滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)

2021年09月の記事一覧

2021.09.17 (金)

自民党総裁選挙

自民党総裁選挙

自民党の総裁選挙が始まりました。これは、今の菅総裁の任期が、その前の安倍総裁の任期の残り任期という規定だったことから、任期満了に伴い行われるものです。民主的な政党運営をするうえで、任期を守り、公正公平に次のトップを選ぶというのは、非常に大切なことです。(そういう点では、私はそれ以上に衆議院の任期を守るべきだと考えていて、総裁選挙を前倒ししてでも、衆議院は任期満了選挙、あるいは任期満了選挙になってしまう前に解散にするべきだと訴えていました。)

総裁選挙は、あくまで自民党という政党のトップを決めるものですが、いま自民党は政権政党ですので、議院内閣制に基づいて自民党の総裁が総理大臣になるという形で、民主主義を反映しています。さらに、たくさんある日本の政党のうち、自民党の最大の特長は、党員以外の方でも党の運営や総裁について、あれがいいだの、こうするべきだの、本当に熱心にご提案くださることです。私たちは「国民政党」と自分で言っていますが、こういう開かれた部分はこれからも大切にしてゆきたいと思います。

さてその総裁選挙ですが、私は今回「野田聖子」さんの推薦人になりました。いろいろ邪推する人もいますが、私はその前に発足した「党風一新の会」に入りました。この会の趣旨は、派閥にとらわれず、自分で考えて自分で行動する、ということでしたので、その通りに誰にも相談せず自分で考えて野田聖子さんを推薦することにしました。その理由は大きく二つです。

一つ目は、これまで何度も何度もチャレンジし、総裁選に出馬することがかなわなかった野田さんに対し、私の推薦状一枚で応援できるなら、使ってほしいと思ったことです。私自身も、落選を経験し、候補者公募でも2回失敗しています。思いを持ち続けることの大切さと、その難しさは理解しています。今回が4回目のチャレンジとなる野田さんに助力したいと思いました。

二つ目は、他の3名の候補者の方々に比べ、女性として、妻として、障害のある子供を持つ母親として、つらい思いや小さな喜びを経験し、本当に普通の人の暮らしの温度、普通に暮らす人の悩みやつらさを、より理解できる方だと思うからです。もちろん、他の候補者も素晴らしい方々ばかりです。しかしその中においても、私がこれまでの政治生活の中で出会った、障害のある子供を持つお母さんたちに似た、「芯の強さ」「賢さ」「自分の子供も、他人の子供も、きめ細かく心配し、その変化を見つける目」を持っていると感じたからです。

これまで野田聖子さんというと、政治家としてどういう視点で政治をするのか、どういう基準で判断をするのか、どういうイメージの国づくりを目指しているのか、というと、国民の中にはあまり理解されていないかもしれません。今回の総裁選挙で、限られた中ではありますが、多くの方に「野田聖子」という政治家について理解される機会になるのではと思っています。

また、皆様の中に、懸念する人がいるかもしれない点についても、正直にお伝えし、私の考えを書いておきます。

まず、ご主人様が元暴力団関係者ではないか、ということが週刊誌などでは言われています。これについては、大手新聞やテレビは報じておりませんので、その程度の確度の話だと思っています。この件で裁判も行われ、一部は勝訴され、また一部は係争中とのことです。私は詳細なことはわかりませんので、それ以上は答えられません。

ただ、一つはっきりとご本人がお約束されているのは、「私の夫には、今回の総裁選挙にも、これからの政治家としての活動や党務・公務にも、一切関わらせません。彼は公職者ではなく、試験を通った官僚でもないので、それは当然のことです。彼はもっぱら家のこと(これはおそらく野田家の資産や不動産などのことではないかと思いますが)をしています。私は常に、国民の声を聞き、その支持の下、公職にある方々、公務員として現場にあたっていただいている方々の力を借りて仕事を進めます。」と発言されています。

