滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)
2012年05月06日 (日)

まつりのあと

浜松まつりが終わりました。4日、5日とよく晴れたので、思う存分凧あげが出来たと思います。
写真は、うちの親戚の凧揚げです。本当に気持ち良く揚がりました。

私も5日には、2年ぶりに合戦に混ぜていただき、楽しませていただきました。
高校時代にラグビーをやっていた関係で、あの手の混戦は得意で・・・まあそれにしても、結構ラフプレーをやってますね。みんな興奮してきて、つい、という かわざと、相手町のメンバーを傷つけるようなことをやってしまうのだと思います。私は気づいたらその都度当人を注意して、ラフプレーをやめるように言いま した。みんな、私よりも若いせいか、注意されるとはっと我に返って、やめてくれました。

この手の事は慣れもあって・・・ラグビーでも、最初は過度に興奮するので、ラフプレーが出てしまうものでした。それがだんだん慣れて来て、余裕が出てくる と、紳士的な態度が取れるようになります。凧あげの合戦も同じで、経験者で余裕のある人はラフプレーをしませんね。余裕がなくなっている人がやるのでしょ う。浜松まつりでも、経験豊かな方々が指導することで、若い人たちに少しずつでもスポーツマンシップが浸透してくれるといいと思います。

ところで、政治的には、「静岡県暴力団排除条例」が施行されて初めて迎える浜松まつりとなりました。この条例は県議会を全会一致で通した重要な条例です。 まつりに暴力団はつきもの・・・などと、言うわけにはいきません。この条例を通したことで、悪質な暴力団の摘発がしやすくなったはずです。今回の浜松まつ りで、条例を活かして県警がどういう仕事をしたのか、5月議会がありますので、その前後での報告を待ちたいと思います。

まつりのあとの今日は・・・すごく町が静かでした。まさに「まつりのあと」です。
私は今朝から仕事が入っていたのでクルマで市内を走りましたが、道路はめちゃくちゃすいていて、町を歩く人もまるでなく・・・本当にまちが放心したような感じでした。

まつりが大成功に終わった人も、まつりで失敗した人もいると思います。
また、連休中には悲惨な事故が多数ありました。まつりのあとで「あとのまつり」と後悔しないように、ハメを外しすぎることなく、油断しすぎることなく、常にどこかに自制する気持ちを持たなければなりませんね。

明日から通常勤務が始まります。明日から襲ってくるのは・・・皆さんご存じの「五月病」です。
私もそんな病気になっている暇はないので、気を引き締めて、脇を引き締めて、職務にあたりたいと思います。

明日は滋賀県でひと仕事してきます。

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2012年05月03日 (木)

浜松まつりが開幕

今日から浜松まつりが開幕です。午前中はあいにくの雨でしたが、午後にはすっかり晴れて、明日からの凧揚げ合戦が楽しみです。

昨年は震災の関係で中止・延期になっていました。今期からは、運営体制も一新してスタートしますので、新たな気持ちでお祭りを創り上げていっていただきたいと思っています。

私も・・・後日しっかりと記事に書こうと思っていますが、浜松を地元としてのお祭り参加は今年が最後となります。いま少しずつ、継続中の仕事の処理と合わせて仕事の整理、引っ越しの準備やら子どもの転校の準備を始めていますが・・・なかなか時間がかかります。あせらずじっくりと進めてゆきたいと思っています。

今年は、私の妹夫婦の初子のお祝いもあります。明日は凧あげがあるので、朝から会場に向かう予定です。

昨日までめちゃくちゃ忙しかったので、今日はゆっくりお祭りを楽しませていただきました。
明日と明後日の二日間も、子どもたちを連れて、じっくりと浜松のお祭りを楽しみたいと思っています。
何と言っても、浜松まつりの良さは、「子どもたちのためのお祭り」であることだと思っていますので。

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2012年04月14日 (土)

新東名が開通

今日は新東名の静岡県区間、160キロが一気に開通しました。
これは東海地震の確率が、先日の政府の発表で今後30年で88%と発表された中・・・県民の命を守る意味で、本当に喜ばしいことと思っています。

写真は・・・一般公開前に完成ほやほやの道路をバスで走らせていただきました。
工事の最中から時折視察には伺っていましたが、ようやく完成したと本当に喜ばしく思います。

