大岡敏孝 Official Site

令和6年度予算が成立しました。

令和6年度予算を。令和5年度のうち(令和6年3月31日まで)に成立させることができました。

小さなことのようですが、これは結構大事なことで、令和6年度からしっかりと行政がスタートできるかどうかに影響します。衆議院では、予算通過に関して、与野党でかなり厳しいせめぎあいがありました。野党としても予算成立を阻止する、ということまでは考えていなかったように思えます。成立阻止は行政の停滞を生むだけであって、野党への批判も強くなるからです。最終的には、土曜日も国会を開くことで、期限内(つまり参議院でもめたとしても衆議院の優越が発動して年度内成立する)に収めることができました。参議院においては与野党しっかりと協議をしていただき、少し余裕をもって成立することができました。

今年度の予算は、昨年に比べると少し小さな予算になりました。コロナが一定程度収束し、諸外国は平常時に戻している中、日本だけがいつまでもコロナ収束予算だの激変緩和だの言いながら、コロナ的な予算を続けていました。今回の予算で、まだ不十分とはいえ、平常化に向けた流れに戻すことができたと考えています。しかし中身は、昨年とほとんど変わりません。予備費が減って、その半分程度防衛費が増えて、最終的に微減で終わったという感じです。

私はこの、毎年変わりばえのしない予算こそ、日本の低成長というか、去年と変わらない今年を続けてきた最大の原因だと思っています。日本のGDP500兆のうち、一般会計100兆円、特別会計100兆円ということは、およそ4割に国が何らかの形で関与しているということですね。この4割が変化しなければ、GDPも、国民の生活や産業も、変化しにくいですよね。この変化できない国家、変化できない社会こそ、我が国が年老いた国になっているということの証明でもあります。若々しさと、老いとの最大の違いは、敏捷性、素早く変化する力です。若い人の動きは素早く、危機も素早く回避し、チャンスには前進できる。老人は動きが緩慢で、反射神経も衰えている。人はだれしも老いるのですが、国全体、社会全体が老いることは避けなければなりません。そうしなければ、世界的な競争がさらに激しくなる中、日本は経済的にも政治的にも支配される国、全体としてどこか別の国の支援を受けなければならない国になってしまいます。

来年度予算に向けた取り組みが、この五月連休を過ぎると始まります。私は毎年、思い切った変化、新しいチャレンジを訴え続けていますが、今年は経済状況も大きく変化しましたので、これまでの既得権的低成長的バラマキ的ぬるま湯的予算をしっかりと見直して、知恵と汗、努力を引き出す予算、同時にセーフティネットでやりなおせる予算に挑戦したいと思います。

あわせて、地元からの要望にもしっかりと答える予算にすることができました。これから個所付けなど地域と共有してゆきますが、長年の課題であった国道161号線の渋滞問題について、ようやくゴールが見えました。あと約1年で確実に完成させてゆきます。国道1号線についても、今年からルートや工法、そもそもの事業のしくみなど、いくつかのパターンを県民の皆様に示せるようにしたいと思います。大きな事業ですから、皆で考えて答えを出す公共事業にできればと思っています。その他、産業政策や教育政策など、それぞれの予算について、県や市町村と共有して、しっかりと執行してまいります。

ひとつひとつ、着実に仕事を進めることで、皆様からの信頼を積み上げたいと思います。国においても、県においても、課題はたくさんあります。それらの課題を正直に、誠実に説明して、解決に向けて理解と協力を得る、という姿勢で政治をすれば、おのずと信頼は積みあがると信じています。派閥パーティー券の不記載問題、県連の横領事件など、正直にお伝えし、解決方法をご説明し、処分は処分として、また理解や許しを得るべきは得て、まじめに進めてゆくという姿勢で政治を進めます。引き続き、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。