滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)

2013年12月の記事一覧

2013.12.29 (日)

政治資金規正法違反 その後

いよいよ年の瀬もせまってきました。今日は私は東京に来ていて、資料の整理や処分などをしています。はやく仕事を終えて、ゆっくりと新しい年を迎えたいと思っています。新年は、滋賀県の甲賀市の私の実家、静岡県浜松市の妻の実家をはしごして、正月二日には大津に帰る予定です。

さて、まずは先日皆様にご心配をおかけした私の政治資金規正法違反の件についてです。前の記事に書いたとおり、総務省と警察庁に連絡を入れ、対応についての指導を待っておりました。まず、警察庁からは、今回の件は認識のない過失であり、ご本人が認めて改善の意図があることから、今のところ私どもとしては扱わず、総務省の指示に従ってくださいとのこと。

総務省からは、総務省としては政治家の政治活動に関する資金の収支を正しく報告していただくのが仕事であり、違反に対して処分をするところではないとのこと。従って上限を超えた献金を指摘したり改善指示をする立場ではないとのこと。今回は収支を隠さず報告している点では問題はなく、上限を超えた献金について返却する意思があるので、返却された場合はその通りに今年の収支報告で報告してください。項目は、その他項目で、注記のところに昨年の献金について上限を超えたものがあり、超過分を返金したと書いていただければ良い、とのことでした。

そこで、12月17日付けで、先方の会社に連絡し、お詫びとお礼を申し上げたうえで銀行振り込みにて返金いたしました。先方からも事情を了解していただきました。

今回のやり取りも含めて、来年度の収支報告で正確に報告したいと思います。今回の件は、私が認識していなかったことが原因ですが、ごめんなさい、返しましたで済む話ではないと思っています。今後も折に触れて説明責任を果たしてゆきたいと思いますし、今後このようなことがないよう、注意して政治活動を進めてまいります。

年末、国会は閉じていて、各議員は今年の案件の整理や来年に向けての準備、あいさつ回りなどに、それぞれ忙しくしていることと思います。そんな中、安倍総理が靖国神社を参拝され、韓国や中国が反発することとなりました。

まずはっきりしていることは、これら外国の対応は織り込み済みだということです。総理が、あるいは政府が、この手の対応のシミュレーションをしていないはずがありません。当然のことながら、想定通りです。課題はここからで、国民に対し、あるいは国際社会に対し、しっかりとしたメッセージ、今回の行動に込めた思いを伝えてゆかなければなりません。政治の仕事は、「決めること」と「伝えること」が半分以上を占めています。いろんな考えをめぐらし、いろいろシミュレーションしたうえで決めて行動したわけですから、ここから伝える作業に入らなければなりません。

今回の件は、私は少なくとも決定に参画していませんし、説明も聞いていないので、総理の本当の思いはわかりません。総理なりの見通しもわかりません。しかし、国を思って、家族を思って、自分が死ねばなんとかなるかもしれないという可能性にかけて、死んでいった先人たちに手を合わせる思いは、私も同じく強く持っています。そういう意味で、私は安倍総理の行動を理解し、支持しています。

一方で、靖国神社の最大の課題は、天皇陛下が参拝に来られていないことです。1975年に三木総理が私的参拝4原則を示されてから、陛下はお見えになっていないと伺っています。こうした私的・公的論が原因しているのかどうか、陛下の御心を知ろうとするのは僭越ですので、私はそれ以上はわかりません。

いつの日か天皇陛下が安心してご参拝いただけるような環境を作ってゆきたいと思います。そのためには、国内世論の面でも、外交・国際世論の面でも、しっかりと政治が仕事をしてゆかなければなりません。その答えはわかりません。解法もわかりません。しかしながら、私たちが国内政治、国際政治に汗を流せば、いつかきっと答えにつながると信じて、頑張って仕事を続けたいと思います。

来年は、消費税の増税やらエネルギー問題やら、デフレからの脱却やら産業力の再生やら、教育改革やら公正公平な社会保障の確立やら、重要な案件が山積みになっていて、かなり忙しい一年になりそうです。年末年始にしっかりと英気を養って、来年も皆さんからの期待に応えられるように頑張りたいと思います。

皆様もどうか、良いお年をお迎えください。皆様とともに、素晴らしい平成26年を迎えられることを祈っています。

2013.12.14 (土)

政治資金規正法違反

皆様こんにちは。12月になり、お忙しくされていることと思います。今年のうちに仕上げておくべきことをやり終えて、良い年を迎えていただければと思います。

さて、猪瀬東京都知事がお金のやり取りで問題となっている中ですが、私にも政治資金についての問題があることが判明しました。重要なことですので、ご報告したいと思います。

