大岡敏孝 Official Site

新しい年を迎えて

平成25年、新しい年を迎えました。

昨年の暮れに選挙があり、ドタバタの中で年末を迎え、新年を迎えましたが、公職選挙法において、選挙後・当選後のお礼のごあいさつ、そして年始のごあいさつなどが禁止されているので、ホームページ上の表現もそれを踏まえたものとなります。公職選挙法というのは、時代に合わないおかしな法律となっているのですが、悪法といえども法ですので、守らなければなりません。まずは、この点について、ご理解とご了承を頂きたいと思います。

さて、多くの皆様に支えられ、多くの期待を寄せていただいた第46回総選挙、私にとって初めての国政選挙は、小選挙区で当選させていただくという、本当に身に余る光栄な結果となりました。これはまさに、期待と激励の票が積みあがった結果だと受け止めています。

今回の選挙は、厳しいことを承知で静岡県議を辞し、家族と共に滋賀に引っ越して挑戦したので、ある程度覚悟しているつもりでした。民主王国と呼ばれた滋賀県、しかも相手は当選8回、大臣経験2回、しかも民主党の有力派閥である民社協会のトップである川端さんです。直前におこなわれた大津市長選挙でも、国政レベルでの逆風を押し返して民主党候補が勝利し、なんと民主党が政権を取って初めて大型地方選挙を制したのが大津市という、それほど強固な地盤でした。

それでも、実際にやってみると、覚悟していたつもりが、それ以上に私の相手である川端候補の大きさ、強さを身をもって感じる選挙となりました。企業、地域を問わず多くの運動員が動き、資金力、動員力ともに及ばない中、私を支援してくださる皆様が必死で対抗すると言う選挙でした。

つまり、一つのミスも許されないわけですが、何とか最後まで戦い続けることができ、勝利できたのも、まさに支援者の皆様、それは選挙運動を手伝ってくださった皆様、事務所のスタッフ、そして表には出ないけれども、静かに支援してくださった一人一人の皆様の力がなし得たものだと思っています。

選挙が終わり、最初の国会も終わりましたが、本番はこれからです。私の目的は、選挙に勝つことではなく、皆様と共に政治を前に進めることです。選挙はそのための手段です。

いま、日本は深刻なデフレ、伸び悩む産業界、財源不足となっている社会保障、拡大する中国、いまだに解決策が見えない国家財政など、多くの課題を抱えています。そうしたなか、まずはデフレ脱却と産業政策から始めたいと思っています。国の基礎、国民生活の基礎は経済です。経済の力があるから、教育や福祉の財源が確保されます。また、国民の日々の給料を出しているのは、経済の力です。全体的な経済・財政・金融政策と共に、個別企業、個別産業分野の課題をしっかりと洗い出し、丁寧にきめ細かく産業政策を展開してゆきたいと思っています。これは、中小企業診断士でもある私の強みを生かせる分野です。

日本全体の課題と合わせて、私は大津市・高島市の地域代表である以上、地域の事もきめ細かく対応してゆきます。これは、県議会議員、市議会議員の皆様が地域に根差して活動している自民党の強みを生かせる分野です。

大津市、高島市においては、いまだにインフラ整備の需要がたくさんあります。日常生活や産業活動、救命救急で活用する道路整備もまだまだ不十分で、これは今後、あらためて力を入れてゆかなければならない分野です。また、大津市はいわゆるいじめ自殺問題が発生してから、市民の教育への関心は高いものの、いまだに新しい教育長が決まらないなどの課題があります。これらの事については、政府・与党の一員である以上、批判ではなく前向きの協力という形で、まずは教育の態勢を立て直すとともに、大津市から新しい教育委員会のあり方を発信してゆきたいと思っています。

また、一部では強い関心があった原発問題ですが、私は選挙の最中から「私は脱原発ではない。将来的なエネルギーひっ迫の可能性、貿易赤字の問題、電気料金の問題から、最新の基準で安全性が確認された原発は再稼働するべき。一方で、安全ではないと判断される原発は速やかに廃炉手続きを進めるべき。」と訴えてきました。まずは、最新・最高の知見を集めて、原発に関する安全基準を策定しなければなりません。私は、私見ながら、世界最高の原子力技術を持つ日本、アメリカ、フランスから技術者・学者を招き、世界最高の安全基準をつくるべきだと主張してきました。つまり、日本の基準が世界最高の基準になると言う事です。こうした対応をふくめて、日本の技術で原発事故を乗り越えるんだという、強い決意と信念が必要だと思っています。

平成25年、今年から私の国政の第一歩がはじまりました。皆様と共に、一歩一歩、確実に、焦らず、前に進んでゆきたいと思っています。私たちが解決しなければならない課題は、3年や5年で何とかなるものではありません。地道に、着実に、国民との信頼関係をつくりながら、一部は皆様に負担をお願いして、一歩一歩解決に向けて進まなければならないものばかりです。

強い政治は、信頼される政治の裏返しです。信頼なくして、強さはありません。「国民と政治との信頼を取り戻す。」これは、私の政治生命が続く間、常に意識して取り組みたい課題です。政治家としてのライフワークです。以上のことを決意として、今年も全力投球で頑張りますので、どうか引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。