滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)
2020年08月29日 (土)

安倍総理の辞任表明

昨日、安倍総理が辞任を表明されました。

私も事前の報道で初めて知り、その時間はご相談に来られたお客様と一緒に、テレビで会見を見ました。

ここしばらく、顔色などが優れないとは感じていたのですが、昨日はテレビ越しにはお元気そうに見えました。おそらく力を振り絞って会見に臨まれたのだと思います。

もとより、潰瘍性大腸炎は完治しにくい病気で、難病です。私は、誤解があるといけないし、総理には申し訳ないのですが、一国の総理がご自身も難病と闘っておられることは、国民にとっては良いことだと思っていました。それは、総理ご自身も難病の方をはじめ、何か苦しいものと闘っている人々、困難に打ち勝てずにもがいている人々、そういう人々がいることを知り、似た立場で政策を考えられるからです。実際に、安倍政権で難病対策は大きく進み、これまで支援できなかった人たちにも国の支援が進むようになりました。とかく上から目線になりがちな政治ですし、総理ご自身も政治家一家に生まれておられて、その点では、潰瘍性大腸炎という難病と闘いながら政治をすることは、庶民の気持ち、弱い立場の人たちの気持ちを知ったうえで重要な決断をする、難病が政治家の資質を高めていたのではないかと考えています。

しかし残念ながら、総理という仕事の重さは、私たちの想像を超えるものだったようです。通常の仕事に加え、正体不明の感染症との戦いは、総理の体力を大きく奪っていたのでしょう。来年度の予算編成や外交日程、人事などを考えて、今しかないと退陣表明されたのだと思います。逃げただの病気に負けただのは誰にでもいえることですが、私はそうは思いません。最後まで国の運営のことを心配し、苦渋の決断で判断をされ、力を振り絞って会見に臨まれたのだと思います。難病との戦いに勝ちきれなかったことを認めるのは、誰にとってもつらいことです。それでもなお、第一次の1年間と、第二次の8年間闘い続け、打ち勝ち続けてきたことは多くの国民に勇気を与えたことだと思います。残りの任期を全うしていただき、新総裁にしっかりと引継ぎをしていただいて、それからは次の戦いに備えてゆっくりと体力を蓄えていただきたいと思います。難病との戦いはこれからも続きますし、政治家としての仕事に期待している人がたくさんおられるので、その期待に応えていただきたいと思います。

そして、早くも永田町は次の自民党総裁選びに走り出しました。政治は瞬発力とスタミナがともに求められる仕事です。この先、2週間から3週間程度で次の自民党総裁、つまりは次の総理大臣を選ぶことになります。

私は、この自民党総裁選のありかたが、大変よくできた日本の政治制度の中で、一番課題の多い部分だと以前から思っています。本来は平時にしっかりと議論しておかなければならないのですが、思惑がたくさん絡むのでなかなか議論できずにいるところに、急に政局が回り始めて十分議論できずに決める、というパターンになっているのではないかと思っています。

まず日本は議院内閣制です。アメリカなど国民が直接トップを決めるほうがいい、という意見もありますが、私は逆の意見です。議院内閣制では、総理大臣はほぼ確実に衆議院議員から選びます。議員同士で選ぶので、選ばれるためには年数もかかるし、それまでに国民から、マスコミから、議員同士で、人物評価されて、政策力を評価されて、もまれにもまれて候補者になってきます。ただ瞬間芸で人気が出た、とか、ルックスがいいとか学歴がいいとか、メディアで面白くて人気があった、というだけではプロの目はごまかされません。事前に何年間も評価にされされて、あいつは向いてるだとか、あいつは線が細いとか、あいつは土壇場で逃げるとか、いろんな角度から試されて、総理や各大臣になっていきます。だから、疑似的にではありますが、国民がそれなりに人となりや政策を知っているわけです。ひるがえって大統領は(日本では市長や知事は大統領制に近い)、時々、どんな性格、どんな政策かわからない人が瞬間的な人気でなったりするので、期待外れだったり、想定外の政治行動に出たり、公約が果たせなかったり、いろいろな弊害が出ることがあります。もちろん逆もあって、思いがけず良い政治人材を発掘するときもあります。いずれにしても、イチかバチか的な要素が強くなり、国は失敗が許されないので、国のトップを選ぶには大統領制は向いていないと言えるでしょう。その点では、国民にもまれて安定した人材を登用するという議院内閣制のほうが、日本には合っていると考えています。

