滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)

2011年07月の記事一覧

2011.07.25 (月)

舘山寺の花火

今日は舘山寺の花火に行ってきました。

毎年お邪魔しているのですが、舘山寺は打ち上げ場所が近くていいですね。
目の前で見られるし、爆発音がすごい迫力です。

ご存じの通り、花火は金属の炎色反応を利用しているのですが、花火に来ると、高校生のころに習ったまじないような炎色反応を思い出します。
リチウムが赤、ナトリウムが黄色、カリウムが紫、銅が緑でしたね。
リアカーなきK村・・・なんて覚えたのが懐かしいです。実際にどれがどのように使われているのかは知りませんが。

さて、震災を受ける前から、舘山寺をはじめとする観光地は軒並み厳しい状況が続いています。
この状況から勝ちぬくには、これまで通りから脱却する強い意志がひつようですね。それはまさに昨日書いた産業政策とイノベーションにもつながる発想です。

一方で、地道な努力、観光振興をお願いする一言というのも大事です。

今日の花火が始まる前に、康友市長があいさつで「今日の花火を楽しんでいただけたら、ぜひもう一度舘山寺に来ていただきたい。また友人を誘っていただきたい。」という趣旨の発言をされました。

実はこういう一言をあらゆる場所で忘れずに伝える事も、本当に重要です。
こういうことが、じわじわと効いてくると思っています。

私もいろんな場所で折に触れて、観光振興につながる発言をしたいと思っています。

2011.07.24 (日)

次世代の産業

先日、デジタルプロセス研究会が主催したものづくりの勉強会に参加しました。

これはかなりの豪華メンバーで、中小企業庁長官の高原さん、スズキの鈴木俊宏副社長、浜松ホトニクスの晝馬社長など、そうそうたるメンバーでの勉強会でした。

司会はテクノポリスの津田理事長。本当は津田理事長もパネルディスカッションに加わっていただければ、かなり議論の幅が広がって、多くの参加者の学びにつながったと思うのですが・・・次回に期待したいと思っています。

実業界のお二人(鈴木副社長と晝馬社長)は、お二人とも現場主義を徹底しておられて、具体的で現実的な意見を展開しておられました。多くの従業員を抱えて 皆さんに方針を示し、従業員全体のモチベーションを高める事が組織運営のキモですが、お二人とも体現しておられる事がよくわかりました。

一方で、最近私が心配しているのは、行政レベル、政策レベルの話で、やたらと地域性を主張したがる事です。浜松地域は確かにモノづくりで発展してきた地域ですが、ではすべて地域内調達で、地域が革新をしつづけることで発展してきたのかというと・・・そうではありません。

イノベーションというのは、どこで起きるかわからないんですね。浜松地域で起きるかもしれないし、隣の地区で起きるかもしれないし、隣の国で起きるかもし れない。そのイノベーションをどう取り込めるか、突出した革新についてゆけるかどうか、これこそが実は浜松地域の力だったんです。

しかしながら、最近は地域主権と関係あるのかどうか知りませんが、やたらと囲いたがる。囲うと言う事は、一見「油揚げをさらわれにくく」なるように思うか もしれませんが、競争力をなくすと言うことと同義であり、外の情報が入りにくくなると言うことと同義です。それで良くなると思っていれば、大間違いです。 それは、浜松地域の力の分析を誤っている証拠です。浜松はもともと内発的なイノベーションで発展したのではありません。外の情報を巧みに処理し、外の力を 取り込み、必死で食らいついて行った、これが力の源泉でした。

そう考えれば、経済産業政策は、もっともっと広く門戸を広げるべきです。日本中のあらゆる地域、さらには諸外国の突出しようとしている地域の情報を獲得 し、広くパートナーを作ってゆく。突出しようとする企業や地域を捕まえたら、今度はそれを取り込む。自分たちの物にする。そういった戦略に舵を切らない と、私は地域力が低下すると心配しています。

東日本大震災で、経済的にもかなりダメージが来ています。一方で、グローバル化の進展というか、経済の原理に従って発展途上国が比較優位の経済資源で攻勢をかけて来ている。そうした中で浜松は生き残りをかけて変化しなければならない時代を迎えています。

「強いものが生き残るのではなく、変化したものが生き残る。」とは、種の起源を書いて進化論を提唱したダーウィンの言葉といわれていますが、まさにこれを肝に銘じて、静岡県西部地域の産業政策を進めてゆきたいと思っています。

もちろん、政治、政党、さらには政局にも同じことが言えますね。
各政党は・・・旧態依然としたものを引きずっているように見えますが、これで日本の未来を描けるのでしょうか?どの党が最初にこのことに気づくのでしょうか?

地方議会は政党政治ではありませんので、議員個人の見識や人脈で仕事をします。私自身も生き残れるように、もちろんそれだけではなく地域の未来を託してもらえるように、変化を恐れず努力したいと思います。

2011.07.16 (土)

石巻に炊き出し

先日、石巻に浜松餃子の炊き出しに行ってきました。
これで東北入りは3度目となります。

被災地の様子は、がれきの撤去や仮設住宅の建設が進んでいるところと、そうではないところの差がだんだん出てきた感じですね。もちろんこれは地形的な違いもありますが、役所や公務員が流されいるかどうかの違いや、県の支援体制の濃淡が出ていると感じます。

今回は避難所になっているある小学校で行ったのですが、皆さん本当に喜んでくださいました。
地震が来てから、はじめて温かい餃子を食べたとのこと。毎日お弁当が支給されているのですが、もう飽きて来ているんですね。また、日本一おいしい魚が取れるところなのに、冷蔵設備や保存の関係から、お刺身などは支給されないそうです。それもつらいんでしょうね。

たくさん餃子を焼きましたので、だいぶ腕が上がりました。
今ならすごくおいしい浜松餃子をふるまう自信があります(笑)。

今回の地震に対して、私は被災地のためのみならず、静岡県のために何度も足を運ぼうと思っています。静岡県は東海地震の危険が言われ続けており、「明日は我が身」です。

地震や津波そのものは防げないかもしれません。しかしその後の対応は、間違いのないようにできるはずです。1カ月たったら住民ニーズはどうなるのか、2か月たったらどう変わるのか、3ヶ月経ったらどういう問題が発生するのか、これらは現地に行って体で感じない限りわかりません。その勉強をしっかりやっておこうと思っています。

そして、静岡県にフィードバックする。これは政治の最重要の仕事です。

私も震災後、多くの方から「政治の重要性、能力・人間力の高い政治家を選んでおく重要性を痛感しました」という声を耳にします。
民主主義ですから、皆さんが選んだ人が政治をやるのですが、これまで平和な時期は「政治家に求める能力」なんてあまり言われませんでした。それよりも二大政党のどちらがいいか、政権交代の是非など、うわっつらの薄っぺらい議論しかなかったのです。

その結果、小泉チルドレンがたくさん生まれたり、小沢チルドレンがたくさん生まれたり。
こんなことなら、何回解散・総選挙をやっても、何回政権交代しても、同じ事です。

今になって、多くの国民の皆様は「政治家に何を求めるのか」を意識し始めたのではないでしょうか。

私もそうした疑問というか、期待というか、課題というか・・・人間力と政策力を磨いて、皆様から託してもらえるよう、努力を重ねたいと思います。

これからも「現場主義」「人間力・政策力勝負」でがんばります!

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