コンクリートから人へ、という意味不明のフレーズが出回っていましたが、昨年の東日本大震災で気づいた事は、コンクリートをうまく使うことで人の命も社会も守らなければならないということです。コンクリートも鉄もプラスチックも、人の社会を形成するための道具であって、そもそもコンクリートか人かなどという二者択一を想定させるような言い方がおかしいんですね。

それはさておき、道路は、特に震災直後の避難から救助、そして復興支援を行う上で、必要不可欠のインフラです。海岸沿いを通っていた旧東名だけでは静岡の防災体制は不安でしたが、この道路が出来たことで、一気に払しょくできると確信しています。

一方で、次のステップも確実に進めてゆかなければなりません。例えば、サービスエリアと直結した病院あるいは救命救急施設の整備です。これは、救急車の運行に高速道路を積極的に活用できると言うことで、これが実現すれば県内各地から最寄りの病院までの時間距離は一気に縮まります。特に、中山間地域には病院がなく、ドクターヘリ2機だけではカバーしきれませんでした。それが、内陸部を走る新東名を利用して救急患者を運べるとなると・・・震災の時だけでなく、日常的にも「命の道」として活用することができます。

今日の開通式は富士市で行われたのですが、開通式のあとバスで新東名を走り、祝賀会でネクスコ関係者と懇談やら政策要望をこなして、それから一般開放に合わせて自分の車で新東名を走りました。自分で運転しては知りたかったので、朝早く起きて富士まで自分の車で行っていたのです。

走ってみると、本当に走りやすい。トンネルなどにも走りやすくするための工夫があるようです。また、道路側面の壁も透明なパネルで・・・景色も見やすいので、飽きずに走れます。

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私たちは県として、この新しい技術満載の高速道路の開通に合わせて、最高速度を140キロにできないかと国に要望を出しています。もちろんすぐにそうなるとは思っていませんが、まずは120キロくらいで運用して、しばらく経過を確認して将来的には140キロにしてはどうかと思っているのです。

今日実際に走ってみて、100キロで走っていても体感的には80キロくらいと感じるほど、安全かつ快適に走れる道です。ちなみに私の車は軽自動車ですが、軽でもそう感じるので、普通車ならもっと快適な事でしょう。そういう点から、最高速度120キロは現実的だと感じました。これを実現するには広く国民的な議論が必要ですが、ぜひ取り組みたいと思っています。

それと、今日はサービスエリアに各駅停車しようと思っていました。しかし実際には・・・サービスエリアに入るクルマが大渋滞で、特に静岡SAは2キロ手前から渋滞でした。ということで、時間の都合で清水と静岡にしか立ち寄れませんでした。

二つのSAを見てまず感じた事は、とにかく広い!内陸部に道路を作るメリットの一つが、地価が安い事ですが、そのメリットを存分に生かした広いサービスエリアです。これなら・・・先ほど申し上げた医療をはじめ、地域行政との連携も十分できそうです。今後利用者のニーズを見ながら、ネクスコさんと積極的な議論をしたいと思っています。

今日は一日、この新東名関連の動きでしたが、実際に走ってみることで、さらにイメージがわいてきました。これからも静岡県の重要な発展軸として、新東名高速を活用できるよう、いろいろな視点から政策提言をしてゆきたいと思います。

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2012年03月22日 (木)

静岡の物流政策

今日は、ふじのくにロジスティックスシンポジウムがありました。

これは、来年度から輸送・物流産業を静岡県の企業誘致の対象とすることに伴い、多くの県民や県内企業の皆様にお知らせをし、議論をしてもらおうと開催したものです。

これまで、静岡県の企業誘致は製造業のみを対象としたものでした。私は製造業出身であることからも、県内産業が製造業のみに頼る事のリスクを感じていたので、3年前から「製造業以外のジャンルも企業誘致の対象とすべき。まずは地の利を生かして輸送・物流産業を。」と政策提言し続けており、ようやく実を結んだ政策といえます。
その点で、達成感や充実感はあるし、県当局も良くやってくれたと思っています。ただ、これで終わりにしてはならないと思っています。静岡県の企業誘致の政策には、他にも多くの課題があるのです。

