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教育について

今回は、教育政策について書きたいと思います。

日本は、はるか昔から教育の力、国民の力で繁栄を続けてきました。これは、フランシスコ・ザビエルが1549年に本国ローマに送った手紙の中でも、「まず第一に、この国民は、私が出会った民族の中で、もっとも優れている。」と報告していることからもわかります。

その手紙の中でザビエルは、日本人の特長として、①名誉心が強く、金銭や財宝より名誉を尊ぶ、②貧乏であっても武士が尊敬されている、③大多数が読み書きできる、④良心的で悪意がなく窃盗が少ない、⑤多くの儀礼がある、などの点を挙げています。今から500年も前に、ヨーロッパから来た異民族に非常に高く評価されていたことを、今の日本人である私たちは再認識する必要があると思います。

そうしたなか、日本の教育レベルは、OECD諸国(ヨーロッパを中心とした先進国)の中でも徐々に低下してきており、これは大きな課題です。やはり教育の基本は、頭を鍛えることと体を鍛えることですから、子どもたちを強く賢く育てる仕組みをつくります。ますますグローバル化が進む世界の中で、日本の子どもたちが、知恵や知識、体力・運動能力、文化・芸術力などで世界に通用する、世界の皆様から憧れと称賛を呼ぶよう、ひとりひとりの長所を伸ばす教育に転換してゆきたいと思います。

しかしそれ以上に大事なのが、子どもたちの心をどうはぐくむか、どう鍛えるかということです。特に大津市におきましては、いわゆる「いじめ自殺」問題が発生し、多くの皆様の心を痛めています。いま、市や県では全力で対応を進めていますが、亡くなった子どもが浮かばれるためにも、滋賀県から、大津市から、教育改革を発信してゆきたいと思っています。

あまり報道されていませんが、今の政権になってからの3年間、増え続けている数字があります。それは、子どもの自殺数です。この3年間増え続けて、ついに昨年は年間1000人を突破してしまいました。これは、事故死を除く、自殺のみの数字です。実に一日3人ずつ、首をくくったり、手首を切ったりしているわけですから、この問題はなんとしても、自民党が政権復帰してすぐに対応を進めなければなりません。

具体的には、教育面からのアプローチと、福祉面からのアプローチを進める必要があります。教育面については、道徳・倫理・武道などを通じて、子どもたちの心にしっかりとした一本の柱を立ててあげることが必要です。これは、日本人としての規範意識です。「頭がいいのは何のためか?人をだますためではない。暮らしやすい社会をつくるためだ。力が強いのは何のためか?弱い子をいじめるためではない。弱い人々を守るためだ。」という、いわば当たり前の、日本人としては武士道とも言える、清く正しい心をしっかりと育ててあげなければなりません。

また、教育面だけではなく、福祉面からのアプローチも必要です。子どもは親を選んで生まれてくることはできないため、養育能力も責任感もない親にあたった場合、本当に不幸な人生となってしまいます。親の愛情やかかわりを感じられなかったり、親のほうが犯罪を教えたり・・・そういう家庭の子供は、加害者になったり、被害者になったり、不幸やダメ人生の連鎖の中にとらわれてしまいます。こうしたことに巻き込まれて、何の罪もない人が被害を受けることも防いでゆかなければなりません。

しかし今の制度では、親権などが強すぎて、事前に、未然に、十分な指導や保護など行政が強制力を発揮することができません。自民党は、こうした問題に真正面から取り組み、「人権や親権は、罪のない人の不幸に優先されるものではないし、これから自分の人生をつくってゆく子どもたちの不幸に優先されるものではない。」という考え方に基づいて、法的・施設的な整備を進めてまいります。

自民党は、特に教育に熱心に取り組んでいる安倍総裁を先頭に、日本の子どもたちを、賢く、強く、そしてそれ以上に、清く正しい日本人として、立派に育ててまいります。

いよいよ、衆議院総選挙が近づいてまいりました。
私たちは、とにかくいろんな場所に立ち、丁寧に政策を語ってゆきたいと思います。風だとか、何とかブームだとかではなく、政策や人物で選んでいただけるよう、汗を流してまいります。
どうか、引き続き、皆様からの応援をよろしくお願い申し上げます。