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国の守りと憲法改正について

日本が直面している大きな外交課題が、北朝鮮問題です。

北朝鮮は、核爆弾とICBM(大陸間弾道ミサイル)の開発を進め、いまや現実的な脅威となってきました。

この北朝鮮に対し、どのような外交姿勢で臨み、それはどの党がなしえるのか、ということが大きな争点の一つとなっています。

これは、率直に言って、自民党・公明党のいまの政権しか、なしえないと思っています。

総理を中心に、政府や党を挙げて、これまで地球儀を俯瞰する外交に努めてきました。友好的な国を増やし、日本の立場や課題を説明する活動をつづけていたところ、北朝鮮の脅威が急激に高まったのです。

いま、その成果を発揮するべき時となりました。国際社会としっかりと協力し、北朝鮮を封じ込めてゆかなければなりません。私たちが望むのは、北朝鮮に勝つことではありません。戦争を回避し、北朝鮮に国際社会への回帰の道をとらせること、ICBM開発を断念させることです。これは確かに、高いハードルであり、狭い道です。しかしながら、これに挑戦し続けなければなりませんし、真に戦争を回避し、北朝鮮の危機を乗り越えることは、いまの自民党・公明党の連立政権にしか出来ない、と確信しています。

また、この時に最も重要なことは、「国際社会の理解と協力」です。そしてそれを引き出すためには、「日本が自分さえ良ければ良いという安全保障の考え方を改め、国際平和に積極的に協力するという姿勢」です。

これまでは日本は、憲法9条を理由のひとつとして、国際社会の進める平和構築作業に、極めて限定的にしか協力できていませんでした。人と人の関係でもそうですが、自分のことしかやらない人、人のために何の協力もしないような人に、真に協力する人がいるでしょうか?これは難しいです。国と国の関係も同じで、自分のためにしか行動しない国に、本当に協力する国はありません。お金で釣るとか、そういうやり方もあるかもしれませんが、本当に危機的な状況になったときにお金で釣られてくれる確証などありません。私たちは2年前に平和安全法制を成立させ、国際平和への協力に一歩踏み込むことができました。このことは、国際社会は評価してくれています。それが今の国際協調の中での北朝鮮対策にプラスに働いていることも事実です。しかし、さらなる協力、さらなる信頼を得るためには、憲法9条のあり方を見直し、国際社会とともに積極的な平和貢献活動をできるようにすること、ひいてはその活動組織である自衛隊をしっかりと明記することは必要不可欠だといえます。

そのこと以上に、今、自衛隊では23万人の隊員が、昼夜を問わず、命を惜しまず、日本人の命と日本の領土を守ってくれています。23万人の隊員には、もちろん家族もいますし、子供たちもいます。仮にその子供が、友達から「お前のお父さんは憲法違反だ。テレビでそう言ってた。」なんてことがあったら、子供はどう思うでしょうか。その親である隊員はどう思うでしょうか。私は、自衛隊並びに自衛隊の本来の活動が、憲法違反の疑いをかけられることは、万に一つでも、あってはならないと思っています。どこからも、だれからも疑念を持たれることなく、その業務に励んでもらいたいと思っています。そして、誇りと高い使命感をもって働く隊員を、すべての国民が感謝と敬意をもって接するようにしたいと思っています。

そのためには、憲法を改正し、自衛隊をしっかりと明記して、360度どの方向から見ても、見間違えることなく、国を守る組織としての自衛隊の存在を位置づけるべきだと思っています。

いまの憲法が制定されてから、70年になります。時代は進みました。課題も変わってきました。憲法をアンタッチャブルなものとせず、良いものは残しつつ、時代に合わせて変化し、国の課題に対応しながら国民を守り続け、豊かな国民生活を支えるものにしなければなりません。

憲法改正に関する国民の議論を深め、時代に合った憲法の改正に向けた取り組みを着実に進めてゆきたいと思っています。