たとえば、企業が資産を持たない経営に変化しつつあること。今の静岡県の企業誘致の制度では、所有者と使用者が異なる場合、補助が出来ない仕組みになっています。製造業が中心の時代、あるいは企業は資産を持つのが当たり前の時代から、今は変化してきています。特に物流の業界は変化が速い。そういうことに対応できるよう、制度の細部を見直してゆきたいと思います。

それから、製造業を含めて、中国やアジアの台頭が著しいことから、国内企業を付加価値の高いものに集約し、高度化して作り直して、生き残りを図ることが今後は増えるでしょう。こうした、新規事業所をつくるものの、それが縮小均衡の場合は補助の対象になりません。いまだに右肩上がりの幻想を持っていて、拡大して従業員が増えることが前提条件になっているのです。

私は製造業に携わっていた経験があり、その後も会社や関連企業と付き合い情報収集をしているので、よけいに製造業の難しさを肌で感じています。どの会社も、どの社長さんも、必死になって生き残りをかけて仕事をしています。その姿勢を見ると、政治や行政が涼しい場所できれいごとを言っていることに、罪悪感を感じるほどです。

これからは、静岡の産業を絶やさず残すためにも、また高付加価値化を進めるためにも、現実を直視した政策が求められています。分かっている人はいるのですが、キレイ事だけを述べ合う議論になったり、現実離れした、正論に見える机上の空論を持ちだされると肩身が狭いため、なかなか政策修正が進まないのが現状です。

しかし、静岡の産業の未来を見通すと、そうは言っていられないので、これからも冷静に、現実に即して議論を重ねて、地域の産業を残し、発展させる戦略を組み立ててまいります。

政府は増税の話ばかりで、何の景気対策も打っていません。苦しい状況ですが、文句を言えば倒産を免れるわけではないので、地元企業と一緒になって生き残りのための政策を進めてゆきたいと思います。また皆様からのご支援をよろしくお願いします。

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2012年03月17日 (土)

結局、副知事議案は否決

昨日の2月議会本会議最終日、結局は副知事選任議案は否決されてしまいました。

当日の議事進行も変更に次ぐ変更で・・・こんなに何度も議運が開かれるのは、あまりありませんね。
会議時間も延長して・・・私も討論に立ったのですが・・・結局は自民改革会議の姿勢は変わらず否決でした。

何ともむなしいと言うか、力が抜けた議会でした。私たちは何とか可決してもらおうと頑張ったのですが、力が足りませんでした。これは、本当に反省しなければなりません。議会が閉会したのは夜7時、その後事務処理やら報告事項やらがあって、議会を出たのは夜9時でした。密度の濃い一日でしたので、どっと疲れました。

何と言っても、人事でもめたと言うのが一番問題です。県庁で働く6000人の職員の中にも動揺が広がった事でしょう。こうしたことが積み重なると、知事を はじめとする県庁トップや、議会に対する信頼感や求心力が低下します。トップや議会のやる気や情熱があれば、県職員は寝食を忘れて働いてくれます。しかし 逆だと、6000人全体のやる気が低下してしまうのです。

この混乱を早期に収拾しなければならないと言う思いは、私たち川勝知事を支える立場の議員も、自民改革会議の皆様も同じです。この否決を機に、しっかりとなりを直して、前向きな議論が出来る環境整備に力を注ぎたいと思っています。

そうしたなか、早速知事側も動いてくれまして、3月中に臨時議会を開催する運びとなりそうです。おそらく30日になると思われます。そうすると、23日に 議会運営委員会となりますので、それまでにしっかりと対話を重ね、信頼関係を再構築する必要があります。仕切り直すための時間はそう長くありません。祝日 も入るので、実際の稼働日は3日間となります。

いずれにしても、4月からの来年度に悪い影響を引きずらないようにするため、3月のうちにしっかりと処理しておかなければなりません。

「話せばわかる」は、私がいつも肝に銘じている言葉の一つです。自民改革会議の議員さんたちも、望んでやっているわけではありませんし、浮かれたり嫌がら せでやっているわけではありません。県政を良くしたいと言う思いは同じなのに、ちょっとしたことで歯車がかみ合わなかっただけだと思っています。丁寧に対話をすれば、十分解決できることだと思っています。私も限られた時間の中で、一人でも多くの自民改革会議の議員さんと対話をし、理解と協力をお願いしてゆこうと思ってい ます。

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2012年03月15日 (木)