また、国は政党政治になっていて、政党はその背景が何であろうと自由に活動し、自由に言論することができます。これは日本の民主主義の強みであり誇りです。世界には、一党独裁の国もあるし、自由な言論など全く認められていない国もあります。そんな中、日本では、首相官邸の前で総理を批判し「総理出てこーい!」とか「総理は今すぐ出ていけー!」とか言っても、誰も捕まえに来ませんし、逆にそのアジ演説を妨害しようとする人から警察は守ってくれています。政党の自由な活動の下、ある程度安定した政党活動をすることで、国民はそれぞれの政党の特長を知り、そのうえで定期的に行われる選挙で政党と候補者を選ぶ、というのは、他国に比べて安定性と公開性、選択可能性という点で優れていると感じています。

しかし課題としては、その政党のトップを選ぶ部分です。とりわけ私たち自民党は、「国民政党」を標榜し、実際に日々の活動は本当に広く国民に開かれていると実感します。各地域の支部長さんたち、国会議員や県議、市議の皆さんも、本当に分け隔てなく国民の声を聴き、あらゆるところに顔を出して、民主主義の形を作ってくださっています。党本部の活動でも、本当に様々な団体の声、労働組合の声、宗教団体の声、ひとりの国民の声を聴く部会が多く開かれていて、日ごろの政策活動はまさに「国民政党」です。ところが、そのトップを決める、最近はイコール「国のトップ」を決める「総裁選」となると、今回のように(おそらく両院議員総会)電撃的に決めることになるし、仮に党員投票をやったとしても、投票するのはあくまで党員だけで、国民の参加感がどうも得られないのです。もちろん、党員の皆さんは、県や市の議員さんたちはもとより、地域を代表する方々が多いので、普段から党員以外の声もよく聞いておられて、それなりに国民の声を反映した投票行動をしていただいていますが、もう少し、せめて候補者の人となりや政策が、広く国民にわかるやり方で、つまり東京だけではなくそれぞれの地方においても参加感が得られるような総裁選を作れないかと思っています。

具体的には、せめて1か月くらいは総裁選の選挙期間とし、地方遊説をやりたいと思っています。アメリカは、先ほど言った大統領選の弱点を知っています。だから、大統領選挙はおよそ2年間近くにわたってアメリカ国民の目にさらされます。まず、共和党、民主党それぞれの公認候補となろうとするところから、何人もの人たちが活動をはじめ、政治資金を集め、プロの評価、世論の評価にさらされながら、ひとりずつ脱落してゆくのです。まさに、昔見た「アメリカ横断ウルトラクイズ」の世界です。それは、共和党と民主党という二つの政党の内部の活動でありながら、まるで国民全体が参加し、国民全体でコンセンサスを取れるように仕組まれていて、これは民主主義の知恵だと感じます。

私は、自民党は引き続き、「国民政党」でありたいし、「総理を出す政党」でありたいと強く願っています。だとすれば、党内の活動であっても、全国民が参加できるような、また全国民の評価があり、それにもまれてもまれて、自民党総裁になってゆくような「新しい仕掛け」が必要だと思っています。党員の皆さんも、さらには多くの国民も、今回の総裁選について、短時間で各派閥の数を大きく足し算するだけのもの、あらかじめ派閥の足し算で結果が見えているものを望んではいないと思います。まさに新しい国民政党としての自民党の進化を期待しているんだと思います。それは決して、自民党そのもののためではありません。むしろ国民の利益、国民の民意に沿った選択につなげるためです。民主主義、政党政治には必ずどこかに弱点があり、それを補完し克服するような「知恵」が必要だと思っています。自民党がその知恵を備えるようになれば、当然ながら、他の政党にもそれが広がってゆきます。

「日本の優れた民主主義」それを議論するスタートになるような自民党総裁選にしたいと思います。

タグ: カテゴリー:活動報告
2020年07月01日 (水)

