきたことに本当に感謝しています。これまで市議および県議として仕事をしてきたことが高く評価され、国政関係者からも多くの期待を頂きました。これはひとえに、どんな風が吹こうとも、各党の人気が上下しようとも、無所属・大岡党で選挙に勝てる体制をつくりあげてくださった、支援者の皆様のおかげです。ある自民党幹部は、「最近公募をやっても、党や団体に依存する候補者ばかりだ。君のように、無所属で政党の間を割って出てくるような野性味のある若者がいなくなった。もともと自民党は、そういう野性味のある政治家の集団だった。どんどん前に出て頑張ってほしい。君の活動を党本部はしっかり応援する。」といってくださいました。こうした高い評価をいただけるのも、静岡県、浜松市の皆様の応援があったからこそと、本当に感謝しています。この感謝をしっかりと胸に刻んで、今後の活動をしてゆきたいと思います。
また、滋賀から出ることについては、私の故郷だからです。実は3年前の衆議院選挙の時から、関係者から滋賀に帰って衆院選に出てもらいたいという要請を頂いておりました。残念ながら、前回は公募で落選し、それは実現しませんでした。そうしたことがあったうえで、今回滋賀1区の公募があり、これまでお世話になってきた滋賀あるいは国政関係者に相談して、また家族にも相談して、最後は自分で公募に手を上げる決断をしました。その最大の理由は、「いま、国が危機を迎えている。これを見て見ぬふりをするか、行動するか、おまえはどちらだ。」と自問自答した事です。
滋賀の皆様にとっては、私は生まれは滋賀とは言え、これまで静岡で政治経験を積んできた外部者です。またこれまで、民主党ではないにせよ、無所属で活動してきた、いわば自民党の外で政治経験を積んできた、これまた外部者です。
そういう私であっても、むしろ一部の方からは「外の道場で武者修行をしてきた」ことを評価していただいて、支部長に選んでいただいたことに、本当にありがたく思っています。ある方は「もともと自民党の強さは、開かれていること。外の人材もどんどん取り込んで、国民政党になった。自民党本来の強さを取り戻すんだ。」と言っていただきました。
「国難襲来す。」これは、幕末の水戸の政治家、藤田東湖が、長州の吉田松陰にあてた手紙の書き出しです。
このあとは「国家の大事といえども、深慮するに足らず。 深慮すべきは、人心の正気の足らざるにあり」と続きます。つまり、国民が闘志や希望、熱意や辛抱を失うことこそ最大の危機だと言っています。これは翻って、政治家である私たち、とりわけ若い世代の政治家に「お前は行動できるのか。その気迫があるのか」と迫っているのです。
この国難にあたって、捨て身で行動できないようでは、若いうちから政治の舞台に上げていただいた値打ちがない、私はそう考えました。たしかに浜松の皆さんと別れるのはつらいです。どんな風が吹こうと当選させていただける支援者から離れるのは、不安です。私のような若者に期待をかけてくださった皆様なら、きっと送りだしてくれる。それが、これまで応援してくださった皆様の期待に報いることだ、と考え、不安を振り切って、全くゼロから始めるべくフロンティアにチャレンジする決断をしました。
覚悟を決めたのは、私だけではありません。私の家族も同様です。妻は浜松出身で、滋賀には知り合いはいません。また関西弁もしゃべれません。そんな中で、一から後援会活動をしなければなりません。13年前と同じように、またこつこつと訪問活動をしなければなりません。子どもたちも同様です。上の子は小学校6年生で、卒業目前に転校することになりました。おそらくこれまで5年間付き合った友達と修学旅行に行きたかった事でしょう。同じ卒業アルバムに写りたかった事でしょう。真ん中の小2の子も、一番下の幼稚園の年長さんの子も、おなじです。子どもたちに負担をかけることは心が痛みますが、その分頑張らなければならないと思っています。
これまでの支援者のご厚情や、新天地である滋賀の皆様の期待、家族の覚悟に報いる唯一の方法は、なんとしても勝って、国政の立て直しに人生をかけることです。捨て身で日本の政治を立て直す姿勢を見せられれば、国民の皆様の政治に対する信頼を取り戻せると信じています。もう一度、ゼロから、皆様一人一人の信頼を勝ち取る努力を重ねたいと思っています。
相手は民主党の大物、当選8回の川端総務大臣です。東レの労働組合がしっかりと支える、いわば労働界のプリンスです。まさに巨人と子どもの戦いのように見えますが、捨て身でぶつかれば勝ち目はあると思っています。私の恩師であるスズキの鈴木修会長は、自身のブログの中で私たち若者にこのようなメッセージを投げかけています。
「最後に若い皆さんに一言。あなた方は本当に大変な時代を生きていかなければなりません。しかし、どんな苦難に直面しても互いに切磋琢磨しながら、大きな相手と闘いなさい。負けることを恐れてはなりません。結果が出なくてもあきらめず、何度でも立ち上がる。競争と闘いの先にだけ、未来は拓けるのです。あなた方には無限の可能性があるのですから、胸を張って、一歩ずつ前へ進めばいい。暗い闇夜を切り開く開拓者になりなさい。あなた方はその運命を背負って生まれてきたのです。」
この国難、日本の危機、多くの国民が不安と心配を感じている闇夜を、まっすぐに切り開けるような政治家として成長したいと思います。