岩瀬副知事が辞任

今日は午前中に、議会運営委員会で本会議最終日の進め方を決めていたのですが・・・午後になって岩瀬副知事が辞任するとの連絡が入りました。

「はあ?そんなのダメだ!絶対に止めないと!」と思い、形相を変えて知事公室に飛び込んだのですが、職員に制止されてしまいました。そこで返す刀で副知事 室に乗り込んで、岩瀬副知事をつかまえて、辞任を取り消すように説得したのですが・・・残念ながら、私の力では止められませんでした。

いきなりこの部分を読んだらわけがわからないと思いますので、今議会における副知事人事の審議の流れを簡単に説明すると・・・
1.知事はかねてから、地震・津波・原発対策や新東名周辺開発など県政の重要課題が山積しているので、副知事は3人にしたいと言っていた。ちなみに条例上は定数は3人。
2.しかし、自民党系の会派、自民改革会議は、行革を進める観点から、3人にすると費用が3000万円も余計にかかること、さらに昨年末に大村副知事を国 に帰した際に「一人でもやれる」と知事が発言したことから、いきなり3人は認められない。2人なら認めると牽制していた。
3.そこに知事が、「根回しや取引はしない」として、自民改革会議との事前協議もなく2人目、3人目の副知事案を提案。自民改革会議は反発。
4.委員会審議の結果、所管委員会では自民改革会議が過半数割れしているので、民主系・公明党・無所属の賛成多数で可決。
5.本会議では自民改革会議が過半数を占めているため、否決される見通し。その際自民改革会議は、「2人の副知事に優劣はつけられない。否決されるのを分 かっていながらあえて提案した知事への再考を促す意味で、2人とも否決する。出直すべきだ。」としていたので、2人とも否決されることが見込まれていた。
6.本会議最終日、つまり採決の日を翌日に控えた今日、突然現職の岩瀬副知事が辞任。副知事が空席になったので、自民改革会議は2人までなら認めると言っているので、副知事人事案が可決される環境が整ったことになった。
というわけです。

私は岩瀬副知事にあって、
「チーム川勝として議案を出したのだから、このまま一丸となって進むしかない。土壇場になって協議を求めてもダメだ。協議の申し出は、採決を見てから打つ のが筋だ。途中でやめたり、これまでの主張を変更したら、いままで必死で支えてきた民主や公明、無所属の議員たちははしごを外されることになる。それまで は苦しいだろうが、辞任してはダメだ。」
と言ったのですが、
「先生、これまでずっと引き止めてくれたのはありがたいが、私の後輩が目の前で否決されるのを見てられない。3月や4月に臨時会を開いても、このままでは事態を打開できない。私が辞めるしかない。」
と返されたので、
「いや、後輩の立場にもなってもらいたい。岩瀬さんが腹を切った後の椅子に、大須賀さんが座れるわけがないだろう。県庁の組織を壊しちゃいけない。表に出 ていないが、自民改革会議の幹部だって、妥協案を探ろうとしてくれているんだ。もう少しの我慢だ。5月までにはきっと打開できる。」
と言ったのですが、
「二人の後輩は、そんなにやわじゃないですよ。県庁の組織はしっかりしています。私の事を思うなら、先輩面させてください。議案を通してもらうことが、今 の私にとっては一番ありがたいことなんです。知事はよく私を2年も使ってくれました。与えられた立場でできることを、全うさせてください。」
と言われました。私もそれ以上は言葉を継げず、説得を断念しました。

聞くところによると、自民改革会議の幹部も、「岩瀬の思いはよくわかった。そこまで決意しての行動なら、犬死にさせるわけにはいかない。」という武士の情けで、辞任を受け入れ、議案に賛成すると伺っています。

それにしても・・・予想していた中で最悪の結果です。わたしはかねてから、人事を政局にしてはならないと言い続けてきました。かつて国会においても、サブ プライムローンの問題が拡大している中、当時野党であった民主党が日銀の総裁人事を政局に絡めて空転させ、日本の経済に大きなダメージを与えたことがあり ました。これは、民主党出身の故・西岡参議院議長が、やってはならないことだったと深く反省しておられました。