駅頭活動を再開しました。

国会が閉じ、府県間の移動や外出の自粛が解かれので、地元に戻ってくることができました。

感染予防対策を取りながら、6月22日から駅頭にての活動を再開しております。

しっかり仕事をしてください!という励ましの御言葉を多数いただきます。

肝に銘じて進んで参ります。写真は昨日の堅田駅。梅雨らしい朝でした。


タグ: カテゴリー:活動報告
2020年05月28日 (木)

明日質問に立ちます(経済産業委員会)

経済産業委員会にて質問に立ちました

新型コロナウイルス感染拡大に対応する経済対策とその裏付けとなる

第2次補正予算案が閣議決定されました。

中小企業の皆さんへの資金繰り支援強化や家賃補助などが盛り込まれました。

新型ウイルス関連を前へ進めながら、かねてより取り組んでおります中小企業促進法案について

明日5月29日(金)午前9:00~9:15経済産業委員会で質問に立ちます。

グローバル化する世界経済の中でいかに日本企業への支援のあり方や政府系金融機関の役割について

質問します。是非、衆議院ホームページからご覧ください。

タグ: カテゴリー:活動報告
2020年05月13日 (水)

くらし と しごと の支援策

くらし と しごと の支援策官邸

くらし と しごと の支援策(官邸)

くらし と しごと の支援策

地元滋賀県では、新たな感染者数がゼロの日が続き、安堵する一方

引き続き感染拡大防止と医療提供体制の強化、第2次補正予算の編成、

経済活動再開に向けた出口戦略に取り組んでゆかねばなりません。

官邸が、現在の支援策をまとめてますので一助となれば幸いです。

各種手続きが解りずらい、などご意見も耳にしております。

ひとつひとつですが、私も改善に向け努力したいと思います。

お手数ですが、お気づきの点は事務所までお寄せいただきますようお願い申し上げます。

http://www.kantei.go.jp/jp/pages/coronavirus_shien.html

タグ: カテゴリー:コラム
2020年05月11日 (月)

政治大学院

  1. 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、各種講座の開催が中止されていることを受け、受講生や

関係者の方が在宅でも学びを続けられるよう、インターネット講座『ネットDe マイ(出前)講座』

を開設しております。第8回の講師を務めました。

テーマ『コロナ等緊急事態における政治の役割』

http://daigakuin.jimin.jp/localschool/2020/05/200130.html

タグ: カテゴリー:活動報告
2020年02月09日 (日)

アフリカ出張

新年を迎えて早々に、アフリカ出張に行ってきました。

昨年横浜にてTICADという、アフリカのそれぞれの国がどのような成長を目指し、それに日本がどのような支援ができるかを議論する、大きな会議が開かれました。私はその現場対応や要望聞き取りを行う主要メンバーの一人として、横浜に泊まり込んで対応をしておりました。そうしたことから、年が明けたらすぐにTICADのフォローのためにアフリカに行って来いという指示をいただき、エチオピア、マダガスカル、南アフリカ、アンゴラ、エリトリアという5か国の訪問に向かうことになりました。

まずここ数年、アフリカの航空業界は大きな変化を迎えています。かつては旧植民地であったこともあり、ヨーロッパからの便が便利だったのですが、今一番便利だし、お客さんを囲い込みつつあるのは、UAE・ドバイのエミレーツ航空と、エチオピアのエチオピア航空です。両社ともに新しい機材をそろえ、アフリカの様々な国に定期便を飛ばしています。アフリカに行くというと、古い機材で不安を感じながら・・・というのは古いイメージで、今では最新の飛行機で快適にアフリカに向かうことができます。両社とも、それぞれの会社の大きな成長戦略として、アフリカ各国便に投資をすすめているのでしょう。今回はエチオピア航空をメインに回ることになりました。

成田からエチオピアまで、バンコク経由で15時間でした。いま、バンコクや香港、北京、仁川がアジアのハブ空港となっていて、日本の存在感が低下していることに危機感を感じます。地政学的に仕方がない面もありますが、せめて航空機リースなど、航空ビジネスにおいては日本をハブに成長させられないかと提言しています。税制など対応すべき課題はそれなりに大きく、実現するための力不足を痛感しています。その後、乗り換えてマダガスカルに向かいました。バオバブの木で有名な、アフリカの離れ小島(といっても日本の1.5倍)であるマダガスカルには初めて伺うことになります。

