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議員外交 イスラエル訪問について

私たちが議員外交でイスラエルを訪問した件について、いろいろご意見をいただいております。
いくつか建設的なご指摘やご質問があったので、それにはお答えいたします。

①ネタニヤフ氏を「表敬訪問」したのか。

英語ではMTG w PM つまり、meeting with Prime Minister です。会議です。

②議員外交団はイスラエルの人質奪還作戦を支持しているのか。

まず今回の発端は、2023年10月7日、ハマスが明確にイスラエルの民間人を狙って集団虐殺を行ったことです。興奮しながら、時には笑いながら、アッラーアクバルと叫んで民間人を次々に殺してゆく映像が残っています。助けを求める人にトドメを刺し、生きたままクルマで引きずり殺し、犠牲者の首を切る映像まで。もう、顔を向き合わせた人を殺すなど、人としての心があるのか、疑います。これはまさにジェノサイドであり、私たちは決して許すことはできません。民間人1200人が殺され、250人が拉致されました。

一方で、人質奪還作戦について、連れ去られた国民を取り戻すことは国家の責任として行うことは理解しつつ、いわゆる正当防衛の範囲を超える過剰防衛ではないかという疑問は、私たちも、多くの日本人も、持っています。

前提として、実際の軍事作戦の情報を知らないので軽々なことは言えません。
そもそもハマスは、民間人を人間の盾として使っています。一般人を弾除けに使い、その隙間から撃ってくるのです。非道な行為ですがそれを前提に、しっかりと避難勧告をし、避難完了が確認できていたのか、ハマスと一般人を切り分けるための作業をどれだけやったのか、またそれが可能だったのか、私たちではわかりません。
しかし結果として、数万人の民間人の被害者を出し、その約半分が子供です。この事実は、私たちは受け入れることはできません。これまでも超党派の人権外交議員連盟において声明を出し、政府に行動を求めています。

今回の議員外交ミッションのメンバーも、このことについて多くの日本人が心を痛めていること、他に方法はなかったのか、など、議論をしました。ガザにおける民間人のコラテラルダメージについては、それを支持する議員はいなかったと思います。

また、超党派による議員外交は、少なくとも私たち民主主義国においては、政府と独立して行います。国交のない国とも交流するなど、政府にできないことをやるのも、重要な役割です。特定の主義主張のためや、立ち位置や好き嫌いで行うものではありません。それは一党で行えば良いものです。海外で主義主張をやりたいなら、それは活動家としてやる方法もあります。議員として役割を果たすためには、主義主張にとらわれていると仕事はできません。

③今回の議員外交が、イスラエル政府に利用されたのではないか。ガザの復興やその支援にマイナスに作用したのではないか。

私たちは野党指導者とも面会していますし、与野党ともに、「政治的にナーバスだが」とか、「政治利用する気はないが」
など、気にかけて発言されていました。日本でどのように報道されているか知りませんが、それはあくまで報道であって、政治利用と言えるレベルのものはありません。それは国と国との信頼関係に影響するからです。国交のない国を相手とする時も、しっかり配慮しています。一方で、こうしたことを公開することは重要なことです。

ガザの復興や支援は、イスラエル側、パレスチナ側、双方の理解と協力が必要です。イスラエルの理解がなければ、ガザの復興は一歩も進みません。それが政治の現実です。私たち政治は、民間団体などが安全に活動する土台を作るのが仕事です。私たちは活動家ではありません。どちらかに一方的に味方し、他方を批判し罵倒することは、政治の仕事ではありません。それは結果として、多くの罪のない人々を苦しめることになります。

今回のイスラエル外交ミッションは、参加議員全員が、ガザの復興を願い、いつかきっと安全で豊かな地域を作るという決意で外交を行いました。このことはご理解いただきたいと思います。