滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)

2024年01月の記事一覧

2024.01.26 (金)

第213国会が開会しました。政治改革国会になるのでしょうか。

今日から第213国会が開会しました。まずは150日間、そして必要なら延長して、予算の審議、法案の審議、その他特に政治改革についての議論、そして行動・実行をしてゆきます。

昨年発覚した、自民党の一部派閥のパーティー券に伴う不適切な経理処理、それらの議論が進む中で、自民党の派閥の意味や問題点、その存続の可否が党内の会議だけではなく、様々なメディアで議論されています。さらには昭和63年に発生したリクルート事件をきっかけに自民党改革が議論され、その翌年、平成元年に自民党が自ら決めた「政治改革大綱」。この中には「派閥解消の第一歩」として、「最高顧問の派閥離脱」「総裁、副総裁、幹事長、総務会長、政務調査会長、参議院議員会長、閣僚は在任中派閥を離脱」と明記されています。この35年前に自民党が国民と交わした約束を、いつになったら守るのかという疑問が投げかけられています。

いまこれを書いている時点においても、政治は刻一刻と動いています。これまでに、岸田総理が岸田派解散を検討と表明し、二階派は解散を決定。その後清和研(安倍派は失礼な呼称と思うので塩谷座でしょうか)が解散を決定しました。そして昨日、森山派、有隣会(谷垣グループ)が解散を決定。現時点で政治団体として残っているのは、麻生派、茂木派、石破グループの3団体となりました。

昨日決まった「中間とりまとめ」において、「派閥」の解消というタイトルのもと、いろいろ書かれていますが、それが実態を伴うもの、党の機構を変化させるものになるかどうかは、これからの運用次第です。この改革案が良いとか悪いとか、それは私たちが評価するものではなく、国民に評価していただくものです。現時点で派閥あるいは派閥に準ずるものとして残った3団体については、それぞれの団体で議論し、中間とりまとめに沿った形で派閥を解消されるものと思います。

それと、昨日はもう一つ大きな動きがありました。それは、「政治改革大綱」についてです。小渕優子選挙対策委員長が、この35年前の約束を守るということで、茂木派を離脱されました。

じつは私も、今回の件があるまで、このような約束があることを知りませんでした。その冒頭には、「自らの出血と犠牲を覚悟して、国民に政治家の良心と責任感をしめす」とされています。これを決めた35年前には15歳の少女であった小渕優子さんが、誰よりも早く、率先してけじめをつけ、その責任を示されたことには敬意を表します。同時に、今回対象となっている各議員は、それぞれみずから検討して、適切な対応をしていただきたいと思います。約束を守ることは大切なことです。

年末にある議長経験者の方に呼ばれて、話を伺いました。その際に、「いいか大岡君、国民は良く見てるんだ。政治はな、緊張感を持って頑張ると政権を与えられる。でもそのうちたるんでくる。おごりが出てくる。そうすると、落とされる。私の感覚だとそうだな、だいたい10年か15年ごとに、おごりや油断からくる問題が発生する。その時にはな、若手ががんばらんといかん。思い切って掃除するつもりで、やりなさい。」「それとな、こういう時は、人の動きをよく見ておけよ。向かって行くやつ、逃げるやつ、性格や器量がわかる。ピンチに強い奴じゃないと、使い物にならん。」と言われました。金言だと思います。

この国会はおそらく冒頭から、国会の議論と並行して、自民党派閥問題、政治改革問題が議論され、またそれに関する目まぐるしい動きが出ることになりそうです。自民党にとってはピンチなんですけど、これまで変えられなかったものを変え、約束しながら忘れ去っていたものを思い出す、大きなチャンスかもしれません。

常に私たちの背中には国民がいて、国民の皆様から選んでいただいて国会で仕事をしている、ということを忘れずに、議員活動に邁進します。これからも皆様のご支援、それと合わせてご意見、ご指導をよろしくお願いいたします。

 

2024.01.01 (月)

2024年は政治への信頼回復の年。「行動してから考える」一年にします。

新しい年を迎えました。皆様それぞれ、新しい目標を立てられたことだと思います。大事なことは目標に向かう過程であり、それを楽しむことだと言われます。素晴らしい一年になることをお祈りしています。

