いじめ対策でムダ組織
民主党政府は、大津のいじめ自殺問題を発端として全国的に議論が巻き起こっているいじめ問題について、当面の対策として、大臣直轄のいじめ対策の相談や対応が出来る組織をつくると発表しました。
まったく現場の事が分かっていないか、日教組の言いなりかのどちらかですね。大臣直轄でこんな組織を作って、何の意味があるのでしょうか?全く機能しないムダ組織をつくっただけのことだと思います。屋上屋を重ねると言うか、中二階をいくつも作って、「組織だけがうじゃうじゃ出来て、仕事は押し付け合ってやらないか、みんなで同じ仕事を重複してやる」という、まさに日教組や教育ムラの人たちの今まで通りのやり方です。子どもが自殺したのを口実に組織は焼け太りをするというのは、まったく許せない、ふざけているとしか言いようがない対応です。
そもそも、このいじめの問題を対応するのに、教育委員会の内部に組織をいくつつくってもムダですね。機能しないのでまた事件が起きて、いつもの通りに、「いじめの基準に適合しない」とか「気づかなかったと伺っている」とか「先生が忙しすぎて・・・」と、聞きあきた言い訳が返ってくるだけです。
私は市長部局側か、県庁の知事部局に調査・摘発組織をつくるか、あるいは警察に同様の部門をつくって相互牽制させないと、絶対に機能しないと確信しています。教育委員会の閉鎖性、さらには日教組の組織の強さは、「教室の公開度」で分かると言われています。教師を労働者と規定する日教組は、教員や教育状況のチェックに校長先生などが教室に入ることを拒否します。もちろん外部の人間もです。「教員をチェックしに来たのか!」「教育の民主化に反する!」などと言って、教師の評価をさせないのです。その体質が蔓延すると、教師はまるで労働者同士のように、かばい合って守りあって隠しあう。私はこの体質そのものを突き破らないと、親から見ても安心して任せられる教育はできないと確信しています。
私は、教師は先生だと思っています。実際私も多くの良い先生、労働者ではなく教育者としての自負を持って教えてくださった先生方から刺激を受け、教育を受け、今の自分が出来たと本当に感謝しています。しかし逆に、悪い先生にあたった場合、子どもにとってのその1年は二度とないわけですから、取り返しのつかない事になるわけです。だからこそ、私は民間企業以上に、教師の評価は正しくしなければならないと思っています。頑張る先生はしっかりと処遇して、一方でダメな先生には職場を変わってもらう。子どもの前に立たない仕事に変わってもらう。これは、当然の事です。本当に先生と言える人だけが子どもたちの前に立つ、そうして日本のすばらしい先生方、安心して子どもを預けられる教育を取り戻してゆかなければなりません。
とにかく、今回の事件をムダにしないためにも、教育の世界に外部の目を入れてゆかなければなりません。しかも冷静で、厳しく、公平な目を。それが出来なければ、亡くなった子どもが浮かばれないと思っています。
具体的な例を挙げれば、たとえば子どもの窃盗。コンビニなどで万引きすると、すぐに警察に捕まります。そして親を呼ばれ、先生を呼ばれ、こんこんと説教されて、微罪や初犯なら帰される。こうやって、警察と言う外部機関が入るので、それなりに表に出るし、抑止力が働くわけです。今回の民主党政府のやり方のように、内部にいくら組織をつくっても、何にも変わりません。話題になっていて、何もしないと言われるので、何か目くらましに組織をつくっておけ、というのが見え見えじゃないですか。
今回の事に限らず、これまでの民主党政権の仕事を見ていると、一事が万事、こんなことばかりですね。いきがって政治主導とか言ってみたけど、現場も知らないし経験もない。適当に思いつきでやって、多額の税金を使って、失敗して、言い訳する。いろんな分野でこんな事の繰り返しばかりです。
本当に、このままでは危ない。日本がつぶされてしまいます。言葉は悪いかもしれませんが、あえて言わせていただくと、「このまま民主党に日本を潰させてたまるか!」と、私は強く思っています。何としても日本を立て直せるよう、全力で頑張り抜きます。また皆様からの応援をよろしくお願いいたします。