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小沢新党?

最近マスコミでは、小沢さんが離党することを確定的に報道していますね。まだ本人が何も言っていないのに、このような形で煽る、あるいはマスコミ主導で退路をふさぐのは、あまり好ましくないことだと思っています。

私は当初から、このタイミングでは小沢さんは離党しないと想定していました。おそらく一票の格差の問題が審議入りした時に、衆議院の比例代表の枠を80人削減を主張し、それを飲めない民主党を批判して、「消費税増税反対・議員定数削減」の二つの旗を掲げて新党を立ち上げる・・・これが私の予想したシナリオです。

実際、私も連日街頭に立ち、有権者の声に耳を傾けていますが、消費税の問題は関心が高いことを感じます。私自身も、これまで地方議員であったときから行財政改革を大きな柱の一つにしてきましたので、行財政改革よりも増税が先行することへの抵抗感はあります。

しかし一方で、子どもたちの世代にこれ以上つけを回さないためには、どこかで増税という選択をせざるを得ないというのも事実です。今さえよければいい、臭いものにはふたをして先送りすればいいという政治から決別し、長期的な視野に立って決断する、言いにくいことから逃げずに決断するという政治に転換するという決意から、自民党としても三党合意に踏み込んだ、と説明しています。

またすぐ目前に、一票の格差の是正という大きな政治課題に答えを出すタイミングが迫っています。これは、最高裁から違憲判決を出されている以上、国会として対応しないわけにはいきません。これに答えを出せなかったら、本当にこの政権は何だったのかということになります。

私個人としては、比例定数の削減は最低でも80以上にすべきだと思っています。将来的なビジョンとして、私はスピードある意思決定のために、衆議院と参議院を合併して、一つの国会をつくるということを目指しています。そのためには、衆議院も参議院も数を減らして、合計500以下にしておかないと、合併した時に入れる議事堂がない。したがって、衆議院350、参議院150くらいを目標に、連続的に定数を減らしてゆくべきだと考えています。

そうすると、今のうちに400にしておけば、衆議院のゴールである350が現実的になる。衆議院が先行的に定数を減らせれば、参議院も歩調を合わせざるを得なくなる。その発端は、衆議院が作るべきだと考えています。

この問題も、国民の関心は高い。そうすると、各政党が少し及び腰になっているところに、小沢さんが大幅削減を主張すれば、国民の支持を集めるかもしれません。

私にはそういうことが予想されるので、小沢さんの離党は一票の格差問題が審議に入ってからだ、と思っています。

いずれにしても、解散総選挙は近いですね。今日は自民党滋賀1区事務所の事務所開きです。秘書も3名が動き始めていますし、資材の手配も終わりました。いまのところ予定通りに準備を進めていますが、なんといっても相手が民主党の大物、野田政権のナンバー3ですので、油断をせずに思い切って当ってゆきたいと思っています。

また、自民党も、もっと目の覚めるような、思い切った改革を打ち出すべきだと思っています。幹部の方にお目にかかるたびに、そのように提言しています。自民党が変わった、改革政党になった、目の覚めるような対案を出すようになった、となれば、他党が離合集散しようと、関係なく国民の支持を得られると思います。

身を切る潔さをもち、党利党略・私利私欲ではなく、日本のために戦う自民党になれば、国民からの信頼を取り戻せます。少なくとも私は、そういう政治家でありたいと思っています。事務所開きを終えて、いよいよトップギアで走りますので、ぜひ引き続き応援してください。よろしくお願いします。