同じことが静岡県議会でもおこったのです。結果として、岩瀬副知事を辞任させると言う、知事も、どの議員も求めていないような結論に行きつくことになりま した。結果として、根回しも取引もしないと言っていた知事は、副知事の首を取引に出したと言うことになってしまいました。失敗も犯罪も犯していない部下の 首を差し出すと言うのは、組織の運営上、絶対にやってはならないことです。

なぜこんなことになってしまったのか・・・知事の無策を責めようと思った瞬間もあるのですが・・・私も知事を支える立場の議員として無力であった、働きが 不十分であったと言わざるを得ません。おそらく知事も孤独だったのでしょう。勢いよく進んではみたものの、打開策が見えず、支援する立場の議員の動きも見 えず、疲れもたまっているところに岩瀬副知事が辞任したいと言ってきて・・・とっさに止められなかったのかもしれません。

ですから原因は・・・と言われれば・・・これは、経済学のゲーム理論でいう「非協力ゲーム」を進めてしまった事としか言えません。非協力ゲームは、「囚人 のジレンマ」といえばピンと来ると思いますが、お互いが非協力状態のままゲームというか、やり取りを進めると、結果としてお互いが望んでいない結果で均衡 してしまうと言うことです。この均衡状態をナッシュ均衡と言います。

知事は経済学者で、このことを重々承知しているにもかかわらず、非協力ゲームを進めてしまい、ナッシュ均衡の罠に落ちたと言う事です。もちろんこれは、自民改革会議も同じ事です。決して望んでいた結論ではなく、自民改革会議も大きなダメージを受けました。

これからは、この非協力ゲームを、協力ゲームに変えてゆかなければなりません。ナッシュ均衡に陥るのではなく、パレート最適と呼ばれるWIN-WINの状態を目指してゆかなければなりません。

そのために、決定的に欠けていたのは、対話です。根回しと言うと、なにかイヤらしく聞こえますが、それは対話と同義語です。対話と言えば、さわやかで堂々としたものに聞こえます。

今回の事件の教訓を生かすとすれば、これからは議会との対話、議員との対話、県民との対話、経済界との対話を重視した県政を進めてゆくことに尽きると、私も反省しました。

あす、本会議で採決があります。私は討論に立つことになっています。今日書いたような反省に立ち、しっかりと討論して、一歩成長する議会を創り上げてゆきたいと思っています。

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2012年03月06日 (火)

三遠南信道が開通


先日、三遠南信道の一部区間が開通し、その記念として行われた自転車走行会に参加してきました。

当日はあいにくの雨で・・・と言っても小雨でしたので、特に気にせずに走ることができました。
アクセルを踏んで走ると気付かないんでしょうが・・・自分の足で登ってみると、上り勾配は結構な坂です。しかも自動車専用道路ですから、長い下り→長いのぼり・・・というふうに続くので、予想以上に大変でした。

三遠南信道は、ご存じの通り、途中で計画が変更になって、特に浜松北部の区間が「現在ある道を拡幅して対応」となりました。これ、安全上大丈夫なのでしょうか?私は大いに疑問を持っています。

というのも、高架道路区間は80キロ、あるいは現実的には100キロ前後で走ってくる事でしょう。それが佐久間に入った途端、いきなり下道になる。しかも 現在の道というのは・・・ぐねぐねです。どんだけ拡幅しても、限度があるでしょう。すると、曲がり切れなかったりして・・・あのあたりだと谷底や川の中、 ということになりかねません。そういう意味で、非常に中途半端な整備方針です。これは、是非見直してもらいたいと思っています。

今回、一部区間が開通しましたが、これが本格的に効果を発揮するのは、第二東名が開通する4月14日以降でしょうね。これまでにないほどの長い距離が一気に開通するので、私も楽しみにしています。開通したらすぐに走りに行ってこようと思ってるくらいです。

第二東名と言えば、以前から開通が分かっていたので、私は1期目の時から「第二東名の開通に合わせて、インター周辺整備のための都市計画や農用地利用計画 の変更を市町村と協力して進めるべきだ」と言い続けてきました。しかし当時は「まだ先の話だし、土地利用はそう簡単にいかない」という固定観念を打ち破れ ず、政策提言が実りませんでした。

