第213国会が開会しました。政治改革国会になるのでしょうか。
今日から第213国会が開会しました。まずは150日間、そして必要なら延長して、予算の審議、法案の審議、その他特に政治改革についての議論、そして行動・実行をしてゆきます。
昨年発覚した、自民党の一部派閥のパーティー券に伴う不適切な経理処理、それらの議論が進む中で、自民党の派閥の意味や問題点、その存続の可否が党内の会議だけではなく、様々なメディアで議論されています。さらには昭和63年に発生したリクルート事件をきっかけに自民党改革が議論され、その翌年、平成元年に自民党が自ら決めた「政治改革大綱」。この中には「派閥解消の第一歩」として、「最高顧問の派閥離脱」「総裁、副総裁、幹事長、総務会長、政務調査会長、参議院議員会長、閣僚は在任中派閥を離脱」と明記されています。この35年前に自民党が国民と交わした約束を、いつになったら守るのかという疑問が投げかけられています。
いまこれを書いている時点においても、政治は刻一刻と動いています。これまでに、岸田総理が岸田派解散を検討と表明し、二階派は解散を決定。その後清和研(安倍派は失礼な呼称と思うので塩谷座でしょうか)が解散を決定しました。そして昨日、森山派、有隣会(谷垣グループ)が解散を決定。現時点で政治団体として残っているのは、麻生派、茂木派、石破グループの3団体となりました。
昨日決まった「中間とりまとめ」において、「派閥」の解消というタイトルのもと、いろいろ書かれていますが、それが実態を伴うもの、党の機構を変化させるものになるかどうかは、これからの運用次第です。この改革案が良いとか悪いとか、それは私たちが評価するものではなく、国民に評価していただくものです。現時点で派閥あるいは派閥に準ずるものとして残った3団体については、それぞれの団体で議論し、中間とりまとめに沿った形で派閥を解消されるものと思います。
それと、昨日はもう一つ大きな動きがありました。それは、「政治改革大綱」についてです。小渕優子選挙対策委員長が、この35年前の約束を守るということで、茂木派を離脱されました。
じつは私も、今回の件があるまで、このような約束があることを知りませんでした。その冒頭には、「自らの出血と犠牲を覚悟して、国民に政治家の良心と責任感をしめす」とされています。これを決めた35年前には15歳の少女であった小渕優子さんが、誰よりも早く、率先してけじめをつけ、その責任を示されたことには敬意を表します。同時に、今回対象となっている各議員は、それぞれみずから検討して、適切な対応をしていただきたいと思います。約束を守ることは大切なことです。
年末にある議長経験者の方に呼ばれて、話を伺いました。その際に、「いいか大岡君、国民は良く見てるんだ。政治はな、緊張感を持って頑張ると政権を与えられる。でもそのうちたるんでくる。おごりが出てくる。そうすると、落とされる。私の感覚だとそうだな、だいたい10年か15年ごとに、おごりや油断からくる問題が発生する。その時にはな、若手ががんばらんといかん。思い切って掃除するつもりで、やりなさい。」「それとな、こういう時は、人の動きをよく見ておけよ。向かって行くやつ、逃げるやつ、性格や器量がわかる。ピンチに強い奴じゃないと、使い物にならん。」と言われました。金言だと思います。
この国会はおそらく冒頭から、国会の議論と並行して、自民党派閥問題、政治改革問題が議論され、またそれに関する目まぐるしい動きが出ることになりそうです。自民党にとってはピンチなんですけど、これまで変えられなかったものを変え、約束しながら忘れ去っていたものを思い出す、大きなチャンスかもしれません。
常に私たちの背中には国民がいて、国民の皆様から選んでいただいて国会で仕事をしている、ということを忘れずに、議員活動に邁進します。これからも皆様のご支援、それと合わせてご意見、ご指導をよろしくお願いいたします。