街中では、通りすがる人に「ニーハオ!」と言われます。この顔を見ると、中国人だと思うのでしょう。日本の存在感を出してゆかなければなりません。日本は日本らしく、教育や民生において草の根の支援を続けています。その国の国民に近いところで、例えば水道や医療、病院の建設や資材の支援、学校建設や教育方法の支援など、日本流の伴奏型支援をさらに拡充したいと思います。また日本の住友商事が大きな投資をして現地の経済活動・外貨獲得を支援しているニッケル・コバルト鉱山にも伺いました。日本からの投資も、その国が外貨を稼ぎ、稼いだ外貨を自国の国民生活に使うためにも非常に重要です。これからマダガスカルに興味を持つ日本企業を増やしてゆきたいと思っています。

その後、南アフリカに向かいました。南アフリカはアフリカ大陸の優等生と言われています。経済的にも、厚生の面でもアフリカではトップの国の一つです。かつてアパルトヘイトの国として知られ、マンデラ大統領がアパルトヘイトと戦い、諸外国も巻き込んで、南アフリカに経済制裁を課すことで、内外からの圧力を背景にアパルトヘイトが撤廃されました。ちなみに日本人は、本来は黄色人種ですからアジア人として差別されるのですが、アジア唯一の先進国ということで「名誉白人」とされていました。とはいえ、すべて白人と同等ではなく、なんと言ったらよいか…という状況だったのです。今やアパルトヘイトはなくなりましたが、主に白人層と、主に黒人層の所得格差はなくなっていません。むしろ拡大しているとの説もあるようです。失業率は高く、そのせいで治安も悪いです。アパルトヘイトで白人支配を否定した、までは良かったのでしょうが、白人社会を否定し、白人が行っていた教育を否定し・・・とやって、つまりはやりすぎて、黒人の子供たちの教育は世界では通用しないほど遅れてしまったようです。黒人の中にも白人と同様の教育を受けた子供たちは成長して社会の主要なポストに就くことができていますが、英語やオランダ語を否定し、白人教師を追放して、旧来の言葉で教科書もない教育を受けた子供たちは、大人になっても現代社会の仕事には就くことができません。ある意味で皮肉で残念なことですが、理想と現実のギャップ、適度に妥協できなかったことの被害者が現実にどうなっているか、それをまざまざと見せつけられる国が南アフリカです。昨年の日本でのラグビーワールドカップでは、優勝した南アフリカチームのスクラムハーフのデクラーク、キャプテンのシヤコリシの活躍は、全世界の国民の目に焼き付けられました。白人のスポーツで黒人が大活躍した姿になぞらえて、南アフリカの主に黒人の国民で困難な生活をしている人々に、日本としてどのような支援ができるか、しっかりと考える必要があります。

それから、アンゴラに向かいました。アンゴラも、独立時の共産主義陣営との結びつきから時間がたち、いまでは西側諸国とも積極的に交流するようになっています。日本は病院などの民生支援を積極的にしており、今回もいくつか宿題をいただきました。また、新たにマブンダ魚市場も訪問しました。ここは、マブンダさんというおばあちゃんが勝手に開設していた魚の取引所を、国や自治体が支援してなんとなく魚市場にしたもので、衛生的にもかなりよろしくない状況です。日本の某有名海産企業の支援をお願いし、衛生環境を整備できないか考えてゆきます。また、魚についての知識が浅く、例えば釣ってきた魚の血抜きも下処理もしないし、少し古いのは適当に干物にしてるだけだし、氷もなければ冷蔵もできないので、締めることもできないし、どんどん傷んで捨てるか、傷んだものを売るか、まあよろしくない状況です。日本の魚の知識や技術は世界一ですので、知識の普及や技術の指導、浄水器、製氷機、冷蔵庫、冷凍庫まで支援できれば、いよいよアンゴラのおいしい魚が日本に運ばれてくる日も近いと思っています。そうすれば、アンゴラは外貨を獲得し、その外貨で教育や民生の政策を充実させることができる。自立に向けた一歩になるのではないかと思っています。