そうした中、この手のことについては天才的な川勝知事が「内陸フロンティア」という分かりやすい造語を発明し、県政の主要政策に位置付けてくれたおかげ で、一気にこの話が進むことになりました。知事はどうやら第二東名しか目に入っていないようですが、私が主張してきたのは第一東名も含めてです。実際に、 第一東名のインター周辺は土地利用が規制されており(具体的には、浜松インターは北半分が開発不可、浜松西インターは周囲全部が農地で開発不可)、こちら も含めて対応が必要なのです。

よく言われるのが、「農地転用をしやすくしてほしい」という事ですが、私はこんな程度の事では解決にならないと思っています。むしろ、思い切ってまちづく りのグランドデザインを書きなおす事です。個別の農地転用を重ねては、これは高度成長期の浜松が悪い例で反省点でもあるのですが、バラバラのまちづくりに なってしまいます。都市インフラを計画的に整備できず、結局まちの経営が非効率になり、行革の効果も出にくくなります。これは、企業において事業所や生産 資産がバラバラに配置されているのと同じことで、節約で対応しきれないほどムダが出てしまうと言うことです。

それに対して、私は県土利用や市の土地利用のグランドデザインを書きなおす作業をしたいと思っています。新しい時代に合わせて、どこを開発し、どこを農地 として保全するのか。またどこに道を通し、どこに社会資本整備を集中させるのか、ということを書きなおすのです。これはまさに、高度成長期を迎えるころ以 来の、大きな変革であり、地域の投資の呼び水となる大きな政策展開になります。

川勝知事は本気で「内陸フロンティア」を形にしようとしていますので、私もこれまで温めてきた政策をどんどん出して、21世紀のふじのくにづくりに積極的に関与しようと思っています。

来年度予算では、以前から主張してきた「企業誘致の規制緩和」、とりわけ「物流事業への拡大」を実現することができました。かねてから輸送業界、物流業界 の方々との意見交換を通じて、静岡県の物流面での可能性を確信しておりましたので、政策提言を始めてから3年ほどかかりましたが、ようやく形にすることが できました。今回の予算では総額22億円の計上となりましたが、あいにく東日本大震災があり、静岡県経済も低迷している中ですので、以前ほど投資意欲がな くなっていると思われます。いまいちど周知徹底して、ぜひ民間の皆様、物流業界の皆様に活用してもらいたいと思っています。

昨日までで本会議の審議が終わり、明日から委員会審議となります。
平成24年度の静岡県の政策の方向性をしっかり議論し、皆様に成長を感じてもらえるような政策を打てるよう、全力を尽くしたいと思っています。

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2012年02月16日 (木)

24年度予算案発表

先日、県の24年度予算案が発表されました。

私たちが県議会において議論を重ねてきたことが、予算として反映されています。私が提案してきたものの中には、採用されたものも不採用のものもありますが、「言わない限り、採用されない」のがルールですので、これからも提案をし続けたいと思っています。

その中で、私がこの2~3年取り組み続けて、ようやく採用に至ったのが「企業誘致の対象拡大」です。

これまで、静岡県の企業誘致は「製造業」のみに限られてきました。もちろんそれは、他県からの誘致だけでなく、地元企業の規模拡大も対象として製造業の発展に寄与してきました。私の出身であるスズキを含む多くの企業が、県の助成制度を活用して、地域に根差したモノづくり企業として、地域とともに発展してきた経緯があります。

しかし一方で、私は、リーマンショック以降、さらには円高が定着し始めて以降、モノづくり企業のみに頼った県経済の発展に限界を感じていました。そこで、そのころから他の成長分野を取り込めないか、静岡の地勢上、成長が見込める分野はないかと研究しながら、県当局と協議を続けてきたのです。もちろん本会議や委員会でも質問として取り上げ、知事の答弁を引き出す努力もしてきました。

そうした中、来年度予算では、企業誘致の対象拡大が採用されることになりました。これは本当によかったと思っています。今回の拡大では、私が静岡の地勢上有利と主張してきた、「物流事業」を対象に加えることができました。ただでさえ、静岡は東京と大阪のど真ん中で、一日で配送できる地域の人口が最も多いとされる県の一つです。さらに、今年の4月には第二東名が開通します。このチャンスを生かすしかない。そこで、かねてから主張してきた物流分野を重要な成長軸とさだめて、企業誘致や県内既存企業の事業拡大を後押しすることに決まりました。