さて、昨年から引き継いでいる課題として、国際的には何よりも戦争ですね。ウクライナの戦争に加えて、イスラエル・パレスチナにおいても激しい戦闘が発生し、多くの無辜の市民が犠牲となっています。特に子供や女性が理由もなく殺されていることには耐えられません。国際法違反を直ちにやめるよう、日本も行動するべきです。それ以外にも、緊張する台湾と中国の関係、ロシアが危機になったことで息を吹き返した北朝鮮、アフリカや西アジア、中央アジアなどの途上国支援、先進国を中心に脱炭素と経済の均衡ある発展をどう実現するか、など、山積した課題がありますので、私の得意分野から一つずつ取り組みを進めます。

国内に目を向けても、円安傾向とともに、物価の上昇が大きな課題です。これまではデフレが課題として対策をしてきたので、様々な政策を大きく転換しなければなりません。実際にはデフレ下での対策を未だに引きずっており、ともすればバラマキでしかも効果がない政策が目立ちます。これにはなぜか各省庁が反発するものもありますが、力強く一つずつ見直しを進めます。また、少子化が止まりません。昨年生まれた子供は72万6000人程度とのこと。あと20年たったことを想像すると、20歳の子供が72万人。これは途中で増えることはないので、この数字です。そして私たちの世代、団塊ジュニアが75歳前後になっていますが、一学年200万人。そしてその親、団塊世代が100歳前後になっていて、この世代はかなりお亡くなりになっているとはいえ、おそらく4分の1程度、70万人程度はご存命と思います。しかも認知症が進んでいると想定すると、日本の社会保障は間違いなく破たんします。少子化を食い止める対策は喫緊の課題ですし、医療や介護など社会保障の改革も今のうちから進めなければ間に合いません。

これら、防衛にしても少子化対策にしても、財源が必要なのですが・・・残念ながら昨年のうちに決めきることができませんでした。国民の負担が増えるので、誰もやりたくないのですが、だからと言って先送りしたら将来負担が増えるだけです。こんな無責任なことはできませんので、今年はしっかりと決める年にしたいと思います。

しかし、こうしたことを進めるうえで一番大事な「政治への信頼」が揺らいでいます。昨年の暮れに発覚した、一部の派閥、一部の議員のパーティー券に伴う政治資金の問題ですが、国民の間では自民党全体、ひいては他党も含めた政治全体の不信につながっています。もちろん私自身には何の問題もないのですが、所属する派閥が捜査されていますし、政治への信頼にかかわる根幹的な問題ですので、自民党改革は徹底的にやっていきたいと決意しています。派閥のあり方についても、国民の中から「時代遅れ」「気持ち悪い」などの批判をいただいています。私たちが十分に説明できていなかったことも原因ですし、これが政府や党人事の適材適所や、選挙区における公平公正な候補者選定を妨害しているとの批判は当たっています。したがって派閥のあり方も抜本的に議論し、必要な改革を進めるべきだと思っています。これらはこれまでのしがらみにとらわれていたら何一つできません。しがらみを捨てて国民のため、国政のために何をすべきかを軸に議論します。

私は今年も行動し、実践する年にします。聞くところによると、人間の脳科学では、まず考えてから行動するという構造になっておらず、行動してから考える(つまり検証し分析し、次の行動で対策する)という構造になっているとのこと。つまり一歩目の行動、実践をやらない限り、考えも検証も修正も成長もできないということのようです。周りの人は私のことを「考える前に行動するタイプ」と思っておられるようですが、私自身としては、行動する前に結構いろいろ考えたり想像をめぐらしたりするほうだと自認しています。今年は自分なりには、行動前にいろいろ考えることを少し減らして、まず一歩を踏み出してから考えて次の一歩を踏み出すというサイクルで活動したいと思います。そのサイクルを速く回すということを心がけます。

今年も、国際的にも国内的にも課題が次々に発生する1年になると思います。政治家の真骨頂は、こうした次々に現れる新しい課題にどう的確に対応し、判断するか、にかかっていると思っています。事後にじっくり分析することは二の次で、まずは直面する課題に正しく判断し行動する力こそ、政治家に求められる素養だと考えています。今年の新しい課題に果敢に挑戦し、正しい答えを導き出せる1年にしたいと思いますので、引き続きご指導とご支援をよろしくお願いいたします。

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