滋賀1区(自民党) 大岡敏孝(おおおか としたか)

タグ「政治 静岡県」の記事一覧

2011.12.23 (金) 12:06:27

12月議会が閉会

先日、長かった12月議会が終了しました。

今議会は、予算的には台風15号関連の復旧事業が大きかったのですが、他にも人事委員会勧告に伴う公務員給与の削減があったり、議会改革の検討委員会の答 申準備があったり、教育委員会からの不祥事が連発したりと・・・調査して会派としての対策案を練り上げるようなテーマが多かったので、いつも以上に県庁に 引きこもっていた気がします。ようやく終わったのですが、書類をまとめたり後処理をしているうちに、新年になってしまいそうです。

最終日に私が行った討論がメディアに取り上げられたことで、昨日はいろんな方からたくさんお電話を頂きました。「よく調べているね。」「小会派でもズバッ と切り込む議論をやっているから新聞などによく載るんだね。」とお褒めを頂いたものもあれば、「県庁は対策をやらないと言っているようだがけしからん」 「徹底的に突っ込んでほしい」「議会はなめられているのでは?」という叱咤激励もいただきました。

これについては、県庁側がマスコミにした説明に、すこし誤解もあったようですので、私の方からご説明したいと思います。
私が取り上げたのは、台風15号の復旧工事の中に疑念を抱かせるものがあったからです。空港の工事なんですが、たとえばその一つは、平成13年からずっと 同じある会社が落札してきて、20年に完成。平均落札率は92%。その後2回壊れて、その都度復旧工事を発注しています。もちろんタダで直させるのではな く、お金は県庁、つまり県民の皆さまが払っている。それは、2回とも作った会社と同じ会社が落札しています。91%と87%で。つまり、毎回入札でやって いるはずなのに、最初から最後まで同じ会社が落札して、補修も同じ会社が落札しているのです。

そして今回また壊れたと言うことで、12月補正予算で3回目の補修工事を出すことになったのです。

これは、少しおかしい。これまでのように、作った会社と直す会社が同じでは、壊れた原因が不可避なものかどうか分からない。隠そうと思えば隠せるわけです。さらに、本当にちゃんと入札が行われているのか。普通の感覚なら、おかしいと思うはずです。

これを指摘しながら、県庁の技術力低下が懸念されるので、対策を求めました。具体的には技術職員の研修の強化、民間の優秀な人材の中途採用、施行中の現場検査の強化や、いい加減な工事の受け取り拒否の徹底などです。

これに対して、県庁はやらないと言っているのではなく、担当は「現時点では問題のない入札だったと判断しているが、もういちど精査して、再発防止のための方策を検討する」と言ったとのことです。
ちなみに、川勝知事はわたしたちの会派室を訪問して、「あれ、ちゃんと調べて報告しますから。あれは知らなかった。きちんとやりますから。」と言って帰ら れました。総務部長も、「予算を作りながら、これは少しおかしい、何とかしないといけないとは思っていました。本会議でのご指摘ですので、何らかの対策を まとめます。」と言っていました。

ということですので、「問題はないのでやらない」と言っているわけではなく、今回の指摘を受けて検討に入ると言う事です。もちろん当日の指摘なので対策が 決定したわけではないので、今の時点では具体策はない、といってしまったのでしょう。日本語は難しくて、少しの言葉のニュアンスの違いが誤解のもととなっ てしまいます。

いずれにしても、私は疑念や問題を指摘しながら、県庁の技術力強化を求めたわけですので、来年2月議会ではその報告を受け、今後の方向性について建設的な議論をしたいと思っています。

最高の静岡県を作るためには、最高の県庁職員をそろえなければなりません。そのためには、職員の能力強化と、民間から優秀な人材を登用して、県庁生え抜き 職員との切磋琢磨をする環境づくりが不可欠です。人材面からも「県庁が変わった」「県庁が良くなった」と言ってもらえるよう、全力で取り組みたいと思いま す。

2011.12.11 (日) 16:47:46

人事院(人事委員会)勧告

12月議会が始まっているのに・・・というか、議会が始まったおかげで、準備や調整、政策調査でいそがしくて、活動報告を書く時間が取れず、失礼しました。

先週金曜日に私たちもボーナス(正式には期末勤勉手当)をいただきました。議員のボーナスに対する批判は主に3つあって、①議員という職務の性質上、ボー ナスはそぐわない、②頑張っている議員も、何やってるか分からない議員も同じ金額と言うのは逆に不公平、③高額すぎる、ということなのですが、私はどれも 正しいと思います。

私も手取りで150万円ほど頂いたと思う(まだ確認していないので、正確ではありません)のですが、市議会議員をやっていたころからこれらは全額、政治活 動費や選挙の積立に充てることにしています。そもそも特に贅沢をするわけでもないし、日頃の給料で生活は賄えているので、そのようにしているのです。

議員の待遇については、これだけ議会改革が叫ばれているし、議員それぞれも議会改革をやると言って出てきているのでしょうから、真剣に取り組むべきだと思っています。
そうした中、現在県議会でも議会改革検討委員会が開かれており、私もその委員として積極的に発言しています。現在1回目の答申の準備をしているところで、 一部まとまった項目もありますが、さきほど申し上げた議員の報酬や待遇については議論が平行線で、まとまりません。私はいずれにしても、第3者による議員 の待遇を検討する委員会を設置し、忌憚ない意見をもらうべきだと思います。こと議員については、自分たちの給料を自分たちで決めるというのは宜しくないと 思っています。