それから、ご主人が在日の外国人ではないかという指摘があります。これはデマで、日本人です。そもそも配偶者の国籍を聞くとか「何か変」と思われるかもしれませんが、これは逆に政治の世界では、海外においてもむしろ常識です。トランプ大統領の奥様がどこの人だとか、イギリスの王室のどなたがどの国の人と付き合っているとか、これは国民の判断にとって必要な情報と理解されています。それ以上の、その先祖がどうだとかこうだとか、そういうことまではわかりませんし、求めるのは困難です。野田聖子さんのご主人は日本人である、ということが事実です。

これから、ご本人はさまざまな場での政策論争において、ご自身の政策やビジョンを話されることだと思います。もちろん、私とは、一致している政策もあれば、真逆の政策もあります。自民党は、上から下まで意見が完全一致している政党ではありません。ひとりひとり違う意見を、会議でぶつけ合って、答えを見つけ出してゆく政党です。ですから、私は自分との違いは飲み込んで、一部は議論を経て合意点を見つけ出して、この総裁選挙を支えぬきたいと思います。

ひとつ、野田聖子さんと一致しているのは、「多様性」です。ご本人が一番大事なポイントとして、パンフレットの最初に書かれています。私は、もともと日本は多様性の国だと思ってきました。八百万の神様の世界観であったり、地域ごとに言葉も習慣も違ったり、いろんな人がいろんな仕事や活動をして、それぞれを認め合って調和してきた国だと思っています。また外国の文化、すぐれたものを取り入れ、さらに自分流に磨き上げるということは、日本人が世界一繊細な文化や技術を持つに至った背景です。「譲りあって、認め合う」「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という世界観は、私と野田聖子さんの考えは共通しています。

最後に、当たり前のことですが、党員の皆様それぞれの投票は自由です。4人の候補者、いずれも素晴らしい人物です。皆様それぞれが思う候補者に一票投じていただければと思います。そのうえで、もし私の思い、推薦する理由などに共感していただければ、「野田聖子」と書いていただければありがたく思います。

9月29日までの自民党総裁選挙、公正公平に、また自民党らしく、党員の方にも、党員ではない方にも、いろいろ考えたり意見を言い合ったりしながら、進めさせていただきます。引き続きのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

2021.09.09 (木)

『地域の皆様と語る会』Zoomご案内

現在週末に、地域のお声をお聞きする活動を続けてさせていただております。
滋賀県も緊急緊急事態宣言が9月末まで延長となり、不要不急の外出自粛をお願いするなか、
各会場から同時にzoomを使って配信をさせていただきます。
zoomにてご参加いただける方は、
info@oooka.com までご連絡をいただきますようお願い申し上げます。
折り返しミーティングID などをご連絡させていただきます。
①お名前
②メールアドレス
③緊急連絡先
④参加希望会場、時間
を開催日前日18:00までにお願いいたします。
ご不明な点は

 

大岡敏孝事務所 ℡077-526-7636 までご連絡いただきますようお願いいたします。

    
2021.09.01 (水)

アストラゼネカワクチンを接種

今日、アストラゼネカ製ワクチンの副反応などを調査するコホート調査に参加することにしたので、順天堂大学に行って、アストラゼネカのバキスゼブリアというワクチンを接種してきました。

今回の新型コロナワクチンはそもそも、我が国はファイザー、モデルナとあわせて、アストラゼネカ製のワクチンも承認していました。しかしその後、ヨーロッパにおいて「血栓ができやすい」との報告があり、一部の国が使用を止めたこともあって、日本でも一般に接種を広げずにいたのです。日本国内で製造され、今年は1億回分以上調達する予定のワクチンが、使われずに放っておくわけにいかないので、広く国民に広げる前に副反応などの調査をする、ということになったようです。

私も年齢的に接種時期が来ておらず、ワクチンを打っていない状態でしたので、何らかのお役に立てればということで、今回のコホート調査に参加することにしました。しかしすでに報道されていますが、都市部において、中年・若年の需要に対してワクチン不足が顕著になり、調査結果が出る前に東京や大阪には出荷することになりました。このあたり、段取りがちぐはぐになっている面があり、今後改善が必要ですね。むしろ今からだと、それぞれ別の種類のワクチンを1回ずつ交互に打つ「交差接種」のコホート調査に切り替えたほうがよさそうですね。それは担当にしっかりと提案しておきます。