その後、エチオピアに戻り、隣のエリトリアに行きました。エリトリアはエチオピアから独立した、ということもあり、二つの国は似ています。ともに、古代からの王国であり、いまなおエチオピア正教という由緒正しいキリスト教を信仰しているようです。かつての王様、あるいは国民はイスラエルのソロモン王の子孫だとか。そんなことが言われているほど、自国に誇りを持った国民の国です。アフリカでは唯一の文字を持った文化を持つ国でもあるようです。エチオピアは、人口が多く、多くの可能性を持った国です。エリトリアは、人口は少なく独裁政治ですが、その分治安は非常に安定している印象でした。ともに、アフリカの東の玄関として、また歴史的に地中海諸国のとのつながりが多いことから、アフリカとヨーロッパ、南西アジアを結ぶ機能が高まれば、大きな発展をすることができるでしょう。日本としては、水道の支援や電力の開発など、さまざまな期待にこたえなければなりません。また政治がさらに安定し、水質・電力が安定してくれば、日本企業の進出も十分可能だと思います。日本とビジョンを共有し、私たちも積極的に支援して、彼らの望む発展を手助けしてゆきます。

仕事を終えて、今度は仁川経由で日本に帰国しました。アフリカに行っていつも思うのは、豊かで文化的に成熟した日本に生まれた喜びです。私たちはこのことに感謝しつつ、まだ恵まれない状態にある国々への支援を惜しまないことです。日本は古い昔から豊かであったので、豊かさや実りを独占しようとはしてきませんでした。おすそ分けという言葉は、豊かであるから生まれた言葉です。毎日毎日アフリカや途上国のことを考える必要はありませんが、時々、それらの国々に思いを寄せていただきたいと思います。いまだに生まれた子供の半分が、一才を迎えられずに死んでしまう国がたくさんあります。少しのけがや病気で、薬も知識もないため死んでしまう国があります。近い民族同士で殺し合いをし、子どもたちが巻き添えになって死んでいく国があります。食べ物が足りず、奪い合いの末多くが餓死する国があります。それらの国を日本としてどう支え、どう発展するのを手伝えるか、私たちの経験を知恵として伝えられるか、ほんの少しでいいので考えていただければと思います。また力を持っている方や、情熱のある方には、そのお手伝いをいただきたいと思います。私も皆様から選んでいただき、応援していただいている国会議員として、皆様に代わってアフリカへの支援の最前線に立ってまいります。これからも、皆様からのご指導や激励をいただきたいと思います。

タグ: カテゴリー:活動報告
2019年05月21日 (火)

日本の財政を立て直す

私が国会議員を目指した大きな理由が、「日本の財政を立て直さなければ、将来大変なことになる!未来の子供たちに負担を先送りするのではなく、私たちの世代で再建を完了させたい。」という思いを、ずっと持ち続けてきたことです。そのために、産業活性化策や行財政改革、セーフティネットの強化を議論し続けてきました。

国の財政は、企業の財政や、家庭におけるやりくりも同じなのですが、日本のように国力、民力がある場合は一定の余裕があり、言わばある程度の広さがある道を車で走っているようなものです。つまり、景気の変動や政策によって、多少は右に寄ったり左に寄ったりしてもよく、つまるところクルマが道路の上に乗っていて、速い遅いはあるにせよ、国民の期待する目的地に向かって進んでいればよいということになります。

もとより、企業においても、家計においても、財政は良くなったり悪くなったりします。企業は経済の変動や、雇用の状態によって、収益や貯蓄が変動します。また突発的な事故や、商品の回収などで経常的ではない損失も出ます。家計においても同じで、家を建てるとか子供の進学とかで一時的にお金を出すことはありますが、だからといってそうした機会や、さらには災害や事故で一家離散というわけにいかないので、常に一定の蓄え、つまり道路に例えれば、多少風で揺られても大丈夫なように、できるだけ真ん中を走り、それぞれの道路の幅に余裕を持たせて、目的地に着けるように慎重に運転する必要があります。家庭ごとに、所得や資産はそれぞれですが、みなさんよく考え、よく備えながら家計を回しておられるのだと思います。いい加減なことを続けていると、どれだけ資産があろうと所得があろうと、破産したり一家離散したりするというのは、企業も家庭も同じで、そんな事例は世の中にいくらでも転がっています。