さて、それはそうと、タイトルに書いた人事院勧告(県では人事委員会勧告)ですが、国は結局ごたごたした揚句に、実施しないとのこと。これは本当にふざけています。

この制度は、全国で民間と公務員の給料を調査して、公務員の給料を調整する仕組みです。静岡県をはじめ各県各市で調査したものを国に吸い上げて、国、県、市がそれぞれ給料に反映させることになっています。

静岡県では、議会の冒頭に審議し、即日議決して給料を削減しました。したがって、今回支給されたボーナスから、削減が反映されています。議員も知事も一般職員もみな少しずつ減らしたわけです。

それにもかかわらず、そもそも制度を作った国が、これを無視しているというのですから、怒りを通りこして呆れてしまいます。おそらく昨日、違法に高額の ボーナスを多くの国会議員と国家公務員は手にしています。削減が義務付けられているのに、国会で審議せず、さらには国会を延長もせず、無理だったとか難し かったと言い訳してルール以上の給料を受け取るなど、言語道断ですね。

このようなことをしていて、国は指導力を発揮できるのでしょうか?法律に従わない民間や地方自治体に対して、指導是正ができるのでしょうか?
「あなたがた、法に反して自分たちの給料を削減しなかったくせに、どの口がそんなことを言えるのか?」と反論されたときに、国はどう言い訳するのでしょうか?

いずれにしても、自分たちのことすらきちんとできない、ぐだぐだ言ってちゃっかり得をしているようなことを国家としてやっていては、国民の信頼はおろか、地方自治体も国に従う気持ちはなくなります。

国会議員の削減や、一票の格差に端を発した選挙制度改革も、ほったらかし。自分たちが不利益になることは、他の政策以上に大きな声で反論して、先送りする。こんなことを繰り返していたら、いよいよ地方から反乱をおこさなければならなくなります。

やるべきことをやらずに、国会は閉会してしまいました。史上最低の法案成立率だったそうです。年末年始にいろんな議員さんとお会いするので、しっかりと追及したいと思います。

2011.05.01 (日) 23:45:21

いよいよ2期目に

東北から帰ってきたら、いっぱい仕事がたまっていました。

まず選挙の後始末の残りです。
引越しと1回目の収支報告は済ませてから東北に向かったのですが、まだまだやることがいっぱいありました。特に多いのが事務処理です。

選挙って・・・街頭演説や集会というイメージが多いと思いますが、実際にやってみると選挙の仕事の半分以上は事務処理です。組織が応援してくれている候補は選挙の半分以上の担い手が確保できるので、街頭や訪問、集会に集中できるのですが、無所属系の特に新人の候補者は全部自分でやらないといけないので、選挙事務の多さに最初は驚き、戸惑うんですね。私も一回目の選挙はそうでした。

今では慣れもあるし、支えてくれるスタッフもいるので、少し楽になりましたが・・・それでもたくさんの事務処理が必要です。

そうこうしているうちに、4月で1期目の任期が終わり、2期目に突入することになりました。
明日は2期目の初登庁ということで、朝から県庁に出社します。

選挙の間にいただいた宿題が、どうしても処理できなかったので、明日から集中的にこなしてゆきたいと思います。民間にいたころから仕事は速くやれと言われ続けていたので、今でも速くひとつずつ片付けてゆかないといけない、という癖がのこっているんですね。これは出身の民間企業にほんとに感謝している部分です。

それから、2期目から会派の幹事長になりました。とはいえ、実際は用務員です。
県議会の副議長や自民党の幹事長を経験してこられた二人の先輩議員がいるので、お二人にいろいろ習いながら、議会のまわし方、運び方を勉強したいと思います。また、今期から政策調査に力を入れて、多くの皆様の期待にこたえられるように、会派としての政策力を高めてゆきたいと思います。

私は以前から、県議会で国の政党政治をまねる必要はないと主張しています。国では政党政治で政権の取り合いをしているので、対立構造は仕方がないと思いますが、別に静岡県でもまた、それと同じような政治構造にする必要はありません。むしろ一人一人が名前を書いてもらって選出されているので、それぞれの信条に従って議会活動をすべきだと思っています。

そういう意味では、私は県議会において党議拘束をするというのは、選んでいただいた有権者に対する背信につながると思っています。というのも、有権者の皆さんは個人名を書いているのですから、それぞれの政党の党利党略中心の議会活動を求めているのではなく、個人に負託しているはずだからです。それを党議拘束で個人の判断をゆがめるのは、有権者の思いではないと考えるからです。

こうしたことも含めて、今期は議会改革も重要なテーマとして取り組みたいと思います。
これには多くの議員の賛同はもちろん、有権者の皆様からの応援がなければ、絶対に実現できないテーマです。皆さんはアンケートをとると議会改革が必要だとおっしゃるんですが、実際に行動を起こすと「ハシゴをはずされる」こともあり、議員も行動に出にくい面があるのも事実です。

私もこれまで市議会議員時代から一貫して議会改革を研究し、いろんな勉強会や議連に入っているので、それらのネットワークも使いながら議会改革にも挑戦します。

明日から2期目のスタートですが、今期も絶対に手を抜かずに全力でいきますので、引き続き応援をお願いいたします。

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