滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)
2016.01.24 (日)

27補正予算成立 28当初予算提出

1月4日から始まった国会が、一つ目の区切りを迎えました。先週の1月20日に、今年度の補正予算が成立しました。

これは、好調な経済を背景として、今年度の税収が増えることが見込まれるので(法人税の増加、所得税の増加、それに連動して地方税の増加)、それを政策として国民に還元しようとするものです。規模は3.3兆円としています。

その中身は、①保育や介護の充実を中心とした「一億総活躍」に約4000億円、②ものづくり補助金など中小企業の経営強化に1500億円、③TPPなどを見越しての農業の生産性向上などに3100億円、④地方創生のさらなる加速に1000億円、⑤経済政策の果実を、経済活動をやっていないお年寄りにも実感してもらうための年金上乗せに3600億円、⑥災害からの復旧や予防に5200億円などで、いずれも早く執行し、国民に安心していただくためのものです。これからは、地方自治体とも連携して、早く正確に予算を使って、狙った通りの効果が出せるように頑張ります。

そして、先週の金曜日には、いよいよ来年度の当初予算を提出しました。昨年の暮れから、財務省の担当者がお正月を返上して、また連日の残業で仕上げてくれた予算です。まさに、財務省の知恵と汗が詰まっています。財務政務官としての私の責任は、これを確実に年度内に成立させて、4月からの確実な執行を進めることです。与党の国会議員と連携し、また野党の議員の方々にも丁寧に説明し、国会での審議を進めてゆきたいと思っています。

予算編成で最も重要なことは、予算のメリハリを付けて、どうすれば高い政策効果が出せるかをしっかり考えることです。今回の予算については、私はその過程で財務政務官を拝命したので、つぶさに知っているわけではありませんが、折に触れて担当者と話し、議論してきました。もちろん時折、費用対効果の観点から、予算の要望を断ることもありました。今回の予算が完ぺきかと聞かれると、そうは言い切れないと思います。完ぺきを期すのは非常に難しいのですが、それを目指してゆくことで、予算のムダをなくし、国民の生活向上と財政再建の両方を実現できるのだと思います。1月22日の予算提出と同時に、29年度予算編成に向けての反省や工夫は始まっていると考えて、私なりの意見を反映させてゆきたいと思っています。前の年よりも次の年は良くなる、だんだん確実に良くなるよう、頑張ります。

中身を少し話すと、予算の総額は96兆7000億円で、先日成立した補正予算3兆3000億円と合わせて、合計100兆円です。税収は3兆円の伸びを見込んでいます。見込み通りだとすれば、平成24年度(民主党政権)から比べて、実に15兆円の税収増を実現したことになります。もちろん大きいものは消費税の5%→8%への増税で、これだけで6兆円(地方は2兆円)あります。とはいえ、消費税を除くとやっとリーマンショック前に戻ったというレベルであり、決して喜んではいられません。この間に、高齢化は進み、社会保障費は増え続けているわけですから。

その社会保障は、平成27年度より4400億円増えました。公共事業は、27年度よりもほんの少しプラスにしています。総理が力を入れている外交・防衛もプラスです。じゃあ何がマイナスなのか、となりますが、これは地方交付税です。経済が好調なことから、地方の税収も増えているので、その分国からの支給金は減額させていただくこととなりました。必要な部分にはしっかりと予算をつけて、国民の暮らしの充実と、経済再生の継続を狙っています。一方で、借金への依存は1兆5000億減らして、子どもたちの世代へのつけ回しを、少しではありますが軽減しています。

その他、分野ごとのポイントや、全体のフレーム、最近の推移などを分かりやすくまとめましたので、以下のファイルを参照していただければと思います。

平成28年度予算のポイント

22日に、予算提出と合わせて総理の所信表明、また私がお仕えしている麻生財務大臣の財政演説などを行いました。それを受けて、来週の本会議では、各党からの質疑が行われます。いよいよ国会最大のヤマである、来年度予算の審議のスタートです。私も財務省の一員として、このフォローや対応に全力を尽くすことになります。地元のことも対応しながら、しっかりとこの役目を果たしたいと思います。

これから連日、新聞各紙の1面から5面、あるいは7面あたりまで、私たちの仕事が報道されることになります。地元の皆様から選んでいただいたという「感謝」と、地元を代表して国会で仕事をしているという「誇り」を忘れないようにしながら、「滋賀県の議員は良くやっている!」という評価を頂けるように働きますので、どうか引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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