国も同じです。日本は民力があり、稼ぐ力がある国です。したがって、いま走っている道は、相当な広さがあります。「日本という国家全体」と「日本政府」とは少し違うものですが、日本全体の力は政府の力の源泉であり、日本全体の方向性を決めるのは政府の仕事、国政の仕事ですので、別々バラバラのものでは決してありません。日本全体は、この例えでは道路でありクルマなので、世界トップクラスの性能ですが、運転手である国政が下手な運転、誤った操作をやり続けると、目的地への到着は遅れ、性能もどんどん削がれていってしまいます。目的地には到着できないどころか、クルマが故障したり、あとの人が大変な出費をさせられるかもしれません。

いま、財政の再建は当初の目標から大きく後退しつつあります。経済の成長や税収の伸びが最初の見込みを下回り、政府の借金は増え続けています。いわば、道路の真ん中からコースアウトの方向に流されていることが止まらない状態であり、早く立て直さなければ脱輪してクラッシュしてしまう、と私は強い危機感を持っています。

一方で、どこからがコースアウトなのか、ギリシャなどはいろいろやっていますが、日本ほど大きな国がコースアウトするとどうなるのか、わからないこともたくさんあります。しかし一つはっきり言えることは、日本は整地されスピードを出せる道路の真ん中を走っているわけではなく、リスクも増えスピードも出しにくい道路の辺縁を走っているということです。税収の確保、無駄な支出の見直しなど、もう一度総点検して、私たちの世代のうちに道路の真ん中に戻したいと考えています。今のままでは、いつコースアウトするかわかりません。慣性力がついてしまうと、あっという間に外に出されます。また、経済危機、災害や天候の変動などがあったら非常に脆弱です。万が一、他国から攻撃され、防衛戦争を戦わなければならなくなったらどうするのか。一定の期間戦い、国を守り抜くための財政的余力は少ないのが実態です。私たちは、政治を担う以上、どんなことがあっても国を守り、国民の暮らしを守り、子供たちの未来を守れる体制をつくらなければなりません。優しくて強い、頼りになる日本政府に立て直してゆかなければなりません。どんどん弱体化する財政の問題に真正面から向き合い、対策を進めることこそ、私たちがやるべき子供たちの世代への責任だと思っています。

そうした中、MMTなど新しい意見が言われ始めています。私は賛同できない考え方ですが、経済の活性化のためならもっと借金を重ねても大丈夫だとする意見です。これは、コースアウトなんてない、エンジンをふかせば目的地には到着する。スピードが重要なので、コースを外れようと関係なく、エンジン出力こそが大事だ、というようなものです。エンジンが吹けなくなる、あるいはエンジンは回っているのにスピードが出ない、そうなったらその時に考えればよい、というのですが、それでは遅いし、回復不能になったら取り返しはつかないと私は考えています。

細かくは、最終的に私たちが取りまとめたものを添付いたしますが、私としては「不承不承納得した」、にすぎず、まだまだ甘いと思っています。これでも足りないと思っています。将来の視点に立ち、効果的な成長政策と共に税収を確保し、無駄な支出を抑えるということを、もっとスピード感と危機感をもって進めるべきだと思っています。政府に財政余力がないと、良いときは良いのですが、何かあったらその政府は極めてもろく、子供たちの世代に苦難を先送りするリスクがあるからです。企業でも、人と人の関係でも、健全な財政状態の人のほうが安心して付き合える、というのは世の道理です。不健全な財政の企業、家計にだらしない人とは付き合ってはいけない、行政から見ると、家計にだらしない人は支援の対象だ、ということです。外国から見て、また国民から見て、日本政府をそのような状態にするわけにはいきません。

また皆様のご意見を聞かせてください。財政は目立たない仕事ですが、国の根幹の仕事、政治家として真正面から向き合うべき仕事として、これからもライフワークにしてまいります。引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願いいたします。

令和時代の財政再建についての共通基本認識(概要)

令和時代の財政再建についての共通基本認識(本文)