昨日、ある報道機関の方からご指摘があり、平成24年度に私がいただいた政治資金の中に違法なものがあることがわかりました。私もすぐに確認したところ、事実であり、私自身も違法性を認めています。具体的には、私がいただいた企業献金のうち1件が、法に定められた上限を上回っているというものです。

企業献金は、政党および政党の支部のみに認められていて、その上限は、企業であれば資本金によって、労働組合などであればその構成員の人数によって定められていて、年間750万円から1億円までとされています。私がいただいた企業は、その資本金から上限は750万円であるべきところ、昨年の6月に1000万円受け取っており、上限違反ということです。

少し詳しくご説明すると、この企業は、私が平成11年に浜松市で市議会議員に当選して以来、浜松市議会議員、静岡県議会議員としての活動をずっと応援していただいてきた、浜松市の企業です。平成24年、静岡県議会議員の2期目のときに、いよいよ衆議院選挙という情勢になり、私がこれまで地盤を作ってきた浜松市を離れて、故郷である滋賀県に戻り、自民党から衆議院選挙に挑戦したいという話を相談というか報告に伺いました。

その社長は、「県議を辞めて、10年以上作ってきた地盤を離れて、またゼロから挑戦するとは、良く決断した。大したもんだ。応援する!」と言っていただきました。その時に厚かましいことは承知で、「正直言って、収入がなくなるので活動費に困っています。家族の生活は貯金で何とかなりますので、活動費を応援していただけませんか?」とお願いしたところ、快諾していただき、「大物を相手に国政に挑戦とは、男の一世一代の大勝負だ。おそらくこの程度では足りないと思うが、俺に出来るいっぱいの金額を出そう。」と言っていただいて、1000万円の提示をいただいたのです。驚き、恐縮したので、このときの景色は今でもよく覚えています。

そして、支部の設立と口座の開設を済ませ、企業献金として党の支部の口座にお振り込みいただきました。人それぞれだと思いますが、私としてはこうしたお金はやはり記録が残るほうがよいと考えており、平成24年6月に確かにお振り込みいただいています。

政治資金ですから、年末で締めて、収支報告を明らかにしなければなりません。頂いたとおりに報告をし、今年になって公開され、それを見た報道の方に指摘されたということです。すべては私の知識不足、確認不足が原因であり、違法性を認めています。献金してくださった社長さんは、意気に感じての善意であり、罪はないものと考えています。

問題はこの先どうするかということで、お金を返せば済むという話ではありません。仮に返したとしても、それは今年のこれから返すわけですから、今年の収支に反映されることであって、昨年の収支の違法性は改善されません。早速昨日のうちに、政治資金を所管する総務省と警察庁に報告し、どうすればいいか指導を仰ぎました。

総務省には「私が昨年度の政治資金について、違法状態であることがわかりました。どうすればいいか教えていただきたい。」とお話ししたところ、先方も突然のことで驚いたようで、「事実を確認し、どのような処理が適切か検討して回答します。しばらくお時間をください。」とのことでした。

警察庁には、「報道関係者の指摘で私が政治資金規正法違反であることが分かりました。私自身も確認したので、自首したいと思うのですが。」とお話ししたところ、もっと驚いたらしく、「自首ですか?ちょっと待ってください。ここではそのような自首は受け付けられません。その前に、所管の総務省の指示に従ってください。その対応と判断を待ったうえで、犯罪性があるかどうかを検討して、警察としては対応することになります。」との答えでした。

以上のような経緯で、現時点では総務省の判断と指導を待っている状態ですが、立法機関にいる者が違法行為をし、いまだに改善されておりませんので、このことの重要性にかんがみ、この場でご報告をした次第です。

猪瀬都知事のお金のやり取り問題(政治資金なのか、個人のお金なのか、賄賂性があるのかどうかはまだ不明ですが)が連日報道されていますが、おとといまで私も他人事のように見ていたら、このようなことになりました。政治にある程度お金がかかるのは事実ですが、公開性と説明責任が求められるものだと思っています。その辺のバランスをルールにしてあるのが、政治資金規正法なのだと思います。私の場合は、あらいざらい報告し、それが公開されてことで、今回の違法性が明らかになりました。その意味で、法が機能していると言えます。

お裁きがあるかどうかは現時点ではわかりませんが、すぐに対応することができたのも、今回ご指摘頂いた報道関係者のおかげです。このことには本当にありがたく思っています。立法府で働く者として、知らなかったでは済まない話だと思っています。今後も、気を引き締めて、政治活動、政策活動に邁進したいと思います。

このたびは本当に申し訳ありませんでした。以後気をつけますので、どうか引き続き、応援とご指導をお願い申し上げます。

ページのトップへ