さらに、医療や食、環境などの成長分野も対象とします。こうした分野は静岡は比較的弱かったのですが、モノづくり産業などとの連携も期待できるので、可能性は高い分野だと思います。また、他の地域にはない、豊富な水があります。今後、世界的に水の争奪戦が予想される中、水を豊富に持つ静岡県の強みを生かすべく、今のうちから手を打っておかなければなりません。

今回の企業誘致政策の進展は、私にとっても達成感のあるものでしたが、残念なのは予算規模自体は縮小してしまったことです。これは、現在の静岡県の新規企業立地の状況をみると、やむを得ないことなのかもしれません。私としては、せめて前年度並みを確保したいところでしたが。

また、これまでの製造業の企業誘致と違い、物流分野や成長分野は「足が速い」という特性があります。したがって、立地すれば当分その場所にとどまり生産と雇用を確保できる製造業と違った対応が必要になります。また、生産資源を原則自社保有する製造業と違って、物流や研究開発型の企業はすこし経営形態が異なります。ですから、当面は手さぐりしながら支援や県との連携のルールを作り上げてゆくことになるでしょう。

いずれにしても、地域経済の活性化、中小企業支援は私のライフワークの一つです。そのために、中小企業診断士の資格も取得しました。日本の経済が低迷する中、私は地域企業の突破力に期待し、それをしっかりと後押ししてゆきたいと思っています。

2月21日の開会、そして3月16日の閉会まで、当分は議案研究の日々となりますが、来年の成長に向けた議論を深められるよう頑張りたいと思います。

また皆さんのご意見をお聞かせください。

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2012年01月27日 (金)

三方原用水


昨日は三方原用水議連で視察を行いました。

三方原用水は、天竜川にある秋葉ダムから延々と浜松まで持ってきている用水で、農業用水、工業用水、そして生活用の上水として活用されています。

三方原台地の農業地帯は、満州から帰ってきた人たちが生活するため、このあたりの軍用地を開墾したことに始まります。水が不十分で、強酸性の土地であった三方原が、この用水が整備されたおかげで、浜松の農業を支える地域に変貌したのです。

しかし、昭和35年の着工から実に50年以上が経過し、設備の老朽化が問題になっています。いろんなところにガタがきて、水が漏れ始めているのです。ま た、当初に比べて畑地かんがいが増えたため、苗つけなどの時期に合わせて機動的に水を手配できる仕組みが求められてきました。そのため大規模修繕の必要が 出てきたのです。

今回見た大規模なサイホンやトンネルなどは、現行施設を活用しながら樹脂被覆などで漏水防止と長寿命化を図ります。また、最近の監視機器を導入し、省人化と合わせて機動的な水管理を出来るようにします。

TPP問題が一時騒がれて(いつの間にか下火になりましたが・・・それにしても日本人というか、日本のメディアというか・・・本当に飽きっぽいです ね。)、農業をつぶすだの守るだのという議論が盛り上がった時期がありましたが・・・TPPに参加するにせよ、しないにせよ、日本の農業再生は必要です。

そのための一つの答えが、最新の技術との融合による、高度管理です。これは、日本にしかできない技術と言えるでしょう。確かに、長年培ったカンによる農業 が基本ですが、残念ながらそれでは、21世紀には産業として成立しません。自民党政権時代も、また民主党になってからも、装備もなく規模も小さい農家を基 準として政策を組み立てたため、日本の農業のレベルが上がりませんでした。

一方で、頑張る農家、経営体として成功している農家は、そんな政府の政策など待っていられないとばかりにがんばって、十分な装備と収益性を確保してきまし た。いずれにしても、日本の農業が目指す姿は、世界最高の品質と、世界最高の安全性です。それを、後継者に世代交代しながら高めてゆける仕組みの構築で す。

いま、国会は消費税の事前協議をするとかしないとかでグダグダやってますが、そんな悠長なことをやっている時間があるのでしょうか。そんなことをしている うちに、どんどん財政は悪化するし、諸外国はどんどん政策を打ってきます。日本の政治が見失っているのは、また決定的に欠けているのは、スピード感です。

今回視察した水の確保は、農業の高度装備の第一歩です。こんごさらに、情報技術や制御技術を駆使して、最高の農業を創り上げなければなりません。その点では、オートバイや自動車の世界で、世界最高のものづくりを実践してきた浜松地域の強みが生かせると確信しています。