タグ: カテゴリー:活動報告

交通事故で奪われた子どもたちの命

令和という新しい時代を迎え、日本中がお祝いムードの中、滋賀県では本当に悲しい交通事故が起きました。園児たちが散歩しているところに、交通事故で車道をそれたクルマが突入し、二人の子どもたちの命が失われてしまいました。まだ小さな命で、これからいろいろな人生が待っていたのに、と思うと、胸がしめつけられる思いです。心からご冥福をお祈りします。あわせて、多くの方がけがで入院しました。一刻も早い快復をお祈りしています。

この事故を受けてすぐに、国・県・市が協議して、今後の対策を速やかに進めることにしました。すでに交差点周辺の改良は着手しています。市では、すべての保育園、幼稚園、こども園の周囲の道路や、子供たちが多く通る道路の総点検を始めてくれています。国も予算を用意し、子供たちを交通事故から守るために緊急の工事を進める、と二階幹事長が表明しました。国、県、市が息を合わせて、スピード感をもって進めてゆきたいと思います。

一方で、最近増えている高齢者の事故と合わせて、免許制度のあり方にも踏み込まなければなりません。高齢者については、5年更新はしないということになっていて、事故や違反がなくても3年となっています。しかしこれでも不十分だと思っています。高齢者の認知機能の低下の速度を考えると、また人生に一区切りした高齢者が、これから未来が広がっている子供を殺す、という、決してあってはならないことを防ぐには、できれば1年更新、悪くとも2年更新くらいにしなければならないと思っています。これについてもしっかりと議論し進めてゆきます。私たち政治の不作為、政治の遅さが、何人の子供たちを犠牲にすればいいのか、ということを考えれば、遅滞は許されません。

また、高齢者については、更新時に座学だけではなく、実地試験をすべきと思っています。座学では運転技能は維持されないし、判断できません。実際に運転している状況を見て、更新すべきか不許可とするか、検査官が判断すべきだと思います。お役所はこの手の判断の責任を負わされるのを嫌がる傾向がありますが、これは国民の命、とりわけ弱い立場の子供たちの命にかかわる問題ですから、毅然と取り組むよう議論を進めたいと思います。

今回の事故は、しかしながら、高齢者によるものではなく、不注意によるものでした。運転しているときの不注意は、人を殺すこともある、まして、子供たちの未来を奪う可能性があるということを心にとどめて、ハンドルを握るようにしなければなりません。私も最大限の注意をします。皆様も、どうかお気を付けください。また、高齢となられ運転の不安が出てきた方には、勇気をもって免許を返納していただきたいと思います。これまでまじめに働いてきて、家族も守ってきて、人生の最後に犯罪者、人殺しになるのは、本当に悲しく残念なことだと思いますので。

タグ: カテゴリー:活動報告
2019年01月20日 (日)

新年を迎えて

新しい年を迎えました。皆様それぞれ、新しい目標と共に年を越されたことと思います。

私のほうは・・・大みそかにバイクで転倒し、足首を骨折してしまいました。気が緩んでいたというか、油断していたというか、凍結もしていない、浮き砂もない普通の道路で、一人で転んでしまったのです。ずいぶん大きく報道されたので、多くの皆様にご心配をおかけしてしまいました。本当に申し訳なく思っております。今年は「猪突猛進」をやめ、「油断大敵」を胸に刻んで、しっかりと着実に働きたいと誓いました。

しばらく入院して、ようやく落ち着いてきたので、お詫びとご報告を兼ねてこの記事を書いています。生まれて初めて救急車に乗りました。救急医療のありがたさ、地域医療の重要性を、身をもって感じました。骨折がフレイルの大きな原因になることもよくわかりました。すでに、左足は右足の半分程度の太さになっています。筋肉が落ちるのは、本当にあっという間です。治るまで数か月かかると思いますが、しっかりとリハビリをして、後遺症などが残らないようにしたいと思います。

さて、いよいよ28日から国会が始まります。私もそれまでには退院させてもらって、国会の仕事に支障のないようにしたいと思います。今回の国会は、3月末から始まる統一地方選挙、そして5月の新しい天皇陛下のご即位、7月には参議院選挙がありますので、非常に日程が詰まっています。例年より、こなせる案件の数が少なくなると思いますが、重要なことを先送りしないよう、しっかりと立案・審議を進めたいと思っています。