コホート調査は全国7か所の機関が指定され、私は最も先行している順天堂大学の1組目でした。順天堂では500人の調査を予定しているとのこと。西日本では、神戸と熊本の2か所となりますので、ひょっとしたら滋賀県民でアストラゼネカを打つのは私が初めてかもしれません。1週間は毎日、腫れや副反応の状況を記録し、万が一(実際には100万に8件くらいのようです)血栓が出来たとき(脳の血栓、つまり脳梗塞などはどの程度自覚できるのかわかりませんが・・・)はすぐに窓口に連絡することになります。

いま、日本は猛烈なスピードでワクチン接種を進めて下さっています。これはまさに日本の「現場力」で、平日も土日もワクチン接種をしてくださっている医療関係の皆様のおかげです。また、一人一人がしっかりと予約し、正確に時間通りに行き、指示通り接種を進めるという、国民の協力のおかげです。先進国の中では出遅れたワクチン接種が、今は上位グループに迫る勢いとなってきました。このままのペースでいけば、10月末には希望者のほとんどの方に届けられるよう、国・県・市が連携して頑張ります。

一方で、若い女性の中には、ワクチンの体への影響、長期的な影響を心配する声があります。こうした相談を受けることもあります。その時には決まって、「不安な気持ちを持ちながらワクチンを打つのはやめてください。あくまで個人の判断で打つものです。一方で、ネット上などにはデマ情報も多いです。私たちは安全だと評価して承認していますが、これからも正確な情報を出すことに心がけますので、それを読んだり、すでに接種した人の話を聞いて、安心出来たら打ってください。嫌がる人に無理やり接種する、ということは全く考えていませんので。国民全員の分は用意しているので、いつでも、打ちたくなった時に申し込んでください。」と伝えています。そうすると、安心してくださいます。

確かに、ファイザーやモデルナといったメッセンジャーRNAワクチンは今回が初めて、アストラゼネカのウイルスベクターも初めてではないにせよ新しい技術です。したがって、今後5年、10年、20年となると影響はわかりません。ただし、世界各国も、コロナに感染するよりはワクチンを打ったほうがリスクが少ない、と評価して接種を進めています。政治が国民の命や健康を守る政策の柱の一つがワクチン政策で、これは「打つリスク」と「打たないリスク」を天秤にかけて評価しています。したがって、当然リスクはゼロではありません。打っても打たなくてもリスクはゼロになりません。これは、例えば移動するときに、車も電車も歩きもリスクはゼロではないし、エネルギーを得るにしても原発もソーラーも火力も風力もゼロリスクのものは無いのと同じことです。

この先、新型コロナが消えてなくなることはないと思います。だとすると、リスクが最小レベルになった時点で、その先はリスクを飲み込んで、社会活動、経済活動を再起動してゆかなければなりません。私は、この「社会・経済再起動」の道筋の提示は、近く行われる衆議院総選挙で国民の信を問う重要なテーマだと思っています。ワクチン接種の推進は、どの政権であろうと進めていた課題だと思いますが、社会・経済再起動、つまりいつごろからどのような手順で教育や福祉などの社会活動や、国民の暮らしそのものである経済活動を再起動し活性化するのか、という点は政党によって意見が異なり、さらには国民のご理解とご協力が不可欠だからです。国民が納得していない形で再起動しようとしても、絶対にうまくいかないからです。

いよいよ任期満了が近づいてきましたが、目先のことや党利党略にとらわれることなく、私たち新しい自民党は「国民政党である」との自覚をもって、国民と向き合い、国民と語り、その力をいただいて、政治を進めてまいります。引き続き、皆様のご意見を聞かせてくださいますよう、よろしくお願いいたします。

ページのトップへ