既得権にとらわれず、未来志向で、最高の農業を創り上げるにはどうすればいいか、日本の農業を再生し、後継者問題を解決するにはどうすればいいかを、今後関係機関と協議して合意に向けて取り組みたいと思います。

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2012年01月21日 (土)

天竜川のみそぎ

今日は神社庁の青年部の皆さんとともに、天竜川のみそぎに参加しました。

例年よりは少し暖かかったようですが・・・家を出たときは外気温は5度。
ふんどしとバスタオルを片手に、出陣しました。

みそぎでは、鳥船や気吹などの所作をしてから、天竜川に入ります。
船をこぐような動作をしながら和歌を読み、掛け声をかけるのが鳥船で、これは皆さんもご存じだと思います。

私も詳しく知っているわけではなく、祝詞もちゃんと言えないのですが、ある宮司さんから、
「それは知っているに越したことはありませんが、そんなことより一番大事なのは心です。この一年、日本が平らかであることをしっかりお祈りする思いです。格好だけなら、水浴びや寒中水泳とかわりませんからね。」と言われました。本当にその通りだと思います。

昨年が東日本大震災など、本当に大変な年でしたので、今年こそは良い年になることをしっかりと祈ってきました。もちろんそのあとは・・・すぐに温かいお風呂に入りました。そろそろ回復が遅くなり始める年齢ですので・・・。

こうした神道の行事というのは、私は宗教活動とは思っていません。むしろ、日本人としての活動だと思っています。一方で、盆暮れのお墓参り、これも厳密に は仏教の行事ですが、私の認識ではこれも日本人としての活動だと思っています。盆暮れには、かならず里帰りをすることにしています。

今年は特に、復興を本格化する年であり、東海地方は「明日は我が身」ですから、ソフト面・ハード面ともに防災対策に徹底して取り組む年になります。

その一方で・・・国政の方にはそういう決意や危機感、使命感はあるのでしょうか?
今日のニュースでは、消費税の増税分の使途が決まった、全額社会保障財源に使う、と報道されていましたが、こんなのはごまかしの世界です。実際には社会保 障のあらゆる分野に一般財源が投入されていて、それを減らして消費税を充当するだけのこと。専門的な見地から見れば、ほとんど意味のない報道・情報です。 というより、社会保障のためだから賛同してほしいと言う、民主党政権側の宣伝のような報道だと思いました。

それ以上に、私が問題だと思ったのは、「全額社会保障財源だから、消費税を上げる」と言いきった途端に、消費税は際限なく上がることになります。実際に、 医療、年金、生活保護など、社会保障費は増える一方です。これは選挙目当てのばらまき合戦の結果だと言っても過言ではないでしょう。

そうして社会保障費が増え続けている背景があって、消費税は全額社会保障財源と言ってしまえば・・・社会保障を賄えるだけ消費税を上げ続けると言うことが 正論として通ってしまいますね。私は本来保険制度になっている医療や年金などもこのようにしてしまえば、未納者、未払い者などのモラルハザードも加速する のではないかと懸念しています。

そんなことより、「税と社会保障の一体改革」と言っておきながら、社会保障改革はどうなったのでしょうか。いま、生活保護などの社会保障に切り込んでいる のは、大阪の橋下さんだけです。彼は本当に勇気を持ってやっていると思います。先日のパーティーでも、「社会保障改革をやらなければ、消費税が10%では 全く足りない。」という趣旨の発言をしているそうで、まったくその通りです。

消費税増税についての与野党協議を持ちかけているとのことですが、こんな小手先、ごまかしだらけで、しかも言うことがコロコロ変わるようでは、与野党協議に入れない野党の気持ちもよくわかります。

しかしいずれにしても、残念ながら、国政からは危機感も使命感も感じません。
写真の中でも一句詠みましたが、地域経済はいまだに冷えており、明らかに政治の低迷が経済の低迷を引き起こしてしまっている構図だと思っています。
今年は日本の政治も、経済も、厳しい決断を迫られる年になりそうです。そうした中、私も今日のみそぎで誓ったのですが、「日本再生・地域再生の先兵」となって頑張りたいと思っています。

もちろん、みなさまの健康と発展もお祈りしてきました。今年も気持ちを新たに頑張りたいと思います。

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