地元に関することでは、まずは来年度予算での対応、国から地域への支援を確実に進めます。国道1号線、161号線の整備は、私たちが責任を持って進めます。477号線、422号線、303号線、367号線は、県と連携し、国がしっかりと支援して整備を進めます。

新年早々熊本で地震がありましたが、災害対策は何より重要です。大戸川ダムについて、これまで地域の皆様には、雨が降るたびに避難勧告をせざるを得ない状況でした。梅雨や台風の時期に、毎日毎日避難勧告を受ける気持ちは、私たちの想像以上でしょう。安心して眠れる日はなかったかもしれません。なんとかこの状態を解決すべく、今年は大きく前進したいと思います。「誰一人取り残さない」国も、滋賀県も同じ思いで地域の安全を守ります。

また、これから3年間、集中的に強靭化を進めます。大津市、高島市においては、瀬田川、大戸川、安曇川を除いて、いずれも河川が小さく、これまで国では十分に応援できませんでした。しかし今年からの新しい方針で、小さな河川も国が直接支援できるようになりましたので、これを好機として、地域の安全レベルを大きく高めたいと思います。

教育について、大津市では、新たに中学校からの給食事業をスタートすることになりました。国としても、しっかりと支援し、市と国が連携して、おいしくて栄養の高い給食を子供たちに提供してまいります。また、県が所管している特別支援学校の充実強化も必要です。大津市内の施設の建て替えをふくめて、国も応援してしっかりと投資を進めてゆけるよう、協議します。学力、体力、そして心の力の3点において、それぞれの子供たちの良さを見つけ、伸ばしてゆく教育を作ります。

環境については、まず先進的なごみ焼却場の整備を支援します。ごみ問題は、市民の皆様に最も身近で、しかも環境影響の大きな事業です。大津市においては大規模建て替えを市と国が連携して進めています。地域のご理解を得て、着実に事業を進めます。高島市においては、昨年の暮れに場所について決定がなされました。このことを受けて、国が積極的に支援できるよう、準備を進めます。琵琶湖の環境についても、例えば除去に多額の費用をかけている水草について、これを電気に変えられないかなど、新しいチャレンジを進めてまいります。その他、環境にやさしい、環境負荷をゼロにする、商品と環境の関係を見える化するなど、新しい取り組みをしている企業について、金融機関とも連携しながら積極的な支援を展開します。

防衛に関しては、滋賀県における基地および自衛隊施設は、すべて私の選挙区に集中していることから、責任をもって対応してまいります。まず、昨年発生しました、饗庭野演習場において迫撃砲を誤った方向に撃ち、民間人に被害を出してしまったことについて、私からも深くお詫び申し上げます。市とも連携し、原因究明と再発防止について、厳しく指摘し改善いたしました。これからも、民主主義政治体制における防衛機構であることをしっかりと認識し、国民の皆様に代わって適切に指導してまいります。一方で、日本の周辺の防衛環境は厳しくなっており、国民と国土をしっかりと守れる体制整備に努めてまいります。沖縄県の負担軽減も含めて、滋賀県の皆様にはしっかりとご理解とご支援をいただけるよう、防衛政策の啓発に取り組みます。

中小企業に関しては、私は国会議員でたった一人しかいない中小企業診断士であり、私のライフワークです。事業承継を着実に進めるとともに、なかなか金融機関が対応しきれない小さな案件についても、国および地域の商工団体と連携して取り組めるよう、政策展開をします。M&Aについても、専門家と連携して、事業と従業員の雇用を守れるよう、対応できる体制整備を進めます。ものづくりやサービス業の高度化、生産性の向上のための投資を支援します。消費税増税対策や、海外展開支援も進めることで、中小企業の安定した操業と活性化を進めます。

さまざまな政策についてお話ししましたが、最も重視しているのは皆様の声です。声にならない声までしっかりと聴き分けて、皆様の期待に着実に応えてまいります。

重ねて申し上げますが、年末の私のミスもあり、今年は「猪突猛進」をしません。子供たちを見守りながら移動する母イノシシのように、国民の声を聞き、経済の状態をしっかりと観察し、着実な前進をしてまいります。

今年もご指導ご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

タグ: カテゴリー:活動報告
ページのトップへ